どのレベル?

結局、学位を持った優秀な人だけが失敗を恐れることなく挑戦しようとするのではないかとっているかもしれませんが、そんなことはないとキャシーは言います。ローザ・バークスの例があります。アラバマ州モンゴメリーに住むアフリカ系アメリカ人で縫製工場の一従業員だった彼女が世界を動かしたのです。1955年11月1日、バスに乗っていたバークスは白人に席を譲ることを拒否たのです。ここから市民運動は始まったのです。1992年、公共ラジオ放送のリン・ニアリーによるインタビューで彼女ははこう語っているそうです。

「私も同じお金を払って乗車しているのに、席を奪われるという不当な扱いを受けたくなかった。まさにこの時、これまでなされてきた酷い扱いに対して感じていたことをはっきりした態度で表現する機会が到来したのだった。」

当然ながら、この後彼女は逮捕されましたが、彼女の勇気がきっかけとなり、私達の社会を大きく変える一連の活動が巻き起こっていったのです。

こうした事例はいくつでも挙げることができるそうですが、失敗を恐れず、挑戦し続ける自信を生むカギは必要だと思ったことを実現しようとする情熱を持つことだろうとキャシーは言います。アフリカ系アメリカ人も平等に扱われること、心臓病を克服し命を救うこと、発明を製品化して大きな収益を上げること、どんな目標であれ自分が必要と感じたら現実のものにするために活動し続けること。それがレベル4の自信(Confidence)なのだというのです。

以前、ブログで紹介したポーンは犬ぞりレースの祝賀会で、20人の犬ぞり師仲間の貢献を心から讃えました。彼らは北極の未踏の荒野を地図で表すために勇気を持って探検に臨んだのです。失敗して命を失う危険があるにもかかわらず果取に挑んだ犬ぞり師達のおかげで、私達は地球の果てについて理解を深めることができたのです。偉人な事業は失敗に見える出来事から生まれます。こうした失敗は変化と成長のチャンスになります。もし私達が遠い星を目指さなければ、失敗することはありません。しかしグリットを発揮して、何か新しいことを成し遂げ、私達の人生を変えることもないでしょう。

自分自身を見つめる研究結果によれば、私達がどんな経験をしたか、そして他者からどんな期待を受けるかが自信の形成に影響を与えることが分かりました。このことを踏まえて私達はどのように自信を育ててゆけばいいのでしょうか?

キャシーは、まず、あなたの「自信」のレベルについて振り返ってみようと言います。警告するサインがあったとしてもそれを無視して、衝動的に突き進もうとするレベル1でしょうか。それとも自分が前に出る勇気がなく、他者からどんな評価をされるか不安に感じ、身動きがとれなくなるレベル2でしょうか。自分の抱える「宿題」を色々な側面から見直すことができる人ならば、プロジェクトの進め方を新たに提案するために「リスクを計算して取り組む」ことができるレベル3の「自信」の持ち主でしょうか。プロジェクト自体の前提を疑い、それを超える新たなプランを出し、たとえ失敗しようとも粘り強く挑戦し続けるなら、あなたはレベル4の「自信」に達しています。自分の行動を振り返り、どのレベルの「自信」を普段示しているのか分かればどんなことを変えればいいのか見えてくるとキャシーは言います。

どのレベル?” への8件のコメント

  1. そう考えるとこの世界は過去の多くの人々の挑戦と失敗があったからこそ成り立っているとも言えるのかもしれませんね。世の中、やってみないと分からないことだらけだなと思います。自分の頭で想像していたこと、考えていたことなんて、実際にやってみると何百分の一程度でしかなかったということがほとんどです。というより全てです。だとしたら、本当にやってみないと分かりませんね。あのととろも企画の段階では多くの人が反対していたようです。やる前に考えていることなんて、当てにならないのかもしれませんね笑。考えすぎるとロクなことはないなと思いながらも、考えてしまいますが、だいぶそういう思考も薄れてきたように思います。最後の部分では、自分を知ることの大切さを感じました。そこだけは過大評価してはいけないのかもしれませんね。

  2. アフリカ系アメリカ人女性の勇気ある行動には驚きですね。いまだに続く人種問題に対する問題提起としての出来事であったようですね。その方の言葉には「これまでなされてきた酷い扱いに対して感じていたことをはっきりした態度で表現する機会が到来した」という発言がありました。行動できる人の特徴として、常にアンテナを張っているというのがあるように感じます。その瞬間思ったことを行動するよりも、常日頃から疑問に思っていることや実行しようとしていることを思い描いている人というのは、その状況が目の前にきたらすぐに行動に移せるイメージがあります。そして、根底には「必要だと思ったことを実現しようとする情熱を持つこと」があるように、その女性の情熱という一種のコンフィデンスのようなものが発揮されたのでしょうね。

  3. 自信についての自己評価、3か4あたりかなーと思いましたが、それを自信を持って言えませんでした。
    ブログの内容で自信が取り上げられなければ、自分自身の自信や、保育の中での自信の育て方について考えもしなかったです。
    普段、無意識でありながら、自分の行動や、自分が他者に与える影響に大きく影響しているのが自信なのですね。
    どんな経験をしたかが重要と記述がありました。その経験というのは、何か一つ大きなことではなく、日常の何気ない出来事、物事の一つ一つなのだろうと考えました。

  4. Communication, Collaboration, Contents, Critical thinking, Creative innovation, Confidenceという6Cs。そして、それぞれに4レベルがありました。その一つ一つがこれまでのブログにより丁寧に紹介されてきました。今回のConfidence、ということについては、喪失することなく、日一日、月々、年年歳歳、そのたびごとに自分で確認する努力が必要です。何が成功で何が失敗かなど、その時にはわからないものです。やってみた、という事実があり、そのことを振り返って、次はどうするか、ということがあるのでしょう。普段生きていて、「自分には自信がある。だから、大丈夫だ」と思いながら時を過ごしている人はそう多くはないでしょう。自信があるか、と問われれば、はて?となることが多いでしょう。それでも、時機が合えば、やってみる。このやってみる、の原動力となる気が自信ということなのかもしれません。自信のどのレベルに自分がいるのか、正直、わかりません。他人が判断してくれるでしょう。しかし、それも他人の判断に過ぎません。やってみた事実とその事実を振り返って次をやってみる、ということの繰り返しで私たちの人生はできあがっていると考えます。

  5. 自分は自分自身に自信のない方の人間ですので、レベル2あたりでしょうか。それでも、今こうして普通に生活でき、生きていることは何かしらチャレンジをして、何かしらを掴んでいることがあるからだと思っています。なので、平均値はレベル2でも、瞬間的にどうなるかはその時で違うのでしょう。その瞬間的なものは場所や気持ちなんかで上がり下がりするのでしょう。やってみてどうだったか、という振り返りがあることでその瞬間的な気持ちの部分は入りやすくなるのではないかと思いました。

  6. ボルダリングをしていると、どうしても体格という壁が表れます。明らかに、自分よりホールドを持つ力が弱い人でも、腕が長かったり手が大きかったりすると、自分ではクリアできない課題も簡単にクリアしてしまうのです。ただここで嘆いていてはなにも変わりませんから、自分なりの、自分にあう動きを探して、何度もトライを繰り返すしかありません。こうして課題をクリアしていくことによって着く自信はレベル4に近いもののような気がします。ボルダリングに限ったことではありませんが、スポーツというのは自信を着ける良いツールになると思います。

  7. なにか新しいことを始めるとき、イノベーションが起きるときは失敗もセットに起きているのだろうと思います。結局イノベーションはそのいっぱいを恐れない勇気とある意味での往生際の悪さの結果なのだろうと思います。しかし、その勇気ある失敗が次の成功や変化を生み、物事が大きく変わり新しい価値観を生むことになるのだと思います。以前、私は藤森先生に「頭で考えるよりもまず行動だね」と言われたのを思い出しました。私は頭で考えて理屈をこねて動くことが割と多かったのですが、そのころは行動をしている“つもり”でした。しかし、今考えるとその頃の自分はやっぱり頭で考えてウジウジして行動に移せてなかったなと客観的に今なら思えます。どこかで他者評価を気にしていたのでしょうね。まさにその頃の私はレベル2ですね。今はどうなんだろう?もう少しレベルが上がっていたらいいのですが、意外とこれまでと変わっていなかったリスかもしれませんね。

  8. ノストラダムスの予言を例にしてはいけないのかもわかりませんが、何年もするとコロナ禍の今もまた懐かしい話のようになってしまうのではないかと思えてきます。その時には、大問題であったことや、当事者は本当に苦しんだことも、この先には明るい何かが待ち受けていることを歴史の多くが証明している、という見方もあり、今のこの瞬間は全てであり、また、全てでない、という矛盾がいつでも同居するのが今なのでしょう。その時その時の最善を尽くしていくことなのだろうと思えてきます。

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