子どもと一緒に

子どもから出た質問には正直に答え、学びに熱中する人のモデルになりましょう。これこそ大人ができる子ども達へのこの上ない贈り物といえるとキャシーは考えています。あなたがすぐに答えられないような質問を子どもはするでしょう。その中で一番知られているのは「空はどうして青いの?」という問いだと言います。もし聞かれたら、すぐに答えようと焦ることなく一緒に面白がって考えようと言います。「そうか確かに空って青いよね。でもそうじゃない色の時もあるよね。夕焼けとかさ。一体空の色って何色なんだろう。どう思う?」と子どもに尋ねてみてもいいだろうと言います。

一緒に語り合って、想像を膨らませたり、インターネットで調べたり、近くの図書館に行って本を探してみたり、答えを見つけるためにいろいろやってみます。子どもにどう学んだらよいか、自分がモデルとなってみせることが何より大事なことだといいます。私たちが学び続ける存在であることを示して初めて、子ども達も学び続ける存在として成長していくのだと言うのです。

キャシーの友人が、「息子が毎晩、15分も本を読んでくれと言うもんだから、本当に大変」と電話してきたそうです。仕事をかかえている親はとても忙しいし、疲れているので苦痛だと感じてしまうのも無理はありません。ただ、せっかくならこの状況を面白い活動に変えてみるといいのではないかとキャシーは提案します。本をただ読み聞かせするのとは違う方法で物語の世界の入るのです。登場するキャラクターについて語り合い、子どもの生活とどんな繋がりがあるか一緒に考えてみるといいかもしれません。試しに一度やってみて欲しいとキャシーは言います。あまりにも面白いので驚くに違いないと言うのです。

 

 

もう一度学びを促進させる四つの条件を思い出してほしいとキャシーは言います。「自ら率先して行い、没入して関与し、意味を見出し、社会的に関わリ合うこと」で、抽象的な知識を覚えるのでなく現実の問題と繋げて、学んだことをより深く理解できるのです。どうしたら学校で学んでいるコンテンツと子どもの興味を繁げられるでしょうか。

例えばアメリカに最初に移住してきた人について学校で学んでいるなら、入植者が暮らした場所を訪れてみてもいいでしょう。食べ物がどこからやってくるのか学んでいるなら、農場へ行ったり、動物に触ることができる動物園に行ったりしてみるのもいいかもしれません。

また大学には子どもが好きな物を展示してある博物館がよくあります。大学の農学部の多くは昆虫を研究していて、子どもが夢中になる様々な昆虫を無料で見せてくれます。子どもの関心を引き出す場はいくらでもあるのです。キャシーは子どもが宿題をする時に一緒に自分の「宿題(仕事)」をすることが大好きだったそうです。子どもが小さい時、子どもを一人部屋で勉強させ、終わるまで出てきてはダメというやり方はしたくなかったそうです。むしろ自分の近くで作業させて、励ましたり学んでいる内容を一緒に面白がったりしたそうです。知識コンテンツは学び方によっては無味乾燥なものではなく学んで楽しいものなのです。集中して学びに取り組める環境を作れれば、子ども達は学び方を学ぶスキルと実行機能スキルを伸ばしてゆくだろうと言うのです。