何を求めているか

レベル4のコミュニケーションにおいてたどり着くのが最も難しいのは、聴き手が何を求めているのか知ることです。そのためには聴衆について深く理解する必要があります。

このレベル4のスキルを読んで、私はどうも無観客での講演ができないと感じる理由が納得いきました。私は、話をするときに、聞き手が何を求めているのかを知ろうとします。そのために聴衆について深く理解しようとするのです。講演の前に、その主催者の方とよく話をします。現場のこと、問題点、どのようなことに悩んでいるのかということを、雑談をするのです。その中から、聴衆の求めている内容を理解するのです。よく、講演が終わってから、「ちょうど私たちが今課題だと思っていたことを、話してもらえました」とか「これで普段悩んでいることがすっきりしました」と言われることが多いのですが、それは、事前リサーチのおかげなのです。今回のコロナ禍では、なかなか講演には呼ぶことができないからだと言って、オンラインで話してくれと言われますが、基本お断りをしています。聴き手の反応、聴き手の理解、それらを見ながら話しの内容を修正していくことが、できないからです。私のタイプかもしれませんが、リモートで淡々と話しているのを聞いても、その内容は、私にはどうも入ってこないのです。本を読む場合も同様です。文字面をただたどって読み進めても、その内容はなかなか頭に入ってきません。ですから、このブログである本をそのまま書き写すこともありますが、一度私の頭の中を通すことによって、内容に血が通う気がするのです。そうすることで、内容が読み手に伝わると思っているのです。私は、勉強家ではないのかと思っていました。しかし、キャシーの説明を読んで、私はレベル4のコミュニケーションを、とろうとしているのです。

キャシーは、さらにこんなことを言っています。子どものごっこ遊びを支煖する教師は、子どもが劇で役割を演じると他者の視点を理解する力が急速に伸びることを知っていると言います。演劇を行って何かのキャラクターになりきって演じることが心の理論を育むと思っているのです。全ての職業においてデジタルデバイスの「画面」越しに仕事をすることが当たり前になるからこそ、コミュニケーションの力を高めるために心の理論を発達させることが必要不可欠であり、成功するためのカギだというのです。「ただ伝えるだけでも何とか生きてゆくことはできるだろう。しかしよりうまく伝えれば、奇跡を起こせるだろう」と、起業家であり、作家でもあるジム・ローンが言っているそうです。

そこで、自分自身を見つめることを実際にやってみようとキャシーは投げかけます。

友達とタ食をとっている時、メッセージが入ったり電話が鳴ったりするとします。小さなバッグの中にあっても、料理の横に置かれていて振動しても、いつもスマホのことが気になります。スマホが光を発すると、反射的に子どもを見つめていた目はスマホへと注意を奪われます。もしテーブルの反対側であなたがこの光景を見ていたら、このような行動が会話を「始める」のではなく「閉じて」しまうのを目の当たりにするでしょう。大昔、夕食時の会話は日常生活の中心でした。家族を繋ぐためにコミュニケーショするにはどうしたらよいのでしょうか。