上海報告11

豫園から少し歩くと川べりに出ることがわかりました。大雨でしたが、せっかくなので、そこに行って上海タワーを見ようということになりました。上海タワーは、2016年に完工した中国で一番高い超高層ビルで、ドバイのブルジュハリファ(高さはなんと828m)に次ぐ世界第2位の高さを誇ります。ですから、大雨のこの夜は、たぶん雲に隠れて見えないだろうとは思いましたが足をびしょびしょにしながら川をめがけて歩きました。

上海タワーの延床面積は433954平方メートルで階数は128階、最頂部高さ632m、構造物の高さ580mです。(塔も含む建造物全体では、2m高い東京スカイツリーに次ぐ3番目の高さです。)2008年11月29日に着工し、2016年3月12日に上海タワーとして正式に完工しました。 設計は、いくつもの国内外の設計団体たちによりコンペが行われ、アメリカのSOM建築設計事務所、アメリカKPF建築士事務所及び上海現代建築設計グループ等が設計に携わりました。最後は、アメリカのGensler建築設計事務所の“龍型”のビル案と、イギリスのフォスター建築事務所の“尖頂型”が残りましたが、審査の結果、“龍型”のビル案に決定しました。上海タワーの外見はギターのピックのような形で、高くなるに従って、一層ごとに1度近く曲がります。この様な設計は風圧を削減できます。

川のほとりに着きました。この川は、黄浦江(こうほこう)と言い、上海市内を流れる、長さ97kmの川です。下流の呉淞口で長江に合流し、東シナ海に注ぎ込んでいます。川幅は平均400mほどですので、対岸はかなり向こうの方に見えます。着いたところは、川沿いに整備された公園で、普段は多くの人でにぎわっているようですが、私たちが行った夜は大雨でしたので、他人は誰もいませんでした。川向うには様々な形をした高層ビル群が見えます。実は私は以前上海を訪れた時、この公園から対岸を眺めました。対岸には、すでに高層ビル群が並んでいたのですが、その中で特別に目立っていたのが、上海のランドマークにもなっている、東方明珠電視塔でした。この塔は字の通り上海テレビ塔で、高さ467.9mで、スカイツリーが完成するまでは、アジア一位の高さを誇っていたそうです。

今回、川の向こうの方に雲に見え隠れしながら上海タワーを見ることができました。ちなみに、中山さんと邨橋君は次の日に上ってみたそうです。今回、そのビルというよりも、ネオンで鮮やかに彩られた川下りクルーズ船を見ることができました。船内からは、楽しそうな声が聞こえてきます。この「黄浦江クルーズ」は、外灘と浦東の観光ポイントを一度に眺められるので観光客に大人気のようで、この日は大雨でしたが、夜景観賞のために、多くの乗船客が桟橋に並んでいました。ほぼ1時間かけて川を一周するそうですが、3時間というクルーズもあるそうです。

その後タクシーで宿泊先のホテルまで帰ろうとしたのですが、なかなか拾えず、ちょうど近くにホテルがあったので、そのフロントでタクシーを呼んでもらって、無事にホテルに戻ることができました。

次の日の午前中、私は二人に見送られて羽田に向かいました。とてもエキサイティングな上海講演でした。