上海報告9

上海での私の講演は、4月23日「自然教育と食育フォーラム」のなかで、午前9:30〜11:00の時間帯でした。まず、会場であるFreesoul幼稚園での実践報告を動画で見せてもらいました。この園は、モンテッソーリ教育を行っていますが、実際にローマにある子どもの家に研修に職員が行ったりしているだけあって、子どもたちの活動は、その理論通りにきちんとしていました。食育ということなので食事の前のテーブルクロスを敷いたり、食器を並べたり、そのセッチングの場面は見事でした。きちんと決められた方法でテーブルクロスを広げ、敷くときには、角に刺しゅうされたマークを机の角に合わせ、静かに淡々と準備をしていきます。その手順の正確さは、まさにロボットがやっているようでした。

そして、私が話した後、立川にあるふじ幼稚園の園長先生である加藤さんが自分の園の食育についての実践を発表しました。ふじ幼稚園は、その建物を含めて世界では非常に有名な園です。よく、世界から見学に来る団体は、私の園とセットで見学に行くことが多くあり、加藤さんは、中国では何十回も講演をしているそうです。保育内容としては、緩やかなモンテッソーリ教育で、食育内容としては、日本の伝統的食事の話をされました。個人的には加藤さんと私はかなり以前から懇意で、私の環境セミナーにも参加されたことがあります。

すべての講演が終わった時点で、もう一度舞台に呼ばれ、表彰式がありました。なんだか、表彰式というのはなじめないのですが、こんな賞状を頂きました。

そして、昼食を頂きました。園の給食をメインにして、1品だけ足したそうです。とてもおいしくいただきました。食事が終わったころ、主催者である中国教育国際交流協会の副代表という人が来て、7月に北京で国内園長対象の講演をしてもらえないかと言ってきました。私の講演に感動してくれたそうです。この講演会には、他に日本からは日比野設計さんが講演をするそうですが、随分と多くの人が招待されているようです。この協会は、中国教育国際交流協会は、1981年7月に設立され、中国の教育界における非政府的な外国教育協力と交流を行う国家組織で、本部は北京にあります。随分と、世界からいろいろと学ぼうとしているのですね。

そのあと、せっかくなので、会場である幼稚園を案内してもらうことにしました。「ヨーロッパの古典建築と自然の組み合わせは、宮殿風の宮殿様式の子どもの家」という紹介文にある通りの限界に驚いたのですが、園内はもっとびっくりしました。

まず、ベランダに出て見せてもらったのが園庭です。目の前一面、森が広がっています。そして、プールです。まさに、宮殿の中のプールで水は温水のようです。そして帰りにお土産をもらったのですが、その部屋が職員室でした。私たちが行く前に、職員さんたちがお茶を飲んでいました。

肝心の保育室ですが、正統派モンテッソーリ教育を行っているだけあって、教具がきちんと並べられ、素晴らしい環境でした。中国の格差を見た気がしました。

上海報告9” への7件のコメント

  1. 給食の豪華さ、それに続く写真を全て見て「中国の格差を見た気がしました。」先生の言葉に深い納得を覚えます。保育料が高いことを聞いていましたがなるほどこの設備、この環境であるならと保護者の方々は納得するのでしょうね。食器を片付ける場面、皿洗いの場面を動画で見させていただきましたが、テキパキと決められた役割を全うしているかのような子どもたちの姿は、まさにお仕事をしているようでした。このような毎日の中で子どもたちはどのような成長を遂げていくのか、興味深く思いました。

  2. Freesoul 幼稚園における藤森先生の講演を私も一聴講者として受講しました。最前列の席には、Freesoul幼稚園の代表、そして北京に本部がある中国政府の外郭団体「中国国際交流協会」のNo.2がいて、藤森先生の講演を熱心に聴いています。講演後は、藤森先生に対する質問やら、写真撮影やら、で藤森先生に対する中国の皆さんの関心度合いの高さを肌で感じることができました。「7月に北京で国内園長対象の講演をしてもらえないかと言ってきました。私の講演に感動してくれたそうです。」同協会No.2の方による招聘です。私もその場に居合わせました。「感動してくれた」と控えめに仰っておりますが、「これまで聴いた話の中で最も理論がしっかりしている内容だった。是非、北京で開催される全国園長会で講演してほしい」というものでした。流石、藤森先生!と私は内心、快哉を叫んだのです。藤森先生の隣にはふじ幼稚園の加藤園長先生がいらっしゃいました。講演開催地はブログに紹介されている幼稚園内です。その幼稚園はイタリア政府よりモンテ教育のお墨付きを頂いているとか。室内教具の数々は、教科書通りのモンテ様式。子どもがいなかったのが残念です。帰りはあいにくの雨。しかし、その雨が幸いして、同園から傘を3人分頂きました。もちろん、同園オリジナル傘です。その傘は新宿せいがにあります。

  3. 最後の文章の〝格差を見た気がしました。〟というのがうなづける写真が何枚もあり、驚いてしまいます。ですが、保育料の高さから考えると妥当であるのかもしれないと思えます。
    〝手順の正確さは、まさにロボットがやっているよう〟と食事の準備をしている子どもたちのことを藤森先生が例えてありますが、そのようなことをしている子どもたちがどのような発達をしていくのか興味がわきます。

  4. この中国のモンテッソーリ教育への徹底した取り組みからは、かなりの勉強をされていたことが背景にあることを感じることができます。細かいことは、見えないのですが、徹底された視点の置き方には、教育へ対する熱心さを感じると共に、藤森先生にさらなる講演を頼まれることには、そのなかでの社会的な変化についていく子どもを主体とした保育観をもつことが必要ではないかと、感じられたのではないかと思います。
    園庭やプールなどなど、圧巻でした。

  5. 「きちんと決められた方法でテーブルクロスを広げ、敷くときには、角に刺しゅうされたマークを机の角に合わせ、静かに淡々と準備をしていく手順の正確さは、まさにロボットがやっているようでした」とありました。その内容から、日課として淡々とこなす子どもたちの姿が想像できます。中国の次世代を担う子どもたちに必要な力としての認識からなのでしょうか。
    保育室の写真や特にプールの豪華さには、南国の別荘のような印象を受けましたが、「中国の格差を見た気がしました」という一文がとてもしっくりきました。

  6. 立川のふじ幼稚園は以前テレビでの紹介で見させていただいた園ですね。円になっている建物が印象的で、保育内容も興味深い内容でした。その園長先生が中国で講演されていたのですね。またこのモンテッソーリ教育の保育内容を見る限りかなり徹底されている印象を持ちます。中国の格差を感じたとあり、まさに建物からもそういった雰囲気を感じざる終えませんね。徹底している様子も中国らしいのですかね。先生たちもやるからにはという思いがありそうで実際の保育をしているところも気になるところです。

  7. 藤森先生の名前が日本を飛び出して、やっと世界に通用していくようになり、本当に嬉しく思います!それと同時に自分に与えられた役割をしっかりとこなさないといけないという気持ちが、上海報告を聞きながら湧き上がってきました。それにしても写真は幼稚園とは思えないほどの建物ですね。特にプールなんて、どこかのリゾートホテルなみです。そこで働く職員も実際にローマに行き研修を学ぶほどモンテッソーリ教育を真剣に取り組んでいることが写真からも伺えます。写真をみると月謝が高額な理由も分かりますし、親も納得するのかもしれません。確かに環境も素晴らしいと思いますし、学ぼうという真摯な姿勢も分かりますが、最後に書かれてあるように中国の格差を感じますね・・・。

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