上海報告4

中山さんと水野さんが「上海ふたば幼稚園」を訪問した日には、「フルーツパーラー屋」さんに見立てたスペースで、お楽しみ会を実施していたそうです。そこで、二人も参加したそうです。園児は、フルーツパーラー屋さんにいるような疑似体験。ここでも、子どもが何を食べたいか選べるようなセミバイキング方式をとっていたようです。

右写真:カイコを育てている

 

この園では、登園後はすぐに医者のチェックが行われ、赤の斑点が一つあるだけでも帰らされるとのこと。手足口病も、田舎で数人の死者が出た報告を受け、上海のような都心部も含め、全国一律で発見次第すぐ帰宅という方針となったそうです。

感染症の疑い、体調が悪い子等は、通常口とは別にある特別ルートを通って帰らせられる。

2園目の訪問先は、Xiehe Kindergartenです。園長先生が対応をしてくれました。

この園は、2歳児以上の幼稚園です。この園には、「見守る」と通ずるポリシーはいくつかあったそうです。例えば、自由遊びは子どもの主体性を重要視しています。

中国の場合、①の教育要領の重要性が80%を占めており、各園の独自色を出せるのは②と③の20%のみ。

当園は4クラス混合の計14クラスで、先生がリードするのは学習面で、言葉、算数、生活、英語、音楽等を1回20分~30分行います。

図書スペースには多くの本があり、ITで貸し出し管理をしていました。左は図書室。右は、図書の貸し出し管理をする最新の機器。

コーナー遊びは子ども主体です。多くの大型什器がセットされています。

右写真:スーパーマーケットのようなセットアップになっているコーナー
左写真:制作したブロック作品をそのまま展示できるコーナー

左写真:世話係の先生が給仕。右写真:昼食

3園目の訪問園は、Fortune Kindergartenです。対応してくださったのでは、外国人向け園長のChristineさんと、中国人向け園長のAnna Miaoさんでした。この園の月謝は、14,300元(約30万円)で、内訳は、教育費12,500元(近い将来に13,000元を越える予定)でバス代が1,150元、給食代が650元です。月謝は決して安くはありませんが、それでも地元の中国人もここFortune Kindergartenに入れたがるそうです。理由は、今の中国の小さい子どもの親世代は、自身の過去につらい中国教育を体験しているために、子どもは同じ道を通らいないようにしたいという願いが強いためだと言っていました

数年前までは4人に一人ぐらいの割合で日本人の子どもも当インターナショナルスクールに通園していたそうですが、最近はだいぶ減ったそうです。理由は、月謝の高騰。日本企業はそこまで月謝の負担をすることができなくなっているそうです。それでも現在、ウェイティングリストに収まらない数の人が待機中だと言っていました。そして、体操はプロの先生が来て教えていたそうです。上海に1年しか滞在予定がない日本人家族がFortune Kindergartenに入園したいと言ったら断るそうですが、その理由は、子どもにとっての負担が大きいためだと言っていました。左写真:タッチパネル式の最新IT機器で効果的に文字を習っているとのこと。

今回上海で訪れた園は、Xiehe Education(共和教育)という法人立の園です。この法人では、学校数が44、生徒数20,000人(内4,000人が外国籍)、教師数は、3,000人(内480人が外国籍)いるそうです。学校の種類として、Xiehe Kindergarten(幼稚園部)、Fortune Kindergarten(インターナショナルプリスクール)、Shanghai United International School(インターナショナルスクール)、Team Awesome International Youth Club(K12の課外活動スクール)を運営しています。そのなかで、今回訪問した園は、Xiehe Kindergarten(幼稚園部)とFortune Kindergarten(インターナショナルプリスクール)でした。

上海報告4” への4件のコメント

  1. 「上海ふたば」幼児園の園長さんはかつてGT環境セミナーに参加しましたね。新宿せいが保育園(当時)も見学しています。そして自園の保育環境を創設するにあたり、見守る保育藤森メッソドを導入したわけですね。使用している家具は、藤森メッソドに基づいて製品計画を行う日本の家具メーカーさんのもの。中国上海なのに雰囲気はGT園に共通するものがあります。子どもの自発性を尊重する幼児教育が展開されています。日本人の子どもたちは、やさしいですね。そして、やがて本国に戻る、とは口にしなくても、祖国を意識しているようです。ある子どもは東京にいるおじいちゃん、おばあちゃんのことを話します。その子の好きなものを買ってもらったという話もしてくれます。園長先生や園長の旦那さん、日本語が堪能な中国人の先生、どの人も熱意にあふれ子ども一人ひとりを見守る幼児教育を実践しています。園長先生ご夫婦の思いの深さ、志しの高さに心を打たれました。

  2. 「フルーツパーラー屋」さん、何とも魅力的ですね。「自身の過去につらい中国教育を体験しているために、子どもは同じ道を通らいないようにしたいという願いが強い」時代が保育を後押ししているかのようです。格差があるのかもわかりませんが、物質的な豊かさをちゃんと子どもに還元しようとする雰囲気があるということは素晴らしいことですね。先日の世界の大学100校のお話でも上海の大学が上位にあったことが思い出され、教育の在り方、学ぶことの本質に沿って実践されている国から発展していっているということが理解できるように思いました。

  3. まず驚いたのは保育園の月謝が30万円だということです。明らかに日本より高いと思ったのですが、それでも預けたい理由として〝自身の過去につらい中国教育を体験しているために、子どもは同じ道を通らいないようにしたいという願いが強いため〟とありました。当たり前ですが、時代の背景が保育や価値観に影響を与えているんですね。親であれば辛い思いを我が子にはさせたくないと思うのは当然のことですよね。
    また、写真を見ながら、上海は子どもにそれだけお金をかけてもいいと思えるような雰囲気が社会全体にもあるのかもしれないな、となんとなくですが思いました。

  4. “今の中国の小さい子どもの親世代は、自身の過去につらい中国教育を体験しているために、子どもは同じ道を通らいないようにしたい”という理由から我が子へのよりよい教育をという考えが大人がもつことで、教育・保育が重要であることが国全体へと共通なものとして、認識されているのでしょうね。惜しむのではなく、投資すること、強く感じるところがあります。また、写真を見るだけでも、一つ一つに対して、面と向かい取り組む姿勢を感じます。

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