上海報告3

上海に行く段取りを整え、後は当日どのような話をするかを準備するだけことになったら、先方から次のようなメールが来ました。

「まず、4月19、20、21日のホテルは、上海兴荣温德姆至尊豪廷酒店 (Wyndham Grand Plaza Royale Oriental Shanghai)になります。次に、4月22、23日のホテルは、上海证大美爵酒店 (Grand Mercure Shanghai Century Park) になります。主催側からは、中山副園長のご講演を4月21日のにアレンジしております、11:30~12:30になります。日本語でご講演して頂いて、わたくしの方から同時通訳を行わせていただきます。(今回の会議の全体的スケジュールはこちらになります http://a.xiumi.us/board/v5/2NhEr/80761895?from=timeline&isappinstalled=0)」

そして、私には、「今回上海へ航空便についてのご相談ですが、藤森先生がご希望した15:55発のNH975(大阪→上海)と帰りのMU539(上海→東京)が往復のフライトではないため、行きのエコノミークラスでも15万円以上にかかるため、主催側から16:55発のMU748(大阪→上海)のビジネスクラスに変更させ、帰りはMU539(上海→東京)のエコノミークラスに変更させて頂きたいというお願いが来ております。ご迷惑をお掛けして、ご検討をよろしくお願いいたします。」

ということは、まず中山さんの講演は21日ということになり、水野さんは20日滞在しか無理なので、行っても講演の助手はできません。しかし、すでに手配済みのため、せっかくなので、予定通り行ってもらい、20日は、上海に「見守る保育」を実践している園(日本人経営)があるので、そこに訪問することにしてもらいました。

私は仕方ないので、邨橋君とは別の便で、予定より1時間遅れで上海に行くことにしました。ということは、上海空港で、私と中山さんと邨橋君と3人は別々の行動で、現地で落ち合うことにしたのです。

とりあえず、先に行っていた中山さんと水野さんが、現地の保育園を視察して、その報告を水野さんがしていますので、本人の承諾を得てその報告書を紹介します。

訪問日:2018年4月20日(金)

【訪問園1】Fortune Kindergarten内にある日本語部の「上海ふたば幼稚園」

この園は、2019年3月末をもって園を閉じることになっているそうです。現在年長に23人(定員24人)、職員は5名、月謝は6,000元(約120,000円)です。

このふたば幼稚園にくる保護者の狙いの一つとしては、上海に来ていきなりインターナショナルスクール等に入園させると心を閉ざす子もいるので、そういった子は当幼稚園に入園することで心の負担を軽減することができるということを考えてだそうです。

栗田園長が新宿せいがを訪問して、「見守る」をできるところから導入していったそうです。例えば異年齢保育は、栗田代表自らが周りを押し切って導入したそうです。幼稚園ということで難しいところもあったが、結果的に導入して良かったと言っていました。また、人工知能よりも大工を重視するような発想の教育を展開。そのために、園児が、一人ひとりのこぎりで木を切る作業も実施しています。

上海報告3” への7件のコメント

  1. 中国・上海の地で「見守る保育藤森メソッド」を実践している日本人。「人工知能よりも大工を重視するような発想の教育」。同朋として、その熱意に感動します。日本国内にいて、日本国政府及び所轄自治体から税金をもらって保育園、幼稚園、こども園を運営している人々が、子ども主体の保育を提唱する「見守る保育藤森メソッド」を、あーでもない、こーでもない、とできない理由を一所懸命探し、完全保育者主導の保育に徹している姿に私は悲しささえおぼえます。インターナショナルスクールに通わせればわが子の将来は薔薇色、と勘違いしている日本人大人は少なくないと思います。それは、英語を身に付けるならば、将来安泰、との幻想を抱いているからです。おぎゃあ、と産声を上げてこの世に出てきた子たちは、羊水の中で既に母の使用する言語のニュアンスに接し、母から供給される栄養分に自己の民族文化アイデンティティ形成を行っているはずです。「上海ふたば」さんの実践に私たちは様々なことを学ぶことができると思っています。

  2. 上海にもう既に見守る保育、藤森メソッドを実践している園があるということ、「大工を重視」という展開をもった実践をしているということ、二重の驚きでした。上海の保育の土壌というのでしょうか、教育への関心度や社会全体の子ども理解というものがどのようなものなのか想像もできませんでしたが、水野先生の報告から伺い知ることができるように思われます。続く報告に期待が膨らみます。

  3. 上海といえば、巨大なビルがたくさん建っていて、AIのような最新のものはどんどんと取り入れていくイメージがありましたが〝人工知能よりも大工を重視するような発想〟と報告内容にありました。大工から学べるものがどのようなことであり、インターナショナルスクールへとどのようにつないでいくのかなど、気になりました。また、実際に園長先生が見たものを取り入れていくというスタイルであり、園長先生の熱意を感じました。

  4. “人工知能よりも大工を重視するような発想の教育を展開。”という自ら経験することを考えることを大切することが必要な社会的なものであることをしっかりと裏付けされていることを感じました。そして、できるところからという発想の展開もその文化や環境のなかでできることをしっかりと見つけ、なぜ、そうすることが必要なのかを導入にあたって、核となる部分をしっかりと構築していることを背景に浮かびます。

  5. 藤森先生のフライト時間が1時間遅らせる事態になってしまったことで、3人は別々の行動で、現地で落ち合うことになってしまったのですね。そして、このスケジュールをこなした水野先生が講演助手ができないなんて、この上なく残念でしたね。
    上海に「見守る保育」を実践している園(日本人経営)があることを初めて知りました。せっかく上海で見守る保育を実践してくださっているのに、2019年3月末をもって閉園というのも残念です。また「人工知能よりも大工を重視するような発想の教育を展開」というのはドイツの整った木工ゾーンの様子に近い実践がされているのかなと想像しています。

  6. 「上海ふたば幼稚園」さんは以前、何度か見学に来られたのを覚えています。当時は上海からの見学、そして見守る保育を実践していることに感動したのを覚えています。それが、こうして繋がった事に感動しました。
    見学報告ですが、まず率直に月謝の値段に驚きました・・・。おそらく保護者もそれなりの層の方が利用されているのかもしれませんが、それだけ教育にも熱心なのかもしれません。園長先生も導入に難しいと言われたのは、保護者の理解も含まれているようにも伺えますが、結果的によかったと言われたのは、幼児期に身につけなければいけない必要な能力、何よりも見守る保育の理念をしっかり理解し、実践する事で、園児の姿を変わりその様子を周囲が理解してくれのでしょうね。

  7. まだそこにドラマがあったと思うとさすが上海という気持ちにもなります。柔軟に対応する様というのを見習いたいです。そして上海に見守る保育を実践されている保育園があるのですね。大工を重視した保育というのは非常に気になります。人工知能という最新の技術ではなく真の大切なものを忘れないという根底を感じますが、そこが閉園してしまうというのは残念ですね。これからの報告がより楽しみです。

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