シンガポール報告

現在、日本では禁煙条例をどうするかで検討されています。国に先行して、東京都では受動喫煙防止条例が昨年10月「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」が賛成多数で可決、成立し、来年4月から施行される予定です。この条例で定められた努力義務として、「家庭で子供と同じ部屋で喫煙しない」「受動喫煙の対策を講じていない施設、喫煙専用室に子供を立ち入らせない」「子供が同乗する自動車内で喫煙しない」「公園や学校周辺の路上などで子供の受動喫煙防止に努める」とあります。それは、「子供は自らの意思で受動喫煙を避けることが困難で、保護の必要性が高い」とされ、条例にこれが明記されています。しかし、いずれも努力義務で、罰則規定はありません。また、私的な生活空間に踏み込む内容に、条例が審議された都議会厚生委員会では「家庭内の規制は慎重にすべきだ」との意見も出たようです。

受動喫煙を巡って、国際オリンピック委員会(IOC)が「たばこのない五輪」を目指していることから、都や国は2020年東京五輪・パラリンピックの開催までの対応を目指しているのです。しかし、明らかに喫煙は体に良くないですし、周りに迷惑をかけることが明らかであるのになかなか条例にすることをためらうことが多いです。それは、喫煙をしている人も多いからです。私も以前喫煙していましたが、その時は何かと理屈をつけて、喫煙を擁護していました。

同じようなことがアメリカの銃規制です。銃乱射を受けて、何度も議論されていますが、裏でいろいろとあるらしく、いろいろと理屈をつけて何とか緩和しようとしています。園の保育の見直しとか、改革と同様、よほどの強い理念と、強いリーダーシップがないとできませんね。

昨日からシンガポールに来ています。シンガポールは強い規制と刑罰で有名です。銃にしても、触っただけでも罰せられるらしく、通訳さんから、「知らない人から“これ、持っていて!”と言われても、絶対に持たないように、もし銃でも入っていたら罰せされますから!」ときつく注意されました。このように、シンガポールは罰金の多い国としても知られています。有名なのが、チューイングガムの持ち込み、使用(国内での販売なし)禁止です。シンガポールでは、美観に非常に気を使い、汚す行為に罰金をかけることが多くあるようです。例えば、ゴミやタバコのポイ捨て、電車内での飲食、唾を吐くこと、公共の場での泥酔、公共のトイレで流し忘れ、公共物への器物破損、落書きなどがあり、汚い車での路上走行禁止にはやりすぎかと思うほどです。

空港についてまず目につくのが、壁面、室内緑化です。韓国の空港でも目にしましたが、韓国では造花だったのに対して、ここでは本物でした。また、ホテルに向かう道中、道路わきは花で満ち溢れていました。それは、「植樹週間」と呼ばれる期間もあり、町中に緑があふれ、「ガーデンシティ・シンガポール」とも呼ばれています。

そのほかにも、他人への迷惑への罰金も目につきます。たとえば、他人を故意に侮辱して畏怖、困惑、苦痛を与える、花火やエアガンを発射する、非常用ベルを間違えて押すなどがあり、うかうかできません。

シンガポール報告” への11件のコメント

  1. シンガポール安着、本当にお疲れ様です。サプライズですね、シンガポール報告、とても嬉しいです。
    ルールやマニュアルが人の動きを固定化し、安定した成果を上げさせることへ貢献する反面、臨機応変さや柔軟性、創造力というものを欠いてしまうのではないかと想像するのですが、シンガポールの人々はどうなのでしょうか。ヒトは本来美しいものを好むように思い、そう思うと東京の街の在り方というものも、もっと厳しいものがあっていいものなのかもわかりません。守破離もそうで、型を知ってこそ破れるものがあるわけで、最低限のモラルも守らない人をそのままにしておくということは、それこそ放任ということと同意義になってしまうのかもわかりません。

  2. いよいよシンガポール報告の開始ですね。いよっ、待ってました! 写真の緑の植栽には驚きますね。本物。すぐに手入れのことを考えてしまいますが、熱帯ですから水と熱は豊富。植物は育ち放題とは思いますが、あのような見映えはやはり人の手が入らないといけませんね。美化が有名なシンガポール。英語の教科書でその清潔ぶりを学んだことがありました。その時に身についた英単語が「罰金fine」でした。さて、冒頭の受動喫煙に関する都の条例ですが先週東京都から受動喫煙防止のチラシが園に届きました。本日正面玄関に掲示したところです。ですから、今回のブログの冒頭部分には驚きました。「銃にしても、触っただけでも罰せられる」シンガポール。流石ですね。私が知っている東南アジアの国々は触るどころか銃を撃たせてくれました。もちろん有料です。流石、一等国は違いますね。その点米国はどうしようもない国ですね。そして、その国の手下となっている我が国。何とかしなければ。

  3. 煙草の問題やアメリカでの銃の規制問題など、ないほうが極論を言えばいいものを簡単には変える勇気がないことは、”よほどの強い理念と、強いリーダーシップがないとできませんね”という言葉が浮かんできます。
    藤森先生が海外へ足を運ばれることで保育の形だけではなく、その国を風習を知り、保育へと繋がっているところを知ることができます。シンガポールでは、様々な厳しい規制があり、罰則まであるのですね。これも極論になりますが、こうするべきだ。という信念と理念をもった上でここまでするからこそ、国として、皆が秩序を守り、社会での生き方を考えるのかなとも思えました。

  4. シンガポール報告がはじまりましたね!私もなんとかここまでコメントが追いつきました笑。「シンガポールでは、美観に非常に気を使い、汚す行為に罰金をかけることが多くあるようです」とありましたが、多くのことが禁止されているのには驚きました。「唾を吐くこと」ということまで禁止されているのですね。私はこれをしている人を見かけるたびに、本当に不快になります。日本では他人に迷惑をかける行為はわざわざ罰金にしなくても当然してはいけないことと認識されているはずですが、私もあまり大きな声では言えませんが、最近ではその当たり前のことが崩れているのかもしれませんね。街中に緑が溢れているというのはいいですね。やはり緑を見ると落ち着きますね。

  5. 汚い車での走行禁止は、私はすぐに捕まってしまいます。
    強い規制と罰則の国は、なんだか私は住みずらい気がします。それは、私が赤ちゃんの頃からシンガポールに住んでいたら、心から素敵な国と思えるはずなのですが、残念ながら私は千葉県の片田舎に生まれ、ゴミやタバコのポイ捨て、電車内での飲食、唾を吐く大人を目にして育ったからだと思います。
    どちらが良いとかいうことではなく、50年前のシンガポールの街並みを知りたくなりました。

  6. シンガポール報告楽しみにしていました。ありがとうございます。シンガポールは行ったこともないので、「マーライオン」しか知りませんでしたが、シンガポールは強い規制と刑罰で有名なのですね。中でも「チューイングガムの持ち込み、使用(国内での販売なし)禁止」には驚きました。知らずに行ったら大変なことになりそうですし、他の汚す行為の罰金などにも驚きです。写真の緑の多さ、綺麗さは眼を見張るものがありますね。町中に緑があふれ、「ガーデンシティ・シンガポール」と呼ばれているともあり、町中がどれだけ緑にあふれ、汚す行為の罰金があることでどれだけ綺麗さを維持できるのかというのも気になります。また、このように罰金制度は子どもも該当するのでしょうか。「非常用ベルを間違えて押すなど」はなくはないように思えます。私自身も小学校で興味本位で押してしまったことがあります…

  7. やっとシンガポール報告にたどり着きましたが、もう藤森先生方は帰られた頃かもしれませんね。
    自分は海外にはほとんど行ったことがありませんので、このような報告が自分の海外の情報源です。シンガポールというのは、日本と比べると随分と気をつけなければならないことが多くあるのですね。日本と同じように生活していると、「これも」と思ってしまうことが多くありそうです。日本では当たり前すぎて自分たちで規制しているものも、国の規則として盛り込まれている感じです。ですが、最近の傾向はその当たり前が崩れてきていて、常識がその人その人でバラバラになってしまっているように思います。自分も含めて認識を見直さなければ、その内にシンガポールのようなことになるかと思えます。他人への迷惑行為…。難しい課題ですね。

  8. 日本がたばこの問題について取り組んでいるのを、以前ニュースで見たことがあります。ブログにあるように、まずは東京オリンピックまでにというのを目標にしているというイメージでしたが、ここ最近は何やら別の問題ばかりが取り上げられ、どうなっているのかわからない感じですね。海外においても、たばこの規制や、銃規制など様々な規制がありますが、日本において何か新しく規制されるというのは少し珍しいように感じますが、こうしたこともリーダーシップをとれる人材がいるかいないかという所が関係あるのでしょうね。そう考えると、シンガポールの様々な規制は国としてまとめられる人材が多くいるという証でもあるのでしょうね。そのいきさつ等が気になりますね。

  9. シンガポールの強い規制と罰則というのは本当にすごいですね。ブログや話を聞く限りでは相当綺麗な国であることが想像できます。「 ゴミやタバコのポイ捨て、電車内での飲食、唾を吐くこと、公共の場での泥酔、公共のトイレで流し忘れ、公共物への器物破損、落書きなどがあり、汚い車での路上走行禁止」とあり、逆に言えば人はこうした規則がなければ綺麗に保てないということですね。本気で綺麗に保ちたいという思いというのはやりすぎなくらいがちょうどいいのですかね。

  10. やっとシンガポール報告に追いつきました・・・。
    シンガポールは私が幼稚園の頃に祖母と叔母が旅行に行ったのを思い出します。その時に聞いた話ではブログに書いてあるようにガムやゴミを道端に捨てたら警察につかまるよ聞いて衝撃を受けたのを今でも思い出します。汚い車での走行もダメなんですね・・・常に自分の身の回りにも気を使わないといけないとなると、正直しんどいような気がします・・・。しかしそれだけ徹底しているからこそ、綺麗な町並みを維持することができるのでしょうね。住んでいる人もそれが当たり前だから、そこまで気にはならないでしょうね。日本のタバコについても書かれていますが、確かに吸っている人も多いのと、政策を考える人自身もタバコを吸っているからこそ、そこまで厳しく規制をできないのでしょう。藤森先生の言われるように、改革するには強い理念とリーダーシップが必要です・・・。

  11. シンガポールの厳しい規制と罰則には驚いてしまいます。
    前に、中学校の授業でシンガポールの規制と罰則について少しだけ学んだことがあります。その時に印象的だったのが、公共の乗り物にドリアンを持ち込まないということです。その時も規制と罰則の厳しさに驚いたのですが、改めて聞いても、やっぱり厳しいなと思ってしまいます。しかし、この規制と罰則があることでシンガポールの綺麗な街並が保たれているのですね。日本でも、オリンピックに向けタバコの規制が進められているのですね。
    受動喫煙を防止する政策は、こどもにとっても大切だと思います。そして、この政策がなかなか進まないとのことでしたが、改革するためには強い理念とリーダーシップが必要なのですね。

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