2017年ドイツ報告27

ヨーロッパの川というと、まず「ドナウ川」を思い浮かべます。それは、「ドナウ川のさざ波」だけでなく、「美しく青きドナウ」という曲などドナウ川を題材とした名曲が数々あるからです。この曲を作曲したのは、ワルツ王とも呼ばれるヨハン・シュトラウス2世ですが、当時、ウィーンではウィンナ・ワルツが隆盛した時期であり、数々のドナウを題材とした名曲が誕生しています。

もうひとつこの川が有名なのは、この川は、多くの国の中を流れているからです。不思議な気がします。日本では、国をまたがって流れる川はひとつもないからです。そのため、ドナウ川では、その川の運行には各国をまたがるため調整が必要になります。そこで、その沿岸国が加盟したドナウ川委員会が設立されており、その本加盟国は2014年から、ドイツ・オーストリア・スロバキア・ハンガリー・クロアチア・セルビア・ルーマニア・ブルガリア・モルドバ・ウクライナの沿岸10ヶ国とロシアを合わせた計11ヶ国にもなります。

川の長さで言うと世界2位です。しかし、1位の大河はヴォルガ川ですが、この川は、ロシアだけの川で、カスピ海に注いでいます。一方ドナウ川の源流は、ドイツ南西部シュヴァルツヴァルト(黒い森)と呼ばれる森林地帯です。そこから南ドイツを東に横断し、さらに東に流れてオーストリアのヴィーンを通り、スロヴェニア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ブルガリアを経て、ルーマニアとモルドバから黒海に注ぎます。その全長は2850kmだそうです。毎年訪れるミュンヘンを流れるイザール川は、ドナウ川の支流です。

私たちが乗船した船

こんなドナウ川のクルーズが、今回の研修ツアーの最後としてレーゲンスブルク市からのプレゼントだったのです。レーゲンスブルクはパッサウよりドナウ川の上流、ドイツの中に入った位置にあります。そして、ドナウ川とレーゲン川の合流近くに位置しているため、水上運輸の要所としての役割を果たしたのです。このレーゲンと、中世の城塞都市という意味のブルクを併せて街の名前になっています。この街は、支流が土砂を運んで来るために、中州がいくつもあります。ですから、私たちが乗ったクルーズは、この中州の周りの支流をめぐるものでした。

こんな時にドイツの文化を感じたのは、乗船チケットの改札です。日本では、スタンプを押すとか、はさみを入れるのですが、ここでは、チケットをちぎったのです。ちぎることで、使用済みでもう使えないということです。せっかくのチケットが瞬間にゴミになってしまうという感じで、もったいなく思ってしまいました。それから、市の人から乗船記念品をもらいました。なんと、海賊がよくしている黒い眼帯です。大の大人でも船に乗るとき、海賊になった気分になるのでしょうか?しかし、なんで海賊というとこの眼帯をしているのでしょうね。

船は石橋をスタートして進みます。途中には、船上ホテルがありました。また、中州の建物がお洒落です。ビールを飲みながら優雅な気分でクルーズが終わり、今回のレーゲンスブルク研修は終了しました。船を下りて、レーゲンスブルクでお世話になった市当局の人たちと別れを告げて、私たちはホテルに戻りました。そして、その夜は、グレッチェ夫妻、ベルガーさん、通訳の田中さんを招待して、お別れパーティです。

 

2017年ドイツ報告27” への14件のコメント

  1. 「日本では、国をまたがって流れる川はひとつもないからです」とあり、確かにそうだなと気がつきました。島国なので、国をまたがった川は存在しませんね。全長2850kmという川の長さもすごいですね。壮大過ぎてよく分かりませんが、とにかく長いということは分かります笑。そして、最終日はクルージング、いいですね。夏には素晴らしい企画ですね。また、船上ホテルの写真がありました。そのようなものまであるのですね。海ならなんとなくイメージが湧きますが、川にもそれがあるというのは、やはり川の長さが長いので、その川を渡って旅行や移動をする人がいるということなのでしょうか。揺れないのか、しっかり寝れるのか気になりました。

  2. 再び、何と贅沢なツアーでしょう。私にとっては、ヨーロッパを体感できるものの一つが、今回のブログで紹介されている、ドナウ川です!岩手の小学校に通っていた頃より「美しく青きドナウ」は合唱を通じて親しんでいました。中学になるとウィーンフィルのオーケストラ版で親しみ、高校の時は市民合唱団のレパートリーの一つとして同曲を歌っていました。家内もこの曲を高校時代合唱クラブで歌っており、この曲も私たち夫婦の共通項。さて、個人的なコメントはさておき、クルーズ。切符の件、私も驚きました。「ちぎる」?チケットマニアの私にとっては、ちぎる、はご法度。まぁ、異文化体験と思えば、そういうこともあるんだ、と渋々納得。ここだけの話ですが、そのちぎられたチケットの一枚は、私の手元にあります。御覧になりたい方は、toshi123までご連絡を。いよいよ、「お別れパーティー」グレッチェ博士夫妻同席のパーティー、いつもと違う趣き、雰囲気が漂っていたことでしょう。信頼関係の奥深さを今回感じたわけですが、それは「そもそも人類とは」という、その辺からの繋がり、結びつきに思いを馳せざるを得ないものでした。

  3. ドナウ川が流れる沿岸国は10ヶ国にもなるのですね。そして、全長は2850kmというスケールの大きさに驚いてしまいます。「日本では、国をまたがって流れる川はひとつもない」とあった通り、不思議な感覚がします。また、国境の仕切り方などもとても気になりますが、そもそも島国でどことも隣接していない日本で育った人たちはみんな同じ不思議な感覚になるのでしょうね。
    ドナウ川クルーズも素敵なおもてなしですね。海賊と言えば眼帯のイメージもしっかり刷り込まれていますが、よく考えると不思議です。昔は海賊になるには片目を捧げるとかあったのかなと少し怖いことを考えてしまいました。また、船上ホテルがあったとあり、どんな感じなのかが気になりました。私は乗り物酔いが酷い方なので、きっとダメだろうなと想像しました。

  4. ドイツ研修でなかなかないと言われている「観光」の内容でしたが、非常に趣向を凝らした内容で、「おもてなし」のレベルの高さを感じるとともに、報告を読んでいる側でも楽しめる内容です。有名な川を海賊気分でクルーズしながら、街並みと歴史を感じるなんて、めったにできない体験ですね。このような「おもてなし」を見ると、私が外国人に日本の観光をお手伝いする時には、どこをすすめようかなどと考えてしまいます。相手側のイメージする日本と、イメージとは異なる日本というものを見せることで楽しんでもらえるんじゃないか、文化を楽しめる体験があるといいよな〜などと考えていると、こちら側もなんだか楽しくなってきます。「おもてなし」には、与える側の「楽しさ」もあるんだなとか考えてしまいました。

  5. ドナウ川の話はたしかに不思議な気分になりますね。国をまたがった川は日本にはないとありましたが、確かにそうですね。ドナウ川一つできっとその国に多くの恵や自然の巡りをよくしているのだろうと思います。大切なドナウ川を各国で分け合っているのですね。しかも国の数が11カ国と。さすが世界2位の長さを誇るドナウ川だなと感じます。そのドナウ川を船で行かれたんですね。船には普段あまり乗らないので、なんかテンション上がってしまいます。それに海賊の眼帯があり、ビールもあり、もう最高ですね。いよいよ、ドイツ研修も終わりになるんですね。最後のお別れパーティーの話を楽しみしています。

  6. 自分はドナウ川を見たことがないというのは当然だし、船に乗ってのクルーズもしたことがありません。乗ったことあるのはフェリーかイルカウォッチングの時に乗った漁船みたいなものだけですので、クルーズなんて…うらやましいです。一度はしてみたいですね。ドイツの方々と藤森先生の深い結びつきによるものだと思います。
    〝なんで海賊というとこの眼帯をしているのでしょうね。〟確かに言われてみればそうですよね。ピーターパンでもそうですし…。ルーツを探ってみるのも面白そうですね。

  7. 「その沿岸国が加盟したドナウ川委員会が設立されており、その本加盟国は2014年から、ドイツ・オーストリア・スロバキア・ハンガリー・クロアチア・セルビア・ルーマニア・ブルガリア・モルドバ・ウクライナの沿岸10ヶ国とロシアを合わせた計11ヶ国にもなります。」とありましたが、島国日本ではまたがる川ということ自体がないですが、恩恵をもたらす川が11ヵ国を流れるとなるとその調整も大変そうですね。
    ドナウ川、船上ホテル、建物、見渡す景色はすべて綺麗ですね。

  8. 日本の学校を出たものならほとんどが音楽の授業での題材に上がっているであろうドナウ川。その川に行けるとは本当にうらやましいです。音楽にしても、歴史にしてもドナウ川の名前を聞くことが多いのはいくつもの国をまたいでいるため題材に挙げられやすいということもあるのでしょうね。研修旅行者の眼帯姿に思わず笑ってしまいましたが、確かになぜでしょうね。特に日本においては伊達政宗の目の病気の話があるので、ついついそう考えてしまいますが、調べたと所、急な暗闇の戦闘でも目が使えるように片方は暗くしておくという説があるそうです。ちょっとしたところからも、面白い工夫がわかりますね。

  9. ドナウ川のクルーズはとても楽しそうです。今回、ドナウ川を題材にして、たくさんの曲が生まれていることを知りました。ヨハン・シュトラウスは私も聞いたことがありますが、曲の題材になった場所や物を実際に見れることは、貴重なことだと思います。小学生の時に、オーケストラの曲に興味を持って、ベートーヴェンやモーツァルトなど、作曲家について色々と調べたりしていた時期がありましたが、作曲家がいつの時代にどのようにして曲を作ったのか、知ることは楽しいですね。
    写真を見ると、綺麗な景色が広がっていたことがわかります。海外の綺麗な街並みや景色を見たり、実際に文化に触れたりすることはとても楽しそうだなと感じました。

  10. ゛日本では、国をまたがって流れる川はひとつもないからです。゛とあり、確かに県はまたいでもということを思いました。島国なので、海にか困れているということはありますが、川で国が繋がるというのも、いいですね。空と海ではなく、川でつながっているというのが不思議な感じです。また、クルージングのなかでまた、ドイツの中世の町並みや文化の違いを感じるというのは、日本ではない文化だからこそだと思いました。ドナウ川をわたっているというのは、私、自身、想像がつかないところです。

  11. しかしドナウ川の長さに圧倒されるばかりです。2850kmとは想像もつかないほどの長さですね。また国をまたぐというのは確かに日本にはないなと気付かされます。国をまたぐ国の多さにも驚かされます。そうなるとドナウ川委員会というものができる理由もわかりますね。クルーズも非常に楽しそうですね。個人的には船上ホテルが気になるところではありますが、中洲に出来た建物を見ると歴史をより感じますね。長い時間でできた中洲に建物ができる、その過程を見たくなるほどですね。よりレーゲンスブルクを体験出来た気かましてきます。しかし、なぜ海賊=あの目を隠すものなのでしょうかね。

  12. 地理が大好きな私にとってはドナウ川はもちろん知っている川です。それだけでも興奮します!確かに全長が長い分、多くの国がその川を利用することになりますね。11カ国となると・・・調整が確かに重要になってきますが、少しそのあたりの調整を聞いてみていです。ただヨーロッパはEUがあるため、輸出輸入の関税に関しては心配はないようなイメージです。それにしてもクルーズは本当にうらやましいです!古い街並みを見ながらのビールは格別においしいでしょうね。そして乗船記念の眼帯は思わず笑ってしまいました。至るところまで、おもてなしの心を感じる研修ですね。

  13.  「この川は、多くの国の中を流れているからです。不思議な気がします。日本では、国をまたがって流れる川はひとつもないからです。そのため、ドナウ川では、その川の運行には各国をまたがるため調整が必要になります。」本当ですね。考えてみたこともありませんでした。ドイツと川、日本と川との関係とはまた異なったものがあるのでしょうね。中国の歴史書に触れると、繁栄することに川という存在は欠かせないものとして描かれています。一つの国の所有でないという考えがあるとすれば自然その川を大切にしようとする気持ちが生まれるものなのかもわかりません。川という認識が変わるような思いがしました。

  14. 「ドナウ川」は学校で習って聞いたことあるくらいですね。そして、ブログにもあるように「美しく青きドナウ」という曲も有名ですね。どれも学校で学ぶものであり、どこか遠くの世界のものであるように感じます。保育士になる前にはまさかこれほど世界の保育と日本の保育を考えることになるとは思いもしませんでした。藤森先生との出会いから様々な経験をしてきましたが、世界を意識することはこれほどまでに大切なことかと考えることが多いです。

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