2017年ドイツ報告26

午後からの集合場所は、初日に市長主催のレセプションを行なった旧市庁舎前ですが、この隣には新市庁舎があります。この市庁舎が建てられる頃は、また低迷期にありシンプルな造りとなっています。そして、壁には、いかにも立派な窓枠のように見えるだまし絵が描かれています。そして、1階には観光案内所があります。

ここに集合したのは、グレッチェさんはじめ、彼女のご主人さん、市の職員さんたち、とくにイベント係や観光課の人たちで、午後の行動に一緒に参加してくれました。そして、私たちのために、日本語の観光ガイドさんをお願いしてあり、その案内で街の名所巡りをしました。

少し歩いて行くと、360度見回せる広場に出ました。この広場の周りの家は、富豪商人たちの家で、塔が高ければ高い程、その家を立てた富豪商人はお金持ち、ということを意味したそうです。その中で最も高い塔は、13世紀に造られたものだそうで、アルプス山脈より北に位置する、同類の塔の中で、最も高く、52mあります。

街の中を歩くと古代ローマ時代の市門の遺跡など昔を偲ぶ場所が残っています。ある城壁の石積みが壁の一部に残っている場所がありました。ドナウ川は、古代ローマ帝国とゲルマニアとの国境にあたる、レーゲンスブルクの町は古代ローマの要塞が起源となっています。ガイドさんはさすが、狭く曲がりくねった石畳の道や戦災をあまり受けなかったために中世の雰囲気が残っている街を巡りながらある場所に向かっていきました。

レーゲンスブルクは、古い美しい街並みが有名ですが、実は、大学や単科大学がある、学生都市でもあるのです。人口の5人に1人が学生だと言われているくらいで、確かグレッチェさんも、こちらの大学を出たと聞きました。そして、レーゲンスブルクは、レストランとカフェの割合が、ドイツでも一番多いといわれているそうです。その日の昼食に食べたワッフルだけでなく、お皿に乗り切らないほど大きなピザを焼くお店やケバブのお店もあります。ドイツ最古の喫茶店(1686年営業開始)もあれば、最も北にあるイタリアの街らしく、美味しいカプチーノを提供するお店も何件もあります。そして、石橋のたもとには、800年の歴史をもちドイツ最古といわれる、緑色の小さなソーセージ料理店(ヒストーリッシェ・ヴェルストキュッヘ)があります。地元の人たちもそれを知っているのか、買うための行列が出来ていました。

そんな街中を通って向かったのは、この街の世界遺産の中心であるレーゲンスブルク大聖堂(Dom)です。この建物は、純粋なドイツゴシック建築のすぐれた例で、バイエルン州の代表的なゴシック建築とも言えます。着工は1275年で、尖塔以外が完成したのは1634年のことで、尖塔の完成は実に1869年のことだったそうです。中に入ってみると、ステンドグラスの素晴らしさに圧倒されました。とくに正面に面したものは14世紀のものだそうです。さらに2009年に造られた世界最大の壁かけ型のパイプオルガンは、約37トンの重さがあり、4本の鋼鉄ロープでつるされているそうです。

そして、向かったのは、この街に入るときに渡った石橋のほとりにある船着き場です。ここで、ガイドさんとお別れです。次に市の方たちが計画してくれていたのは、ドナウ川のクルーズでした。  

2017年ドイツ報告26” への14件のコメント

  1. なんだか世界史の勉強をしているような感覚になりました。広場の周りの家は、富豪商人たちの家で、塔が高ければ高い程、その家を立てた富豪商人はお金持ちであるということから、一番高いもので、52メートルもあるとありました。「塔」ってなんの意味があるのだろうかと思い、調べてみると「見張り台」のようなものとありました。もっと何か役割があるのかなと思ったのですが、高さを競ったということもあって、その役割というよりは塔そのものに意味があるのですね。日本でいうところの天守閣や櫓になるのでしょうか。目的は違うかもしれませんが、天守閣を大きく見せることに似ているのかなと思ってしまいました。また「レーゲンスブルクは、レストランとカフェの割合が、ドイツでも一番多い」と言われているのですね。東京ではどのあたりがこれに当てはまるのですかね。他にも37トンのパイプオルガンが4本の鋼鉄ロープで吊るされているということも不思議だなと思いました。いつか落ちてくるんじゃないかとヒヤヒヤしてしまいそうです。

  2. 「立派な窓枠のように見えるだまし絵」が街中を彩っているというのも面白いですね。富豪商人たちによる塔の高さを競う風習なども含め、見栄をはってそれらを楽しいんでいる様子が伝わってきます。しかも、52mの家というのも衝撃でしょうね。地域で一番であれば、「あの一番高いところが俺んちだよ」と言っていたかもしれませんね。また、「レーゲンスブルクは、レストランとカフェの割合が、ドイツでも一番多い」というのも気になりました。外食文化が盛んなのか、少しでも時間が空いたら心休める場所で過ごすことで生活にメリハリをつけていたりとかあるのでしょうか。日本でのカフェ利用率も気になりますね。

  3. 初日に市長主催のレセプションを行なった旧市庁舎のとなりにある、新市庁舎の窓はだまし絵なのですね。全く気付かなかったです。人間の視覚は簡単に騙されますね。本当に立派な窓だと思っていました。
    今回の話をよんで、街にすごく歴史が残っているんだなと感じました。街並みを見ながらそれを感じられるのは、すごく楽しそうですね。レーゲンスブルグ大聖堂のステンドグラスも綺麗ですねが、パイプオルガンの迫力はさすがですね。37トンもの重さがぶら下がっているんですね。音もとても大きな音が出るんだろうと思うと同時に、大きな音でも不快にはならない綺麗な音なんだろなと想像していました。漫画やアニメの世界でしかパイプオルガンは見たことがないので、一度は生で見て見たいです。

  4. 「壁には、いかにも立派な窓枠のように見えるだまし絵が描かれています」とありましたが、歴史的な一面が強い中で、ユーモアのような遊び心が入り混じっている点が何ともドイツらしいなと感じました。また「広場の周りの家は、富豪商人たちの家で、塔が高ければ高い程、その家を立てた富豪商人はお金持ち」とあったことはシンプルで、回りくどくなくて良いなと感じます。レーゲンスブルク大聖堂の写真からは、その色合いなど、最も歴史を感じた写真でした。この造りをゴシック建築と言うのですね。建物内の写真からは、色合いがシンプルな中に、多様な色を用いたステンドガラスがあるのは素敵で見入ってしまいそうです。その他には「ドイツ最古の喫茶店」などもあり、今では中世の姿を現代に伝える役割を感じますが、昔はその時代の先駆け的な存在だったのだろうなと感じることができます。

  5. 実に贅沢な文化体験ツアーですね。これも藤森先生とグレッチェ博士の信頼関係の賜物。「グレッチェさんはじめ、彼女のご主人さん、市の職員さんたち、とくにイベント係や観光課の人たちで、」このことの意味はどれほど語っても語りつくせないだろう関係の表れです。ツアー参加の皆さんはVIP待遇です。市職員が案内する市内ツアー。どんな旅行業者がツアーを企画してもこれほどのものはないでしょう。レーゲンスブルク市民が日本の人たちに是非観て頂きたい、体験して頂きたい、そうした思いがブログの内容や写真からヒシヒシと伝わってきます。「レーゲンスブルク大聖堂(Dom)」はドイツ・キリスト教歴史遺産の中でもこれの右にでるものはないのではないかと思われます。ドイツの各都市は日本のたいていの都市同様第二次世界大戦での連合国軍の空爆や砲撃によってその世界遺産的建物を失いました。私はレーゲンスブルク大聖堂のような荘厳な大聖堂を体験するたびにキリスト教に改宗しようかと思うことがしばしばあります。ドイツゴシック様式の大聖堂はカトリック信者獲得の重要なツールであったことがよくわかります。宗教の建物はその荘厳さにおいて神そのものなのでしょう。それにしても羨ましい限りです。

  6. その土地に行ったことがないのに、ドイツの歴史を知ることができる、しかも、雑学的なものまで知ることができ、個人的に行った場合よりも知ることができている気がします。藤森先生も楽しんでおられたのが伝わります。
    〝いかにも立派な窓枠のように見えるだまし絵〟というのは面白いものですね。その前に〝低迷期〟とあったので、窓をつけるよりも安価なもので代用したということなんでしょうか。それとも、見栄的なものなんでしょうか。その当時のドイツの人たちの建築を楽しんでいる姿が想像できます。そのようにして楽しむ姿は、ドイツのサッカースタイルにも感じられます。個人的にドイツのサッカースタイルは好きで、ワールドカップなどでは応援したくなるようなプレーを選手たちは見せてくれると思います。楽しむことでみんなを惹きつけることを、歴史的にみてもドイツの人たちはしているんですね。

  7. ブログを読んでいますと、レーゲンスブルクに行ってみたくなりますね。カフェが好きな私としては、この写真の街並みの雰囲気を楽しみながら、ゆっくりとした時間を過ごしたくなります。外観が統一されている景色があるのはやはり綺麗ですね。「さらに2009年に造られた世界最大の壁かけ型のパイプオルガンは、約37トンの重さがあり、4本の鋼鉄ロープでつるされているそうです」とありましたが、落ちないのでしょうか?落ちると考えてしまうことが地震の多い日本に生まれたからの発想なのでしょうか。それにしてもステンドガラスの色が綺麗ですね。

  8. 建物の壁に「立派な窓枠のように見えるだまし絵が描かれています」というのは面白いですね。街全体が景観ということを意識しているからこそこうした配慮?もされているのでしょうね。今回のドイツ報告はこれまでで一番街についての解説があるような気がするのですが、これは間違いなく次にドイツに行ったときには、今回のブログを持って観光の参考にしなければですね。ただ、こうしてみて常々思うのは、とにかくドイツに行きたいなということです。

  9. レーゲンスブルグの街並みは本当に素晴らしいです。古い美しい街並みが有名なのに加えて、学生の町でもあるのですね。若者が集まる街であることは、古くて美しい街並みが過疎化せずに残っていけるように思います。レーゲンスブルグだけに限りませんが、そういった、歴史ある建物や美しい街並みは残していきたいですね。そして、今回のブログの写真を見てみても、やっぱりカラフルで美しいと感じました。一回はこの目で見てみたいと思います。

  10. 広場のまわりにある家が「富豪商人たちの家で、塔が高ければ高い程、その家を立てた富豪商人はお金持ち、ということを意味したそう」というのは、面白いですね。どれだけ富豪かで高さが変わってくるのはある意味、お金持ちだということの証明になり、もし、泥棒がいたならわかりやすいなと思いました。以前のブログにあった日本家屋の商人は、あまり貴重なもの、高価なものを目立ってはいけないことから梁など、細部の素材にこだわっていた話を思いだしました。やはり、町並みがしっかりと残されているのは、素晴らしいことですね。見て学び、歴史を知る、後世に残すかたちを感じます。そして、ドイツ最古のものがあったり、学校が多いこと、レストランやカフェの割合が多いとあり、昔から繁華街のように人がいて栄えていたことを感じさせられます。

  11. レーゲンスブルクをより知ることができたような気になってしまいますね。日本のどこかの街よりも少し知識をもらったようです。レーゲンスブルクは歴史ある街にもかかわらず、「レストランとカフェの割合が、ドイツでも一番多い」というのは意外ですね。外食文化のようなものが根付いていたのでしょうかね。また高い塔で富豪商人たちは競っていたのですね。やはりこういったところでもなにかしらで競うというのはあったのですね。これもまた歴史があって面白いですね。実際に塔を見たらここがお金持ちなのかーと見方が変わり面白そうです。

  12. 何度見ても街並みはとても綺麗ですね。日本で言うと京都のような場所にあたるのでしょうか。こんなにも綺麗に街並みが残っているのは以前のブログに書いてあったように、戦争にあっていないというのもそうですが、住んでいる人たちも自分たちの街を守り続けていることも関わっているように思います。やはり町並みをそうですが、異文化に触れるというのは本当に刺激になります。そこに住んでいる人たちの暮らし方も同じ人間なのに、おそらく全く違うでしょうし、考え方も違うかもしれません。そういう意味で海外というのは場所に限らず学ぶことが多いかもしれません。しかし、子どもの育ちに関しては一緒かもしれません。藤森先生が言われるように違う部分ばかり見るだけでなく、町並み、建物違っていても、その中で何か日本と共通することを見つけるのも面白いかもしれません。

  13.  素晴らしい街並みですね。「お皿に乗り切らないほど大きなピザを焼くお店」「美味しいカプチーノを提供するお店」「緑色の小さなソーセージ料理店」しかしどうしても気になるのが食べ物の話題で、当然美味しいのでしょうが、何だかとても美味しそうに感じます。先生の書き方でしょうか、食べ物の描写、本当にそそられます。
     ステンドグラスも素晴らしいですね。写真から大きさ、サイズ感を想像しますが、実物はまたスケールの大きなものなのでしょう。まさに神聖で厳かな雰囲気で、そこに祈りを捧げる人の気持ちがわかるような気がしてきます。

  14. レーゲンスブルクの有名な史跡に行かれたんですね。日本とは違い色とりどりのステンドグラスは見る者を圧倒しますね。また、壮大なパイプオルガン、海外に行くと日本とは違いとても大きな建造物が多数あり、かつ残っているのを見ます。町中が史跡のような土地も多数あります。日本は災害が多いからか、それも残っているものとそうではないものが多かったり、全体の土地が少ないことで海外ほどダイナミックなものが少ないように思います。しかし、その反面、その土地に柔軟にマッチし、機能的なものが多いようにも感じられます。風土によって文化も変わってきますが、海外を見ると日本の緻密さやあり方が見えてきますね。

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