韓国報告24

  kankoku11.3rikagenkan 今回の韓国視察ツアーの最後の視察先は、韓国最初に開園したイファ(梨花)女子大学付属幼稚園です。園長先生の説明では、基本的に室内、屋外で子どもたちは選択し、自発的な遊びを保障していると言います。ですから、今までのオリニジップと違って、非常に広い園庭を持っています。しかし、その園庭は、日本の多くの園に見られるような小学校の校庭に近いものでした。kankoku11.3enteiまた、保育室内には、さまざまなコーナーが設置され、子どもたちは自由に自分がやりたいコーナーで遊びます。そして、3歳以上児には、毎月決められているプロジェクトについて、先生は、歌や絵本などでイメージを膨らませ、さまざまな素材を用意します。この大学は、ミッション系女子大学ということもあって、45歳児の保育室には、ノアの箱舟をテーマにした大きな船が造られていました。しかし、園長先生は、その活動も、子どもたちが自発的に行動し、選択して活動していると言っていましたが、実際はどうもその取組みのときには一斉保育をしているようです。kankoku11.3kankyo

 デイリープログラムは、9時までに登園し、朝のお集まりをするようです。そこでは、朝の挨拶したあと、名札をつけ、1日の日課、興味のある活動などを紹介し、子どもたちはどれを選ぶかの計画を立てます。これは、朝のお集まりの時の重要な役割だと思います。子どもは自らその日一日の見通しを立てることが重要です。私は、保育における計画は、PDCAサイクルという事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法が提案されています。それは、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)と言うことですが、私は、まず子どもたちの活動を見て、その活動を検証し、そこから引き出して計画を立て、子どもたちの遊びをより発展させていくことが大切だと思っています。しかし、子どもの活動においては、子ども自らのPDCが必要だと思っています。そのP(計画)が「朝のお集まり」、D(活動)が日中の保育活動、C(振り返り)が夕方の「終わりの会」だと思っています。

 この幼稚園では、朝のお集まりのあとは、室内の自由遊び(美術、科学、言語、音楽、パソコン)を、各コーナーでします。そして、10時ころにお片づけ、トイレに行き、午前のあやつを食べます。その片付けを当番の子がして、他の子は、再び、遊びに入ります。どうも11時頃までは、プロジェクトなどの保育者が計画した活動をするようです。そして、11時頃から12時頃までは、室内の自由選択活動をするそうです。そして、1155分から12時までは、「評価」の時間と書かれてあります。ここでは、今日のまとめと明日の連絡をするようです。そのあと、全日制の子どもたちは昼食を取って、午睡をした後、午後の自由活動をするようです。

 この園では、あまり写真は撮らないようにと言われたので、子どもたちの姿や、作品などは写真で紹介できませんが、1日の流れを見ることでも、室内環境の様子が少し想像付くと思います。また、図書室も充実しており、たくさんの本が並べられていました。建物もとてもモダンなデザインが施され、子どもたちにも本物を与えようという姿勢が現われていました。kankoku11.3rikatatemono

韓国報告24” への16件のコメント

  1.  とても綺麗な園舎ですね。写真を拡大して見ると〝園庭は、日本の多くの園に見られるような小学校の校庭に近いものでした。〟と藤森先生が仰っていることが納得できます。なんとなく、それだけでどんな保育を行っているのかが想像できるようになりつつあるのか、〝この園では、あまり写真は撮らないようにと言われたので、子どもたちの姿や、作品などは写真で紹介できませんが、1日の流れを見ることでも、室内環境の様子が少し想像付くと思います。〟最後の段落の文章も、なるほど頷けるような気がしました。
     この世の中には〝スゴい地獄〟というものがあるという話を聞いたことがあります。スゴいと言われたい、思われたいという欲望が先行し過ぎてどんどんその方向に突き進んでしまうという地獄のことのようで、プロジェクト保育というのは、その方向に進みがちなように感じます。子どもの主体性や自主性、自発的なものよりも、完成する作品の見栄えや、その作品を見るであろう大人の方々への反響を意識して、時にそれを優先してしまう傾向がないとは言えないように思えるのです。とても個人的な見解です。見守る保育が取り組むとしたらどのような形になるだろう、と想像してみようと思いました。

  2. 「ノアの箱舟をテーマにした大きな船が造られていました」とありました。そのようなテーマを持って活動をしているのですね。「実際はどうもその取組みのときには一斉保育をしているようです」とありましたが、気をつけなければいけない点なのかもしれません。ついつい大人の思うようにさせてしまうというのは私も思い起こせば、やってしまっているなと感じることがありました。大人が満足して終わらない取り組みというのは意識しなければいけませんね。だからこそDCPという考え方が大切になってきますね。大人の計画通りに子どもを動かすのではなく、子どもの行動から広げていくという姿勢は私たち保育者には大切になってきますね。また、朝のお集まり、日中の活動、夕方のお集まりがPDCだという考え方もとても勉強になりました。

  3. 視察最後が韓国初の幼稚園梨花女子大付属幼稚園。これまでオリニジップの視察でしたから、韓国の幼稚園、しかも韓国を代表する幼稚園とはどういうところなのか、とても興味関心を引き付けられました。園庭、広かったですね。木々の葉も色づいて、秋真っ盛り。園庭遊びに興じる子ども達の姿を園舎内から眺めることもできました。「子ども自らのPDC」。今回のブログでとても印象に残った部分です。子ども達が朝のお集まりで計画をたて(P)、実行し(D)、そして終わりの会で振り返りを行う(C)。子ども主体とはこうした一日の流れが保障されていることでしょう。梨花女子大付属幼稚園は歴史を感じさせるディスプレイがエントランス付近にありました。室内のコーナーも充実していたように思います。「ノアの箱舟」は各部屋で違っていて楽しむことができました。新旧聖書に大学時代触れたことがありましたので何か懐かしいものを感じました。子ども達には興味をそそられるお話しなのだと思います。

  4. 11時55分から12時までは、「評価」の時間と書かれてありました。私たちも、普段帰りのお集まりをしていますが、それを「評価」と捉えたことはありませんでしたが、そのような意識を持つことで、新たな見方が生まれてくる印象があります。今日遊んだ中に、何か印象に残ったことを子どもから聞き、それを参考に次なる環境設設定やアプローチを再検討していくと考えると、その時間というのは立派な「評価」というものになるのですね。このような振り返りは、職員の中でも大切にしたいですね。遊びを発展させるためには自分たちは何をするべきで、逆に何をするべきでないのかなど、普段何気なくしていることを多角的に見る視点は、このように他国の実践や藤森先生の考えや言葉から感じることができています。

  5. 〝「評価」の時間と書かれてあります。ここでは、今日のまとめと明日の連絡をするようです〟とあり、自分たちの感覚では「帰りのお集まり」のようなものである印象を受けましたが、その時間を、子どもたちが自らを〝評価〟する時間とすると、また違った視点からお集まりを見ることができるような気がしました。
    「今日の振り返り」のようなことも、言い換えれば〝評価〟ということになるということを認識することができました。その時の子どもからの言葉で環境を考えていったり、次の日の活動を決めたりするなど、いろんな視点からの展開ができそうですね。

  6. 自発的に対する価値観の違いのようなものを感じる部分がありますが、こうしたプロジェクトとなる明確化された目標があると、皆が協力し、作り上げるため、様々な計画をたてたり、それに対して、どういったことをすればよいか、また、やってみてどうだった、今後はどのようにやっていくことが必要かなど、゛子どもの活動においては、子ども自らのPDCが必要゛とあることがわかりました。そして、評価という時間があることは、私たちが帰りの会などと、同じ目的があることがわかりますが、もし、この評価という言葉を、現在の日本で使うのならば、随分と違う意味にとらえられるような気がしました。評価することで、合否をつけるのではなく、今後の取り組みのきっかけや材料として、つながりや発展に繋がることが重要だと感じます。

  7. イファ(梨花)女子大学付属幼稚園では、子どもたちの姿や、作品などは写真が撮れなかったのですね。ノアの箱舟をテーマにした大きな船が保育室にあり、その活動も、子どもたちが自発的に行動し、選択して活動しているとあったのでぜひ見てみたかったでとても残念です。園庭が小学校の校庭に近い感じが写真を通して伝わってきます。やはり韓国でも幼稚園となると、小学校の準備期間と捉えられているのでしょうか。また「評価」の時間とあったことが印象的でした。今日をまとめて、それを明日に活かすのは確かに「評価」ですね。しかし、集団となると一斉保育でないとなかなか難しいのかなとも思えました。「子ども自らのPDCが必要」とありました。「評価」となると固く考えてしまいましたが、Cが「振り返り」とあったことで頭が柔らかくなった気がします。子どもたち各々か今日の活動を振り返れるような声かけが必要だと思えました。

  8. プロジェクトの活動も自発的に行動し、選択して活動しているとありましたが、実際は一斉ほいくをしているとあります。実際どのような一斉をしているのかというのも気になるところです。その活動の中に習熟度別であったり選択制という取り組みもされているのでしょうか。そして、子ども自らPDCを行うことが大切とあるとあるように幼児クラスの流れというのをより理解出来たように思います。また新人に帰りの会なにをすればいいですか?と聞かれることがよくあります。その時の答えとして、1日の振り返りとざっくりではありますが答えることでそのやれることの幅が広がるのかなと思いました。どんな振り返りをするのかは自由で、お当番さんに焦点を当てるのもいいですし、全体で何をしたかに焦点を当てるのもいいと思います。様々な振り返りをすることで次への改善が生まれるという流れは子どもにとって大切ですね。

  9. 「朝のお集まり」は一日の活動を子どもたちに伝え、それから活動に移るので重要な役割を担っていますが、正直言うと「終わりの会」はそこまで重要なポジションではないと思っていました。しかし一日の振り返りをするという意味では重要です。藤森先生が言われる子ども自らのPDCにおいて、Cの「振り返り」は今日一日自分は何をして、何を頑張っただろうか?何を楽しんだろうか?と自己評価に繋がります。プロジェクト保育もテーマを持って子ども達がテーマに向かって集中して活動するのは素敵なことだと思いますが、なんだかんだで先生の意図が強く入りすぎてしまい、結果的に子ども主体ではなく、大人の誘導になってしまうような気がします。今回、見学された園もテーマは保育者が計画した活動をすると書かれてあります。テーマを子ども達が自ら決め、その活動を保育者が見て、それに合わせたサポートや環境を用意することで、初めて子どもの自発的な活動と言えるような気がします。

  10. 保育における保育者の計画立案はPDCAサイクルではなく、Do SEE PLANの過程が大切と考えていましたが、こどもの活動にとってはPDCAが必要なんですね。そして、「P(計画)が「朝のお集まり」、D(活動)が日中の保育活動、C(振り返り)が夕方の「終わりの会」だと思っています。」というのはとてもわかりやすく、印象に残りました。
    プロジェクト保育は一斉保育が行われているんですね。名門幼稚園としてプロジェクトの出来栄えも大切なのでしょうが、そこが子ども主体になっていれば尚更良いですね。ついつい大人が手を出し過ぎてしまうことは、自分自身も日々気をつけていますが、行事前は特に出来栄えを気にして大人が介入してしまいがちですので、改めて気をつけていきたいと思います。

  11. ここの幼稚園の園庭は日本の園庭に似ている部分があり、遊具が端っこに設置され、中心がぽっかり空いているところはそっくりです。校庭に近いように見えるのもそういったところなのでしょうね。プロジェクトに関しては「ノアの箱舟」というテーマをどういったように子どもたちに説いたのか、自発的に行動し選択して活動というのはどう選択させているのかは気になります。一斉保育も「緩やかな一斉保育」なのか「がっつりと一斉保育」なのか主体性の取り方を議論するのは日本だけではないのかもしれません。それは民族性みたいなものもあるのかもしれませんね。PDCAサイクルについては大人と子どものサイクルがあるというのは間違いないですね。つい大人の子どもに対する活動サイクルばかりが取り上げられてしまいますが、実際に生活する子どもたちの活動サイクルがあるのも当たり前の話です。保育の中で「メリハリ」が大事という部分もあります。なににしても「主体性」というものがどういったところにあるのか、「主体性」というものを保って、子どもたちの最善の利益を持たせる保育とはどういったものが理想なのか、まだ迷うところがありますし、「これ大人のエゴなのか」「子どもにとってどうなのか」と考えてしまうことは尽きません。いろんな部分にアンテナを張り巡らせて、学んでいき、実践する姿勢をもっと持たなければいけないと日々感じます。

  12. 子ども自らのPDCというのはいいですね。どうしても保育者が計画を立てて、その通りに実行できたかという評価がなされますが、それは保育者目線での評価になりがちです。しかし、子どもが自ら何をしたいのかと計画を立てて、実行をし、振り返る。日本でいう「お帰りの会」が振り返る時間なのでしょうが、実際にお帰りの会をそのように捉えたことはないので、また違った見方もできますね。やはりこれからの保育において、自らを振り返る力、自らを知る力というものが求められるのでしょう。自分を知ることは自分の幸せを探すことにもつながると思います。私たち日本人は、人に決められた幸せが自分の幸せだと思っているところもありますし、競争社会もやがて終わり、チームとして協力しなくてはいけないことが求められてくるでしょうね。

  13. 知れば知るほど面白いですね。そういえば韓国はクリスチャンが多いということも思い出しましたがそうした活動も保育の中にあるのでしょうか。全日制と半日制があるという環境から「11時55分から12時までが、評価の時間となる」というのは、とても勉強になります。うちの園は子ども園になったことで、幼稚園としての3時帰りと、保育園のしてのその後もいる子でどう活動をすり合わせるか、例えば帰りの会をどうするかということが話し合いの中でなされていますが、昼に行っている例を見るといろんな方法があるなと根本から考えさせられます。新しきを知るというのは本当に面白いですね。

  14. 先生の話でPDCの話はよく聞いていましたが、朝の会がPlanで、日中の活動がDo、帰りの会がCheckだったのですね。子供達自らPDCができるような朝の会、帰りの会をしていかなければいけませんね。
    とても大きな幼稚園でしたが、ノアの箱船などのプロジェクト?はやはり、子供達発信とは思えないくらい壮大な船でしたね。それが置けるくらい大きな保育室と時間をかけているのがわかります。

  15. 「子ども自らのPDC」という言葉が出てきました。そして、【P(計画)が「朝のお集まり」、D(活動)が日中の保育活動、C(振り返り)が夕方の「終わりの会」】とあり、私が日頃のお集まりで話していることなどを振り返てみました。子ども自らのPDCを意識しているか?と考えると、不十分だと思いました。お集まりをする時間も内容もその時の子どもの様子で変わったりしますが、朝のお集まりで一日の見通しを立て、帰りのお集まりで一日の反省をするということをこれから意識したいです。今回のブログを読んで、日頃の自分の保育を振り返るいい機会になりました。

  16. 現在、お集まりのあり方について見直しをしているところなので、今回の内容はとても参考になります。子どもの活動においては、子ども自らのPDCが必要だとありましたが、それを実行するためにも、お集まりの果たす役割がいかに大切かということを改めて感じました。特にP(計画)の部分においてですが、子どもはその日一日の見通しを立てることが重要だとはわかってましたが、保育者側が一方的に計画や予定を伝えるだけであって、子ども自らが考える機会や、それに対する意識というものが希薄になっていたように思えます。そういったことも含め、我が園でのお集まりがどうあるべきかということを、しっかりと考えていきたいと思います。

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