雨の日

      今年も、今週の日曜日からドイツミュンヘンに来ています。出てくる前に、ミュンヘンでのテロ報道があり、参加者を初め、皆さんから心配の声がありました。しかし、こちらに来てみると、特に入国審査がうるさくなったわけでも、町の中の警護が厳しくなっているわけでもなく、テレビでそれほど放映するでもなく、実感としては、とくに影響を感じません。また、話を聞いてみると、直後、交通機関に支障をきたして、帰宅困難者が多数出てしまったのですが、市民こぞって、ボランティアに参加しようとしたようです。「私の家には何人泊まれます。」とか、部屋が空いているホテルが部屋を提供したりしたそうです。ただ、今回、セミナーハウスに一緒に泊まることになっていた学校局の職員さんたちは、危機管理についての打ち合わせがあるということで、日帰りになってしまったそうですが、合同研修、意見交換会には参加してくれるそうです。

 今回、ドイツ訪問は15回目に当たる節目の年ということもあって、セミナーハウスに二泊させていただくことになりました。しかも、長い付き合いということもあって、宿泊料については、無料にしてくれるそうです。また、初日は、歓迎会を開いてくれるようで、いつもとは違う体験が出来そうです。なぜ、そのような体験をさせてくれるかというと、長い付き合いと言うほかに、いつも私たちのドイツ訪問は、まじめに研修がびっしり組まれているために、少しはのんびりとしてもらおうという配慮もあると聞きました。

 というわけで、初日セミナーハウスに向かう午前中、キンダークリッペという0歳児から3歳児までの施設を見学しました。この見学施設に着いたとき、今まであまり経験がなかったのですが、雨が降ってきました。いつもはわりと天気がいいことが多いのですが、珍しいことでしたが、それには意味があったのです。それは、雨の日の保育を見ることができたのです。私の園では、雨の日の見学というと、園庭では遊ばないし、散歩にも行かないので、保育室内は大勢の子どもたちでごった返します。そんな思いで園に着いたのですが、玄関を入ってびっくりしました。玄関からの突き当たりに園庭が見えるのですが、なんと、雨の中園庭で遊んでいる子たちがたくさんいるのです。2016doitu1多分、普段、園庭で遊ぶ子、室内で遊ぶ子の比率が雨の日でも変わらないのです。しかも、雨具も着ず、傘の間まず、びしょ濡れで遊んでいます。しかも、0歳児からです。先生たちも、何人かはやはりびしょ濡れでしたが、それは子どもたちと雨の中で一緒に遊ぶわけではなく、遊び道具を出してあげているだけです。また、多くの先生は、傘の下で、子どもたちを見ています。2016doitu6

 子どもたちは、降る雨をバケツで受けてみたり、口を開けて受けてみたり、シャベルで水たまりの水をすくってみたり、水たまりの水を掃いてみたり、きっと、私たちが子どもだったら、きっとやってみたいことを思う存分やることができています。もちろん、雨がいやで室内で過ごす子たちもいましたし、もしかしたら親から雨の中で遊ぶのをためられているけれど、遊びたそうに外を見ている子たちとさまざまでした。2016amenohi

2016doitu22016doitu42016doitu32016doitu5

 ドイツでの言葉、「子どもにとっては、悪い天気はない。悪いのは、それにふさわしくない服装を着ることである。」というように、雨の日は、十分と雨を感じるようにしているのでしょう。

雨の日” への16件のコメント

  1. ドイツ見学が始まりましたね。テロでどうなるのかなと思いましたが、無事にドイツに到着したようで安心しました。雨の日と聞くと思わずがっかりとしてしまいそうですが、発想を変えて、雨の日の活動が見ることができたと肯定的に捉えるのは藤森先生らしいなと思いながらブログを見ています。
     子どもにとっては、悪い天気はない。悪いのは、それにふさわしくない服装を着ることである。」とありましたが、まさにその通りですね。子どもは雨の日も晴れの日も、どんな日でも楽しめてしまいます。私はいつから雨の日が億劫に思うようになったのでしょうか。その大人の感覚で保育をしていたのかと思うと、子どもの気持ちに寄り添えていなかったなと反省します。
    そして、印象的なのが、子どもは雨に濡れながらも、職員は傘をさして見ているところですね。もし、日本の場合、雨の活動をするとなると、子どもと一緒に濡れながら遊ぼうとしそうですが。子ども、大人、そこにはしっかりとした一線があるのでしょうか。これからのドイツ報告を楽しみにしています!

  2. 私は、小学校に入る前は、雨の日、外でずぶぬれになりながら遊んでいたな、そんなことを今回のブログを読みながら、思い起こしました。家の軒先にビニールプールを用意してもらい、屋根から落ちてくる雨水をそのプールに貯め、バシャバシャ遊んでいました。私たちの園では確かに「園庭では遊ばないし、散歩にも行かないので、保育室内は大勢の子どもたちでごった返します。」ね。私たちの園の先生たちも「子どもにとっては、悪い天気はない。悪いのは、それにふさわしくない服装を着ることである。」というドイツの言葉は知っていると思います。かつては、雨の日のお散歩もやっていたような気がしますが、最近は雨が降ればもっぱら室内遊びですね。ところで、15回に及ぶミュンヘン施設視察の中で、雨の日の活動写真を拝見したのは私にとって今回が初めてのような気がします。たぶん、以前もそうした写真を当ブログに掲載していたのでしょうが・・・。雨の日の活動については、私たちの園の先生たちも今回のブログに触発されて、積極的に考えることでしょう。良い視察体験をされたと思います。

  3. セミナーハウスでの宿泊は貴重な体験ですね!セミナーハウスというと少し堅苦しいのかなと感じていましたが、素晴らしい景色の中にある建物のようで印象が変わりました。今回のミュンヘンでの報道には驚きましたが、そんな中での市民の方の行動にはさらに驚きました。帰宅困難者のために部屋を貸し出すということまで行われていたのですね!あのような事件のあった後であるのに、そういった行動が生まれるのはすごいことだなと思いました。そして、雨の日のおかけで貴重な保育を見ることができたのですね。雨の日なのに関わらずびしょ濡れで遊ぶ子どもたちの姿があったというのにも驚きました。日本ではなかなかここまで大胆に雨を楽しむ姿は見られないかもしれません。風邪を引いてしまわないか、病気にならないかといったことが最初に出てきて、なかなか実現できない遊びでもあるかもしれません。しかし、夏の季節だからこそ雨具がなくても平気なのかもしれません。これくらい柔軟になって保育をすることも必要なのかもしれませんね。「雨か…」ではなく、「雨だ!!」と思える楽しみ方は様々なところで大切になってくる考え方でもあるのかもしれません。

  4.  雨の日に雨に打たれる保育なんて考えてもみませんでした。凝り固まった自分の保育観を思い知らされました。やはり世界は広いですね。雨の中で遊ぶ子ども達の様子を生で見てみたかったです。きっと目の前で常識が覆されたことと思います。こうしてブログを通してその一片を垣間見させてもらえることはありがたいことです。もっと自由であっていい、もっと子どもを信じていいと思いました。こちら東京は曇り空ですが、子どもたちは水遊びに夢中です。今できる楽しさを追求させてあげたいと思います。

  5. 恐ろしいニュースがあったので、心配していたのですが、現地ではそうでもないのですね。最近の例を見ても、騒動があった後はしばらくは同じところは厳戒態勢になる感じもあるので、逆に安全そうな感じもあるのかもしれませんね。何度もドイツに研修に行かれているのに、雨の日がなかったとは驚きです。それも先生の晴れ男ぶりでしょうね。そして、思い起こせば、雨で遊んでいる子どもたちの写真も拝見したことがなかった気がします。あらためてみると、やはり日本では考えられないような光景ですね。個人的に歴史が好きになってきているせいか、いわゆる雨の日に遊ぶ子どもというと、昔でいうとそのまま病気になってしまうという刷り込みがあるのでしょうね。子どもたちの学びを含め、基本的なところからしっかりと見直すことは大切ですね。

  6. 現在、夏の時期はプール遊びが盛んに行われています。その際、ホースから出る水を空に放つと、「雨だぁ〜」と子どもたちは喜んでいます。同じように口を開けてみたり、バケツで降ってくる水を貯めたり、体で受け止めて水の感触を体で感じようとしています。雨の日の体験を、そこでもしているのかもしれません。しかし、それにはしっかりとした見通し、準備である、着替え・バスタオル・(水を浴びている)時間など、が必要であるのでしょう。「子どもにとって悪い天気はない」というように、子どもにとって悪いものはもとは、そもそもないのかもしれませんね。そこでの体験が行えるような環境の保証というものも大事なのですね。

  7. 2年前にドイツに同行させていただいたことがすでに懐かしいです。今回のドイツ報告も楽しみにさせていただいています。テロ報道には驚くましたが、現地では影響をかんじないとのことでホッとしました。ドイツは相変わらず質の高いおもてなしですね。雨の日の保育を見学できたことは貴重ですね。ドイツの言葉にある「子どもにとっては、悪い天気はない。悪いのは、それにふさわしくない服装を着ることである。」は、2年前に知り、感銘を受けて、日本での保育でも実践しようと雨が小降りの日は積極的にお散歩に出るようにしていますが、なかなか機会に恵まれません。それにお散歩となると、部屋に残りたい子の選択を尊重することが難しいのが現状です。何とかドイツのようにできるように、こっちの環境に合わせて考えていきたいものです。

  8.  衝撃でした。どれだけ保守的な考えをしているのだろう、というような気持ちにもなります。この度のブログを職員と話していて〝保護者もそういう環境の中で育ってきた〟という見解が出て、なるほどそれはその保育への理解というより、国の風土そのものなのではないか、とも思えます。どちらにしても、雨の日の遊び方というものを考えるとても素晴らしいきっかけをいただいたように思います。
     ドイツへの訪問も15回目ということで積み重ねられてきたものを感じてしまいます。藤森先生は晴れ男として有名(?笑)ですが、なるほど〝天気に恵まれる人〟なのですね。ドイツ報告、とても楽しみです。

  9. ドイツ研修の報告は、とても実践的で、多くの学びとなります。雨の日は、確かに、日本では、外では遊べないとかどちらかというと負のイメージを大人はもっていますが、ドイツでは、普段とあまり変わらず、園庭で遊んだり、室内で遊ぶなどの選択をして遊ぶ、それが、ごく自然なのでしょうね。ある番組で、イギリスに住む日本人の話があり、イギリスは雨が多く降ることもあり、あまり傘をささない、雨の日でも、テニスをしたり、ラジコンを飛ばしたりするのが日常にあるとありました。このような文化的なものが根付いているのでしょうね。
    私がいる園では、雨の日には、雨のなかの園庭を散策というような活動を行っていますが、長靴に傘をさすという形です。十分と雨を感じるという意味で子どもたちがどのように感じているのか、考えてみたいですね。

  10. やっとドイツの報告にたどり着きました。
    ドイツではこの時期に雨が降るというのは珍しいことなんですね。
    日本では雨の日はどちらかというと、マイナスなイメージというか残念な感じがありますが、子どもたちからすれば、そんなことは関係ないんですよね。ドイツでは、雨の日でも普段と変わらない保育を行っているというのは子どもの目線に合わせているということが言えるのではないのでしょうか。
    自園でも雨の日の活動として、園庭に傘を差して散策するというものがあり、雨にあたる水の音を感じたり、水たまりで遊んだり、カタツムリなんかを探したり…いろんなことをしていますが、普段と変わらないということが大事なことのように思います。
    ドイツのような環境を整えていくことも今後考えていかなければならないことであるように思います。

  11.  今回は事務局として参加させていただき、ありがとうございました。この2年間話としてよく聞いていたドイツを自分の目で確かめることができました。また、自分が参加したツアーが記念すべき15回目のツアーで、普段とは違う体験もあり、とても楽しく、充実したツアーとなりました。
     最初に見学した雨の中で遊んでいた姿は、本当に衝撃を受けました。雨の中でも遊ぶという話は聞いていたのですが、実際にびしょ濡れになりながら、遊んでいる様子を見ると、やはり驚きました。先生も書いてらっしゃるように、日本では、雨の日は濡れることは避け、室内遊びになりがちですが、雨の日にしかできない遊びや経験がありますね。日本でも、このような遊びができたら幅が広がります。

  12. テロの影響がさほどなくて安心していました。ドイツ研修が15年という長い歴史には改めて驚きます。そして、なんといっても雨の日の園庭遊びは実に楽しそうですね。「子どもにとっては、悪い天気はない。悪いのは、それにふさわしくない服装を着ることである。」というのはまさにそう感じます。このような活動を生で見れるとより刺激を受けそうです。日本ではこんな大胆な遊びを避けていることがわかります。それには風邪をひいてしまったり安全面であったり保護者の理解であったりといった問題があると思います。こんなことをしますとあらかじめ伝えればできることかもしれません。雨の日の遊びは確実に遊びの幅というのが広がると思います。雨の日の園庭、散歩というのはいつか実現してみたい活動の1つです。

  13. 今年もドイツ研修が始りましたね。しかし出発直前にテレビでテロのニュースをみて妻ととても心配になりましたが、現地ではとくに影響を感じていないことに安心しました。
    今回の研修はブログを読む限り、例年になくとても充実した研修になりそうで、報告がとても楽しみです。真面目に取り組むこと、それを続けることはとても大切なことです。確かに日程は観光もほとんどゼロで見学ばかりですが、保育を見ることでドイツ、ミュンヘンの文化というのを肌で感じることができます。これは観光ではおそらく体験できないことだと私は思います。実際に報告に書いてある、雨の日でも園庭で思い切って遊ぶのは、日本ではまずないですね。せめて雨具を着て遊ぶのはあるかもしれませんが、それも着ないで、びしょびしょになってもあそび続ける姿は実際に見てみたいです。おそらく「風邪を引くから遊んじゃダメ」という概念はなく、「雨の日でしか体験できない遊びをしよう」という考え方をしているように思います。「子どもにとっては、悪い天気はない。悪いのは、それにふさわしくない服装を着ることである。」これは何度も聞きましたが名言です。

  14. 一般的に「雨の日=室内遊び」になってしまいがちですが、雨には雨の遊び方や楽しみ方がありますよね。私は今でも「子どもにとっては、悪い天気はない。悪いのは、それにふさわしくない服装を着ることである。」という言葉に大きな影響を受けています。この言葉は雨という天候に対しての考え方だけでなく、様々な物事の捉え方についても表していると思います。雨に合わせた服装をするというように、子どもや人、そして人の置かれた環境に対しても、それらに合わせた対応や考え方をするというような柔軟な姿勢が必要ではないでしょうか。この言葉を改めて聞き、何を大切にすべきかという私自分の芯となる部分を再確認できたように思えます。

  15. ドイツの保育に興味が湧きました。雨の日に外で遊ぶことは家庭ではあっても、保育園としてはなかなかできないことかもしれませんね。
    小学生の頃は、雨の中、傘を逆さにして雨を貯めたりしてました。「子どもにとっては、悪い天気はない。悪いのは、それにふさわしくない服装を着ることである」という言葉も素敵ですね。
    いつか、雨の日に外に出て活動することを実行したいです。

  16. ドイツ研修も15年になるのですね。自分がドイツ研修に参加させていただいたのを思い出します。それ以上に、毎年新しい発見があるのもとても楽しみです。今回は初めての雨の日の保育が見られたのですね。15年の中で雨の日がないというのも驚きですが、その保育の考え方も実に面白いですね。「子どもにとっては、悪い天気はない。悪いのは、それにふさわしくない服装を着ることである。」とあります。確かに言われてみればその通りです。しかし、その考えはとても自分の中にはありませんでした。ドイツに自分が研修に行ったときにも感じたことですが、子どもに対するまっすぐな目線と徹底した子どもの主体性を大切にする姿勢はとても参考になることでした。日本では「雨=外には行けない」といった勝手な先入観があります。どこかこういった固定概念を壊される新しさが海外の国にはあるので、とても参考になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です