ドイツ報告4

2016.7.25-1 セミナーハウスでのミュンヘン市からの「参画」についてのプレゼンのあとは、今回の参加者で、私の園の保育士が「乳児からのシティズンシップ」をテーマに、英語で写真を交えてプレゼンをしました。子どもたちは乳児から人との関わりの経験から、社会の一員となるための資質を学んでいるという発表です。まだまだ乳児は、親と過ごした方がいいと思っている人がいる中、親との愛着のもとで、他児と関わることの大切さを訴えるもので、終わってから、ミュンヘン市当局の幼児担当からは、絶賛されました。

 もう一つ、ミュンヘン市からのおもてなしの返礼として、今度は私たちから日本の文化によるおもてなしをしました。それは、茶の点前を披露したのです。2016.7.25-2私の園の職員が茶を点てたのですが、まず、本人手作りの落雁を食べてもらいました。ドイツ人は甘いものが好きで、苦いものは苦手のようですが、ミュンヘンには、英国庭園の中に日本から寄贈された「閑松庵」と呼ばれる日本式茶室があり、茶の湯については興味があるようでした。そのあと、飲み終わった茶碗と、茶筅をプレゼントしました。こうして、午前中のセミナーは修了したのですが、とても貴重な経験ができました。

 午後からの研修は、セミナーハウスに向かう途中で見学し他園の報告です。あの、雨の日の保育を行なっていた園です。参加者から、その人が撮った写真を見ながら、どんな観点で、何に興味を持って、そのカットを撮ったかを説明しながらみんなで見ていくのですが、それぞれみなさんは、私には気がつかないところまで撮ったものが多く、一人の人からの見方というものは、ずいぶんと偏っていることを感じます。それと同時に、それらの共有することによって、理解が深まることをみな感じていると思います。

 その夜は、セミナーハウスの管理人からの要望で、また茶の点前を披露しました。2016.7.26-5管理人さんは、普段から茶に興味を持っており、今回も日本から鉄瓶を買ってきて欲しいという要望をもらい、合羽橋で購入して持ってきたのですが、茶の関係グッズのコレクションがあるということです。ということで、抹茶の苦さもおいしそうに味わってくれました。特に、彼の娘さんも一緒でしたが、二杯目も所望するくらいでした。

 次の日の朝食前に、近くの村を散策しました。2016.7.26-1非常にのどかで、いかにもドイツであるという町並みが続いていました。窓にはゼラニウムの花が満開です。ゼラニウムはキク科ということもあって、その香りには、虫除けなどの効果があり、窓に置いたり、ゼラニウムのドライや精油をいれてサシェやポプリにして虫よけに使用します。

2016.7.26-2また、村には必ず中心となる教会があります。そんな風景の中散策しての朝食は、とてもおいしく感じられました。2016.7.26-4

 午前中のセミナーを終えて、昼食を食べてから、ミュンヘン市の企画として、近くの湖まで遠足に出かけました。そこは、シュリールゼーという湖です。ここは、ドイツでも人気のある湖で、ここで結婚式を挙げる人が多いそうです。また、冬にはスキーなども出来るようで、ロープウェイに乗って、ほとりの山の上に行き、湖を眼下に見下ろすことができます。2016.7.25-3

 今年のドイツ研修は、いつもと違った体験と、いつもと違うドイツの印象をあじわうことができました。ミュンヘン当局では、毎年、私たちは、まじめに研修をしているようなので、たまにはのんびりと違ったドイツを満喫してもらおうと企画したと言っていました。2016.7.26-3

ドイツ報告4” への15件のコメント

  1. ドイツで「乳児からのシティズンシップ」の発表をされたのですね。発表した方の見覚えのある姿に、ちょっと感動です。そして、ミュンヘン市当局の幼児担当も絶賛されたということで、見守る保育の行っていることが世界でも絶賛されることだということが証明されましたね。また茶道を披露しているところに、日本としての文化をうまく伝えているというところにも感動させられました。そしてもう一つ、セミナーハウスをはじめ、その近郊の写真を見ていると、ふとアルプスのハイジを思い出してしまうあたりも、heijiだなと、と感動させられてしまいました。

  2. 英語でプレゼンをしたEさん、お茶のお手前を披露したNさん、お疲れ様でした!プレゼンが絶賛されたこと、お手前をドイツの方々が喜んでくださったということを知ってとても嬉しくなりました!「いつもと違った体験と、いつもと違うドイツの印象をあじわうことができました」とあったように写真からその様子が伝わってくるようでした。ドイツの方々がいつもとは違う企画をと考え、このような貴重な体験になったということから藤森先生をはじめとするツアーの参加者の方々への思いが伝わってくるようで、なんだか嬉しいですね。このようなつながりが世界に広がっているというのがすごいことだなと思います。見学した園の報告をみんなで共有することで、「一人の人からの見方というものは、ずいぶんと偏っていることを感じます。それと同時に、それらの共有することによって、理解が深まることをみな感じていると思います」とありました。様々な人とつながることで、その考えを知ることでどんどん深みのあるものが生まれてくるように思います。それはドイツの方がとのつながりにも言えますね。

  3. ミュンヘン市当局の「毎年、私たちは、まじめに研修をしているようなので、たまにはのんびりと違ったドイツを満喫してもらおう」という計らいは何とも心憎いものがあります。そして藤森先生による視察研修ツアーの「まじめさ」を評価して頂いた賜物であることが伺えます。午前も午後も夜も研修という海外視察研修がほとんど他に例をみないことも評価されているのでしょう。村の散歩や湖のほとりからロープウェイにのって眼下の景色を堪能しながら、ドイツという風土を味わえたのもよかったですね。そして、今回は日本からのプレゼンと茶のお点前という、従来のツアーにはなかった企画があったことも良かったと思います。日本における日々の実践を海外でこのようにご披露できることも5M中の「メリハリ」事例のひとつかなと思ったところです。発表した職員さんもお点前の職員さんもいろいろなことを学んだに違いありません。帰国後の報告が楽しみです。

  4. 「乳児からのシティズンシップ」を発表されたのですね。ぜひ一度聴いてみたいです。親とだけ関わればいいのではなく、親の愛着関係をもとに、他児と関わることで、発達も促せますし、0歳から社会の中で生きる市民であることを意識できますね。
    そして、茶道も管理人さんの娘さんがおかわりをするほど、ドイツの方に受け入れられたのですね。それにしても、ミュンヘンには、英国庭園の中に日本から寄贈された「閑松庵」というものがあることを初めて知りました。
    それにしても景色が綺麗でのどかな場所だということがわかります。このようなドイツでテロが相次いでいることは本当に悲しいことです。

  5. ドイツ研修でありながら、日本の文化を発信するという、なんとも素敵な体験ですね。他国に文化を発信することで、自国の誇りや特徴を深められるといった印象が持てました。また、ドイツのおもてなしに、日本のおもてなしで応えるという、これまた粋なコミュニケーションが行われたのですね。両国の文化を尊重し合って理解を深めていく、まさに本当の意味での異文化交流であるような気がしました。そして、例年、真面目に研修しているからという計らいのもと、素敵な経験ができるようプランを組み見込んでくれたドイツの人々との関係性が、なんとも言えませんね。これからも、このドイツ視察ツアーがずっと続いていくことを確信させるとともに、毎年違った面を見ることができるドイツの奥深さや、自国の課題の整理、子どもにとって何が良いことなのかという共通課題に対する協力的姿勢とか、学び合う姿勢というものが非常に感じられました。

  6. 日本からの発表として「乳児からのシティズンシップ」というテーマで発表しましたが、どんな反応をするのか色んな意味で、ドキドキしていました。しかし、かなりの好反応のように私には見えました。世界の保育や世界の研究が、そのような方向に進んできているということでしょうか。先生が以前からおっしゃっていたことですね。
    お茶のお点前を披露させていただきましたが、まだまだ稽古をしないといけないなというのが、率直な感想です。海外に行って思ったことですが、保育に関しても、日本文化に関しても、しっかりと話ができたり、披露できるように、勉強しようと思います。

  7. ゛「乳児からのシティズンシップ」゛という内容での発表から、乳児期の社会的関わりが世界のなかで、受け入れられるというスタンダードだということを確認しました。
    子どもは、乳児期から集団に入り、多様な関わりのなかで、学び、社会性を身に付けていくことを保護者へと広めなければならないと思います。また、今回のセミナーでは、茶の点前もあったということで、日本の伝統的なものでのもてなしもあったのですね。ドイツの街並みから国の風土を感じ、そして、保育を感じ、と感覚的なものからも体験ができるように考えられました。

  8. 今までのドイツ研修や自分が同行させていただいた回もそうですが、せっかくドイツまで視察に来ているので、吸収しようと受け身で学ぶことがほとんどだと思っていましたが、「乳児からのシティズンシップ」の発表や茶を通した日本の文化の発信を行ったとあり、ドイツという場での相互の学びの場も素敵だなと感じましたし、お互いの国の文化に興味を持っている者同士での研修や交流はとても有意義なものであったのだろうなと想像できます。このような会は、お互いの距離を尚一層近付けてくれる印象を受けました。そして、今までのドイツ研修と違った感じが、内容や写真からも伝わってきます。「ミュンヘン当局では、毎年まじめに研修をしているようなので、たまにはのんびりと違ったドイツを満喫してもらおうと企画した」とあることも一種のおもてなしだと感じました。

  9. ドイツ流のおもてなしに日本流のおもてなしで応えるというのは書かれてありますが、粋な計らいですね。文化と文化の交流がおもてなしをし合うという形で行われることに感動します。
    ドイツでもお茶の手前が喜ばれるということに驚きました。しかも、興味がある方もいらっしゃるということで、改めて日本文化の素晴らしさを感じます。
    〝乳児からのシティズンシップ〟というテーマを英語でプレゼンされたということで、その用意の大変さが伺えます。日本語でも大変なのに、英語なんて・・・すごいです。
    そして、絶賛されたということで、乳児期からの他者との関わりから社会の一員としての資質を学んでいる、ということが世界でも認識され、共通なものであるということが理解できます。子どもは多様な他者との関わりからいろんなことを学んでいるということを日本でもスタンダードとしていかなければなりませんね。

  10. 「乳児からのシチズンシチズンシップ」を発表され、ドイツの方から絶賛されたということを聞くと非常に嬉しい気持ちになりますし、より現場で頑張ろうという原動力になります。発表された先生ありがとうございます!そして、お茶もたてたということで日本の伝統を伝えられたというのも喜びの1つです。いわば日本代表ですからね!ありがとうございます。「今年のドイツ研修は、いつもと違った体験と、いつもと違うドイツの印象をあじわうことができました」とあるように写真からも伝わってきます。その中で変わらずいいところが「参加者から、その人が撮った写真を見ながら、どんな観点で、何に興味を持って、そのカットを撮ったかを説明しながらみんなで見ていく」というの発表が私は好きです。そんな視点で撮っていたんだと新たな発見があるこという学びは大切ですね。

  11.  とても素敵な研修旅行だったことがわかります。藤森先生の文章から楽しさ、わくわくとした感じ、手応えを十分に感じられた様子がありありと感じられるようです。本当に行ってみたくなります。
     個人的には、早朝の散歩というものが大変に好きで、のどかな景色を散策して歩くという贅沢にとても浸ってみたい気持ちになりました。朝ごはんの美味しさは格別だったことと思います。なぜかお腹が空いてきました(笑)
     職員による英語のプレゼン、また茶の点前のおもてなしなど、行って見て学ぶことだけでなく、こちら側からドイツの方々に教え、またそれを喜んで受け取って下さっている様子がとても素晴らしいと改めて思いました。

  12. ドイツから学ぶことはたくさんありますが、私たちが実践している「見守る保育」で大切にしている「乳児保育」をミュンヘン市当局の幼児担当の方から絶賛されたのは嬉しいことです。いつもドイツで見学をするだけでなく、私たちがどういう思いで保育をしているのか聞いてもらう、とてもいい機会だったのではないでしょうか。
    やはり、先方からおもてなしばかり受けるのでなく、何か返すのも礼儀ですね。そこでお茶のお点前をするのは日本らしくいいですね。ただ抹茶は確かに苦いのでドイツの人の口には合わないかもしれません。苦味というとコーヒーも苦いですが、抹茶独特の苦味は日本人にしか合わないのかもしれません。ただ管理人さんと娘さんが好んで抹茶を飲まれたというのは嬉しいですね。きっとお茶をお点前した男性も嬉しかったのはないでしょうか。そんな和やかな雰囲気のドイツ研修は例年と違ってゆったりとして、研修?というのを忘れてしまいそうな印象です。しかし朝の散策で見える街並みや自然に囲まれた環境、やはり学ぶには「環境」が重要ですね。そんな環境だからこそ、皆で情報を共有し理解を深めやすいのかもしれません。

  13. 「乳児からのシティズンシップ」の発表を絶賛されたとありましたが、我々がドイツの教育から刺激を受けるのと同じように、ドイツの側に対してもそれがいえるというのは素晴らしいことですね。互いに刺激を受けるという相乗効果が、これから先の教育や保育にも繋がるのでしょうね。また茶の点前の披露など、文化による交流もいいですね。改めて日本の持つ文化を大事にしなければという想いと共に、人と人、国と国のように、お互いに良い刺激をし合える関係というのは本当に大切なことであり、そこから学ぶものは本当に多いと感じました。

  14. ドイツの自然溢れる環境がとても素晴らしいですね。自然と関わりながら子どもたちが育っていくことはとても貴重なことだと感じます。ドイツの方々がお茶に興味があることには驚きました。
    私もお点前は学校の授業で経験したことがありますが、その時は、静かな空間と正座というところが苦手でした。今となっては、とても貴重な体験だったと思います。文化は大切にしていきたいですね。

  15. 「乳児からのシティズンシップ」日本語版をぜひ聞いてみたいです。見守る保育がミュンヘンでも絶賛されたというのは私事のようにうれしく感じます。乳児から人との関わりがあり、社会の一員となるための資質を学んでいるというのはドイツの教育の考えかたともとても共感が持たれたのでしょうね。今行われている保育がいかに世界基準化ということが分かる内容であり、自分自身が目指しているものがそこにあるということを感じました。
    また、今回はいつものドイツセミナーとは一味違った感じだったんですね。確かに毎年の研修は結構タイトでしたので、のんびりとした研修というのもいいですね。また、ドイツの自然環境や文化、などを見るのもとてもいいですね。日本の「影」の文化ではないですが、その土地の環境によっても教育というのは違うのでしょうから、また違った角度から見ることができそうですね。

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