科学好き

今日の朝日新聞の教育欄に、理科離れの特集が掲載されていました。その内容は、今ブログで書いていることと全く同じことです。実態として2011年の国際調査が掲載されていますが、中学2年生で、「私は、理科が好きだ」に「強く思う」と答えた生徒の割合は、日本では18.2%。国際平均の42.5%を大きく下回っています。理数離れ小学生から中学生にかけて、理科への興味・関心が薄れる傾向がみられます。その理由について、埼玉大学の永澤明名誉教授は、中学の理科が「物理・化学」と「生物・地学」に分けられ、高度な計算や暗記などが中心になるからだとみています。「実際の研究では、分野ごとの垣根が低くなっている。最先端の研究から高校や中学の勉強につなげ、子どもの興味を引き出す教育が必要だ」と述べています。

 実は、文部科学省では08年度、理科の学習指導要領に、観察や実験の重視を盛り込んでいます。しかも、市町村に対して、実験器具を揃えたり、実験の補助員を配置したりするための補助もしているそうです。しかし、何よりも大切なのは、科学に関心を満つことだと永澤氏は言います。それには、保護者の役割が大きいと言います。小さいころから科学の絵本を読んだり、博物館に連れて行ったりするなどして、一緒に楽しむことが必要だと言います。そして、子どもの関心は移り変わりやすいが、「役に立たない」と邪魔するのではなく、見守ることが重要であると指摘します。さらに、「今の科学には、コミュニケーション力など多様な能力が求められている。幼いころから、興味の関心を広げることが大事です。」と話しています。

 永澤氏の話でも、幼いころからという幼児教育の大切さと、コミュニケーション力の必要性を指摘しています。それと、保護者の役割の大切さも話していますが、それは、保護者の役割と、保育園に通園している子どもにとっては、園での取り組みが重要です。また、同時に、何が大切であるかを述べるだけでなく、現場での具体的な取り組みを行っていく必要があります。

 埼玉大学の永澤明名誉教授は、「科学の甲子園ジュニア」の推進委員長を務めています。この大会は、独立技術振興機構が主催し、2013年に始まっています。この大会に「ジュニア」とついているのは、この大会のひと足先に開催された高校生が参加する「科学の甲子園」の中学生版だからです。科学の楽しさや面白さを知ってもらい、中学生の理科離れを食い止めるのがねらいです。内容は、「筆記競技」と「実技競技」で競うもので、筆記は6人で、理科や数学など複数分野で実生活に関する問題を解きます。実技は3人で、モノづくりやコミュニケーション能力などを使って問題を解決します。今年の参加は、各都道府県から選ばれた中学12年生で構成された47チームです。予選には、2万人以上が参加したそうです。

 文科省による、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)という事業があります。この指定を文科省から受けた学校では、科学技術系人材の育成のため、各学校で作成した計画に基づき、独自のカリキュラムによる授業や、大学・研究機関などとの連携、地域の特色を生かした課題研究など様々な取り組みを積極的に行っています。今回、大会で総合優勝したのは、この指定を受けている中高一貫校でした。この学校は、もちろん理科系に興味を持つ生徒が多いために、今回の大会に出場希望者は、320人いる中学2年生のうち115人もいたそうです。その中で、総合優勝したメンバーは、とても面白い特性を持っています。

科学好き” への16件のコメント

  1. 「今の科学には、コミュニケーション力など多様な能力が求められている。」という言葉がありました。科学とコミュニケーションという、一見離れているようにも感じるもの同士が、実は重要なのだというところまで、現代は解明しているのですね。科学が、社会で貢献するためには、“人”がいったい何を求めているのかを把握する必要があると思います。それを、他人と共有し、把握するには、「コミュニケーション」が必要不可欠だと感じます。また、幼い時期から、自分の考えと他人の意見とを「話し合い」といったコミュニケーションを介して、共有することによって、知識の定着や新しい発想・アイディアなどが生まれるきっかけにもなっていくのではと感じます。これまで科学とは、研究室で黙々と機械と向き合ってひたすら実験を行っていくといったイメージが強かったですが、人との関わり合いが必要となる「科学」という新しい概念が作り上げられたようにも思います。そして、「科学の甲子園ジュニア」という試みも非常に面白そうですね。高校生から中学生へと年齢が下がってきたことが、将来、科学を活かすには、生まれながらにして携わっている「好奇心」や「科学への関心」を重視する姿勢が、大事になっていくという流れを生み出しそうな予感も感じさせますね。

  2. テストでの理科の点数が良かったかと言われると全くそんなことはありませんでした。特に計算は苦手な分野でした。また、理系という言葉に「自分とは合わないもの」という印象抱いてしまうのも事実です。ですが、今、科学ということにとても興味があります。「科学」という文字を本や新聞、テレビなどで見つければ、「なになに?」とつい見てしまいます。それは子どもと科学という分野といいますか、うまく表現できないのですが、世の中の不思議という部分の科学でもあるのかもしれません。そんなことにはとても興味があります。思えば、なぜか中学校でもいつもテスト勉強は「理科」から手をつけていた覚えがあります。計算とか何かではなく、この世の中の不思議を知れることが楽しいという気持ちは持っていたように思います。「科学に関心を持つことが大切」とありました。本当にそう思います。科学は理系出身の人のもの、難しい理論や定義を知っている人のものだという印象があるのだとすれば敷居はどんどん高くなってしまいそうです。私はそうではなく、純粋に今、科学というものが好きになっています。何かを知っている訳ではありません。難しい計算ができる訳ではありません。そんな私でも楽しく、これからも科学に触れていきたいなと思っています。

  3. 理科離れの国際調査によるアンケート、日本と国際の平均値が゛すごくそう思う゛では、半分満たないという結果に驚きと、私自身はと考えました。アンケートを答えたときに、最初に浮かんでくるのがテストや筆記など、座って教科書と向き合ったりするもの、そして、物理・化学、生物・地学が考えてアンケートを見てしまうかもしれません。それほど、印象深かったということでしょうか。このアンケート結果から、やはり、日本と様々な国々との授業のやり方に違いを感じると共に、以前のブログでの話から、体験や実験などを通したものではなく、教科書を読んだり、書いたりするやり方が理科離れを導いているのかもしれないと考えることができます。
    「今の科学には、コミュニケーション力など多様な能力が求められている。幼いころから、興味の関心を広げることが大事です。」とあるように、子ども同士で様々なものへ興味を持ち、見たり、触れたり、試したりするなかで様々な発見をし、そして、不思議に思ったり、興味をもち、知りたい気持ちから好奇心が出てきますよね。
    コミュニケーション力を育むために、必要な子ども集団がある場所として、保育園の役割は重要性を感じますね。
    園としての取り組み形、もう一度考えてみることは必要なことだと思います。
    子ども自身がやりたいと思ったとき、自主実験が行える環境を提供できるのは私たちの役割でもあり、学ぶ楽しさを経験できる時間や空間、園としての取り組み形、もう一度考えてみることは必要なことだと思います。

  4. 「私は、理科が好きだ」に「強く思う」と答えた生徒の割合が18.2%で、国際平均は42.5%。かなりの違いがあることに驚きました。この数字を私たちは重く受け止める必要がありますね。学生の頃を思い返してみるんですが、楽しかった実験はごく一部の時間に限られていて、ほとんどは暗記をしたり計算をしたりと、結局テストで点をとるための勉強という意識を強く持ってしまいましたし、楽しさをあまり感じることはありませんでした。なんとなくの記憶しかありませんが、唯一楽しかったのは先生自身がとても楽しそうに実験を展開してくれる授業でした。科学の幅広さ、奥深さ、それが子どもに与える影響について理解している大人の存在は、やはり大事だと思います。科学に限ったことではないのでしょうが。

  5. 科学の甲子園において筆記と実技とあったので、やはり高度な計算や暗記の能力を試すものなのかと思いましたが、そうではなく実生活に関する問題を解くとありました。私の中ではその「実生活に関する」という部分がポイントなのではと思いました。科学と聞くとどうしても実生活と結びつかないイメージがあり、特殊なものだと感じてしまう人も少なくないと思います。しかし、実際にはそうではなく、私たちが普段当たり前のように感じていることや料理などにも科学の要素があり、生活の中でも触れているのだということを、私は藤森先生のブログを拝見する中で意識するようになりました。そのように、実は科学と生活は密接に結びついているものであり、身近なものだと感じられるような授業や体験が必要な気がします。いくら科学や理科に関する設備や施設などは充実したちしても、科学自体に関心を持つことをしなければ意味がないように感じます。関心を持つためにも、科学が私たちの生活と身近なものだということを感じられるような働きかけや体験がもっと必要だということを感じました。

  6. 日本の18.2%と国際平均の42.5%の違いに驚きました。私も理科は好きですか?と、質問をされると「そうは思わない」と答えると思います。また、理科の実験は好きですか?と聞かれると「強く思う」と答えると思います。どうしても勉強は苦手です。それにしても、新聞、文部科学省が動いているのに授業形態があまり変わらないことが不思議です。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールという事業は初めて聞きました。調べてみようと思います。最後にある、とても面白い特性とは?楽しみです。

  7.  数学・理科離れが問題視され続けて20年とも言われますが、最新の調査でも結果は明らかですね。小学校以降の授業の在り方や教え方にもたくさんの課題がありそうですが、私たちの乳幼児教育にも責任があると思います。これまで学んできた乳幼児の科学活動を実践していくことが求められています。また『科学の甲子園』の内容で興味深い所がありました。それは筆記も実技も3人や6人というチームで競うという所です。理系の人間はあまり人付き合いが得意ではないイメージがありますが、研究の規模が大きくなればなる程、役割を分担してチームで協力して研究を進めていくはずです。よって『科学の甲子園』でもコミュニケーションスキルが問われるということであれば、確かにその通りだと思います。これまで学んできた乳幼児の科学活動においても、子ども同士の関わりが重要でした。乳幼児の子ども集団がある保育園の役割はますます大きいと思います。

  8. 学校の教科として教えられない限り、私は、理科や社会科の内容の一つ一つに極めて強い興味関心を抱いていました。それは今も同じです。確かに、学校の理科や社会で習う内容は体系化されています。その物事を理解しやすいように工夫されているとは思います。たとえば、理科の先生が理科の教科書やご自身が作成したプリントを持ちいて授業を展開します。理路整然と教えます。実験も目的のために過程の様々を口うるさく指導されます。やがて、中間期末テストです。「内申」の2文字が目の前にぶら下がります。理科や社会の各内容への興味関心の萌芽がもろくも潰えます。この現実に「理科離れ」を憂慮される「学者」の皆さんは、お気づきになるべきでしょう。科学は基本、知りたいと思う対象です。物理についても化学についても、本来学んで楽しくなる内容を持っています。これらが「授業」「教科」になる前に子どもたちはこれらに対して興味関心好奇心そして探求心を持つように、私たち就学前施設の保育環境を通して保障すべきでしょうね。

  9.  今の日本の科学離れに対する問題意識の高さを改めて感じます。〝理科の学習指導要領に、観察や実験の重視〟が盛り込まれたり、〝市町村に対して、実験器具を揃えたり、実験の補助員を配置したりするための補助〟など、科学離れをなんとかしようと取り組む姿勢は素晴らしいですね。それが結実しての18.2%です。更にどうしていくとよいのか、それは国際平均が示す%の高い国のやり方を真似するとよいのではないでしょうか。それはやはり、幼児教育の大切さと、コミュニケーション力が必要になってくることなのだと思います。
     スーパーサイエンスハイスクール(SSH)という事業、大変興味深いです。科学の面白さの中にどっぷりと浸かった学生が織りなす環境は、科学好きにはたまらないものなのでしょうね。この取り組みが周知される程に、科学への興味の度合いが変わってくるように感じます。

  10. 世界と日本の理科離れの差は数字を見れば歴然なんですね。世界では早くに対策がなされているということを前のブログで知りましたが、日本でももっと早くに何らかの手が打てなかったのかという疑問がわきました。
    今の科学にはコミュニケーション力も求められているというところに、時代が人間に求めているものが何であるかというものを感じます。
    話し合いなどで情報を共有し、より豊かにし、新たな発見や発想、アイディアがわき起こること、このことが今の新たな科学の基礎となっていくのでしょうか。

  11. 現在の日本の理科離れの現状がここまでひどいとは思っていませんでした。数値で表すと国際平均とここまで差があるのですね。この現状を受け入れ、早急に対策を練らねばなりませんね。
    そこで今回中学生の理科離れ防止対策として紹介されている「科学の甲子園ジュニア」はとても魅力があり、面白い取り組みですね。競い合うことは、時には興味を引き立て、熱を持たせる効果があるということが伝わってきます。
    理科離れの原因として、「高度な計算や暗記などが中心になるから」ということにも納得です。理科に限らずその科目に興味を持ってもらうには、好きになってもらうにはと考えれば、自ずと答えがわかる気がします。そしてそれは幼児期に取り組むことが大切で、幼いころから、興味や関心を広げていくために重要であるのですね。保護者の役割の重要性もそうですが、保育園に通う子には、園での取り組みが重要ということで、私たち保育者が子どもたちに如何に科学等に興味を持ってもらえるような取り組みができるかが重要だとわかります。そのためにも子ども単体での取り組みではなく、保育者と子どもが一緒になって取り組んだり、子ども同士で共感し合いながら行える取り組みを行っていけたらと思いました。

  12. 国際平均に比べて、日本が「理科が好き」と答えた子どもが少ないというのは驚きましたが、実際、自分自身も「理科が好きか」と問われるとあまり得意ではないので「好きではない」です。とはいえ、これは成績やテストにおいてであり、実験することはとても好きです。日本ではそれほど成績やテストに重視されすぎているんでしょうね。だからこそ、それを学ぶことに特に意味を感じなくなっているのかもしれません。実際、自分が理科が嫌いになったのも、「知る楽しさ」よりも「覚える大変さ」や「習っていることの必要性」などがありました。また、学生のときは「成績の良いもの」=「得意なこと」という考えもありましたから、どこかで「学ぶ楽しさ」というものは置いてきたように思います。そう考えるとやはり土台にしっかりとした「興味や関心」をもつ必要はありますね。そして、分からないことを置いて次のカリキュラムにいくのではなく、じっくりと試行錯誤して、理解するまで取り組む時間も必要であるように思います。それはなにも科学だけではなく、学ぶためには必要なことですね。

  13. 理数嫌いというのが国際平均をはるかに下回っているというのは残念ですが、それに気付き様々な取り組みが行われ始めているのですね。科学はどちらかというと記号を覚え、実験室で黙々と研究を重ねるというのがイメージとしてありますが、そうではなく今ではそれにコミュニケーションが必要となってくるのですね。一人で黙々とやるのではなく、数名で行い、問題解決を行う。数名でやることで自然とコミュニケーションは生まれ、話し合いへと発展していくことが予想されます。その話し合いが様々な発展をとげ、また考えが増していくのですね。そうすることで興味、関心も増えていき、社会とうまく付き合っていけることを学べることがわかります。「科学の甲子園」というのも面白いですね。ジュニアも出来、科学離れを食い止める考えというのは納得できますね。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)という事業もきになりますが、優勝したチームの面白い特性というのも気になります。

  14. 科学好きの割合がそれほどにまで差があるとは思いませんでした。確かに、化学式や星座の位置を図で見るなど、面白味という意味ではあまり感じなかった気がします。私も、将来的には自分の子を博物館に連れていくことも考えていますが、自分の体験からなのか、それが学校での授業にどうつながっていくかというのは少し考えてしまいます。むしろ、勉強とは全く関係ないところからの興味を育てられればとも考えてしまいます。そして、そこから科学を通してのコミュニケーションを学び、今の時代をたくましく生きてほしいものです。

  15. 理科の実験はとても大好きでしたので、基本的には科学は好きな方です、ただ化学の方は…化学式などがさっぱりで、苦手でしたね。しかし、いま思うと当時の自分にはまだまだ好奇心や探求心が足りなかったのかもしれません…おそらく今が人生で二番目に好奇心が強い時期のように思います(笑)
    「科学の甲子園ジュニア」というか大会はとても興味が出てきました。実際にどのような筆記試験と実技試験なのか見てみたいですが、ただ数学や科学が得意だけでは良い成績は修められそうではなさそうですね。ブログに書いてあるようにコミュニケーション能力も必要となると様々な能力が必要になってきますね。その優勝した中高一貫の学校の特色とはどのようなものか気になりますね。

  16. 理科が好きだと答える日本人は国際平均で見るとかなり下回るのですね。確かに中学以降に化学や物理となると急に難しく思えたり、暗記ばかりなイメージがあります。しかし、「科学の甲子園」とはとても面白そうな試みですね。筆記試験や実技試験を一人でただ黙々とやるのではなく、チームとしてコミュニケーションをとりながらというのは面白そうに感じます。また、文科省によるスーパーサイエンスハイスクールというのは科学の甲子園からみても、ただ参加者が多いだけではなく、総合優勝を取るまでの実力が付くというのは、やはり科学というものを楽しんでいる証拠ですね。それにしても、総合優勝したメンバーのとても面白い特性とはいったいなんでしょう。

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