ドイツ報告2014-13

 「小さな研究者たち」という取り組みをしている園で、科学実験を体験してみて、こんなことを感じました。科学というより、研究という分野は、驚き、好奇心、工夫、観察、創造という内容を包括したものであるとしたなら、幼児教育そのものかもしれないということを感じました。それは、この園の様々なところに置かれている「モノ」という環境からも感じることができました。それは、保護者達が作ってくれたというハウス・フェア・フォルシャー(研究者たちの家)の内部を見たとき、研究ということの確信が持てました。
2014kagabeya 例えば、私たちが用意する制作ゾーンでは、「発明品を制作する」と考えれば、科学ゾーンになるのです。ということで、今日のブログは、この園の様々な場所に置かれている科学に関する「モノ」を紹介したいと思います。まず、子どもたちの作品、それは言い換えれば、発明品が並んでいます。
2014kagakusakuhin ドイツは移民が多いということもあり、この週のテーマは「多様な言語、コミュニケーション」ということで、そのポスターと、糸電話やメガホンが展示されていました。ポスターには、日本語も書かれてあります。そこから、糸電話とかメガホンという発想も大切ですね。

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また、様々な創作、実験を行うことができるような素材や様々な大きさのビンや容器、そして、部屋の上には電源コンセントがぶら下がっていました。それらの下で、子どもたちは思い思いに実験をしていました。
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棚には、絵が描かれてあります。その説明ははっきりは忘れてしまいましたが、視覚に関係するもの、光に関係するもの、風に関係するもの、水に関係するもの、空気に関するもの、磁石に関係するもの、観察するものなど、棚に置かれているものを絵で表していました。
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 子どもたちは、研究するためには、研究対象のほか、研究用具が必要になります。それは、私たちが実際に行った実験では、多くの皿やビンを使いました。そのために、様々な瓶が置かれている棚があります。
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また、発明品を作るための工具が必要になります。そのための工具が使いやすいように並べられ、工具台も用意されています。
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 これらの科学的取り組みは、なかなか様々なアイデアは思いつきません。そこで、以前のブログでも紹介しましたが、科学的実験の例がファイルとして作成されています。ボックスに入っているカードには、様々な実験が書かれてあります。kagakucard1
私は、これと同じようなものを日本にも欲しいと思い、現在計画中ですが、このドイツのカードも欲しいと思っていました。そこで、その箱に書かれてあるホームページアドレスを前日の見学園で写してきて、あとで問い合わせてみようと思っていたのですが、何と、27日に訪れた園に科学局の人が来ていたのです。彼女は、非常に忙しい人で、めったに会えないそうですが、ちょうど取材があったようで、お会いできました。そこで、この取り組みついて話をし、日本でもこのような取り組みをしたいといったところ、このボックスを後で送ってくれると約束してくれました。
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 この「小さな研究者たち」という取り組みは、大統領も署名しており、各国も賛同しはじめているそうで、わが国でもなんとか連携を持って進めたいものです。