ドイツ報告2014-9

 園の入口は、その園の顔です。そして、そこは、園児との1日の始まりに当たっての出会いの場でもあります。そこをどのよぅに演出するかが重要です。また、幼児施設においては、送迎は、園児は保護者同伴ですので、保護者との出会いの場でもあります。そこで、保護者あてのメッセージもそこに掲示されます。この園にも週案が保護者向けに掲示されていました。
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 しかし、ここは保護者用と子ども用ではなく、上の段に週案と、下のだんは実施した保育が掲示されていました。その日の保育が、玄関に掲示されている園は日本でもよく見かけますが、週案と比較して1週間掲示されている園は少ないかもしれません。確かに、ある日を休んでしまったら、その日何をしたかわかりませんが、1週間分が掲示されていると、その日だけでなく、前の日は何をしたのか、また、1週間、どのように取り組んできたかがよくわかります。

 この週案が掲示されている園は、0~3歳児が24名、3~6歳児50名、合計74名の園です。この園が、昨年までコープと呼ばれていて、今はハウス・フェア・キンダーと呼ばれるようになった0~6歳児までの施設です。この園の構成は、日本の保育園に似ていますが、ただ、グループはふたつに分かれ、それぞれのグループには、0歳児から6歳児までがいる異年齢保育です。建設局の建物に囲まれ、その一つの当の一部が園になっています。この園も、自立、自律を遊びの中から学んでいくという「オープン保育」を行い、自主性の発育に重点を捉えている園です。
2014kensetukyoku 園の入口には、保護者がゆったりと座れるソファが置いてあります。2014hogosyakuturogi
それは、ドイツではよく見かける環境です。保護者が迎えに来て、ただ子どもを連れて帰るという場所が玄関ではなく、保護者がくつろぐ場所として設定されている園が多い気がします。そして、掲示されている報告で今日やったことを確認したり、プロジェクトで取り組んだ保育を写真によって確認したり、歌を歌った楽譜を見ることで、家でも子どもと一緒に歌ったりと、様々な保育についての情報を、ゆったりとした気持ちで見ることができるようになっているのです。
2014katudou 日本の保育園は、玄関にその日の給食が展示されていることが多いです。それは、保護者が子どもが食べたものを確認したり、子どもと食について会話をしたりするために、とてもいいことだと思います。2014ongakuドイツでは、展示食はありません。それは、あまり食事に凝っていないということがあるような気がします。食事に関しては、日本の方が非常に丁寧で、手をかけており、食育も行っています。ドイツでは、それほど丁寧ではありませんが、献立表は貼ってありました。2014kondatehyoまた、日本にはコマのイラストにより、一日分の食事を表現し、これらの食事のバランスが悪いと倒れてしまうことを表現している「「食事バランスガイド」という図が、農林水産省によって示されています。2014baransuそれと同じようなコマの食材が写真によって構成されているものが、玄関に掲示されていました。他にも食事かんする写真が展示されていますが、それらは、保護者向けというよりも、そうも子ども向けのような気がします。
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 玄関は、毎日子どもも保護者も全員通過する場所です。玄関は、誰向けに、どのような情報を提供するのか、また、イライラした気持ちをゆったりと過ごすことで癒し、安定した気持ちで子どもと出会うために気持ちを切り替える場所としてどう演出するかを考えたいものです。