自律神経

 ドイツの絵葉書に「泥んこ遊びは、免疫力をつけるボディービルディング」というものがあります。doroasobi自らの体の免疫力を高めることは、様々な病気に打ち勝つ体を作るだけでなく、老化を防ぐことにもなります。しかし、大人になって、どうしたら免疫力を高めることができるのでしょうか?また、自分は、免疫力が高いか低いかをどうしたら知ることができるのでしょうか?というのは、もし、免疫力が高ければ風邪などひきにくそうですが、では、1年に数回は流行る風邪に一度もひかなかったとすれば、それは、「運が良かった」のか「免疫力が高い」のかを判断するのは難しいと、栄養士さんで食事カウンセラーの笠井奈津子さん言います。

 そもそも免疫細胞は、病原菌などから私たちを守ってくれるだけではなく、病気や傷などを回復させ、疲労を回復させ、ストレスに強い体をつくってくれるのも免疫力なのです。つまり、私たちがもっている自然治癒力ともいえます。同時に、新陳代謝を活性化させ、体の老化や肌荒れなどにブレーキをかけてくれたりもするアンチエイジング的な要素もあるのです。ですから、フラットな時の自分と比べたときに、ストレスを感じたときに体調の変化を感じたり、めまいがしたり、異常に汗をかいたり、逆に冷えを感じたり、緊張しやすかったり、疲れやすかったり、急に老け込んだように感じたら……免疫力の低下を疑ってもよいと笠井さんは言います。

 そして、そんな免疫力に大きく影響を与えている存在が自律神経です。自律神経は、意思とは関係なく、無意識に、体の働きを調整しています。それは、目に見えるものでもありませんし、自分でコントロールできるものでもありませんから、私たちは普段その存在に気が付きにくいのです。しかし、私たちの体はおもいのほか自律神経に左右されていたりもすると言います。

 自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は活動時や興奮時に働き、休息やリラックスしているときには副交感神経が働く、というのはよく知られているため、なんとなく副交感神経の方が良さそうな感じがするのですが、実は優劣をつけられるものではなく、ふたつがバランスよく、状況にあわせて働くのが良い状態となるのです。ということで、問題は、どちらか一方に極端に偏ったときに起きるようです。たとえば、交感神経の緊張が続くと顆粒球が増え、リンパ球が減少するため、免疫力が低下してしまい、逆に、リンパ球が増えすぎると、異物に過剰に反応して花粉症などのアレルギーを引き起こしやすくなるのです。

 日々の生活の中で、このバランスを上手にとることがいいようです。多忙な毎日は、神経をはりつめ、交感神経が高まりやすい交感神経優位型になってしまいがちです。そして、その疲れから、休日は、運動をする気力も体力もなく、家の中でだらだらしがちな副交感神経優位型生活となりやすくなり、アンバランスになりやすい傾向にあるのだと指摘します。ですから、平日、仕事などで神経をはりつめているときには、交感神経を今以上に刺激しないことが求められます。その一つの方法が、三食リズムをつくって「食べる」ということであると笠井さんはアドバイスをします。消化活動は副交感神経のはたらきで行われているので、食事でスイッチを切り替えるのは有効なのだそうです。とはいえ、食べればなんでもいいわけではなく、塩分が強いものは交感神経を刺激してしまうので、外食も買ってきた惣菜も避けたほうがいいそうです。

 しかし、どうしてもそのような生活をせざるを得ないときには、何に気を付ければいいのでしょうか。