ドイツ報告2013-4

 ドイツでは、原則どこも異年齢児保育ですが、保育室は大きな部屋ではなく、日本のように各部屋に分かれています。そして、そこは廊下でつながれています。ですから、よく日本で、「部屋が分かれているので、異年齢児保育はできない!」ということがありますが、そんなことはありません。ドイツでも廊下があって、部屋が分かれているところは多くあります。それは、古い建物を改装したり、違う用途の建物を幼児施設に改装したりしているところも多いからです。

しかし、以前ブログで書いたように、廊下は通路という考え方をしません。また、保育室もどのグループの部屋という考え方も持ちません。園建物すべてが保育室という感じで、どの部屋に行ってもいいし、廊下で遊んでもいいのです。私たちは、すぐに誰がどこにいるか把握できないだろうとか、誰も見ていないと事故が起きたときに責任はどうするのかと思います。しかし、夜の研修会で、そのような話題になった時、私は、誰が部屋の中のどの場所に子どもがいるかいつも把握しているのか、部屋のどこかでけがをしたときに、何かを玄関に取りに行った時にけがをしたときにはどうするかというように、いつも子供を監視しているわけにはいかないことも多いのです。それと同じ考え方ではないだろうかということを話しました。けがをするのは、基本的に自己責任なのです。

 それがはっきり分かったのは、二日目に訪れた学童で、廊下に面白そうな乗り物が置いてありました。それをみんなで見ていると、園長先生は、「廊下はまっすぐ長いので、走っても面白いし、乗り物に乗って遊んでも直線で長いので、子どもにとってはとても魅力あるところです。」と話したのを聞いて、「廊下では走らないこと!」という日本の定番のルールとの違いを感じました。

 価値観の違いを感じるのは、町の中にもあります。例えば、ドイツでは、タバコを吸っている人をよく見かけます。ドアに寄りかかりながら、歩きながら煙草を吸っています。道は吸殻がたくさん捨てられています。それは、もちろんアメリカなどに比べて喫煙者が大木のは確かですが、他に日本と大きな違いがあります。タバコが体に害があるのはよく知っています。タバコを吸う人は、そのリスクを承知しています。ですから、自己責任です。しかし、怖いのは、副流煙です。タバコを吸わない人が、吸っている人の煙を吸ってしまうことです。これは、はっきり言って迷惑です。店内で、たばこを吸っている人がいると、店内にいるだけでも苦痛ですし、禁煙席と喫煙席が設けられているところでも、さほど厳密ではなく、かなり煙は流れてきます。

 この副流煙は、自己責任では防げません。そこで、ドイツでは、これを徹底的に防ごうということで、すべての室内、屋根のある閉じられた空間では一切禁煙です。ホテルも、駅も、レストランも、たばこを吸う人は外に出ないといけないのです。店内は分かりやすいのですが、軒下の様なところは分かりにくいので、駅には、消えかかっていましたが、ここからは禁煙ですという表示が、地面に書かれてありました。駅は、構内すべて禁煙です。喫煙所は、駅構内、店内、どこにも設けられてありません。喫煙は、すべて、屋根のない屋外だけです。
 自己責任は、小さいころからの自己選択と同時に教えられてきます。