ドイツ報告2013-2

 ドイツと日本との時差は、7時間あります。ドイツの方が、日本よりも7時間遅く、逆を言えば、日本の方が7時間早く1日が終わってしまいます。ですから、時差を計算しないと、このブログも1日あいてしまいかねません。そこで、ドイツでの研修は、月曜日からですが、研修先の報告は今日からになります。

 ドイツを含めて、海外の幼児施設では異年齢児クラスが普通です。それは、小学校と違って、子どもたちの生活と遊びが中心となるために、年齢で分けるのはフレーベルが「子どもの園」ということでキンダーガーデンを作った時から異年齢でした。日本では、フレーベルの考え方を取り入れてはいるものの、初めは就学前ということで、5歳児保育を行い、その後4歳児クラスを作り、しばらくして3歳児保育を行うようになりというように次第に対象年齢を拡大していったことや、小学校の準備期間の教育として、小学校をモデルにしたということもあり、学年ということで年齢別にクラスを構成してきたのです。

 では、異年齢といっても、そのように分けるかというと、先日オランダのイエナプランを紹介してもらいましたが、その園では0?4歳 ・0?2歳 ・2?4歳の3つのグループが存在します。どのグループに所属するかは、子どもの発達段階に応じて親とスタッフで相談して決めるそうです。そして、スタッフの数は、0?4歳グループでは、12人に2人、0?2歳グループでは、9人に2人、2?4歳グループでは、14人に2人の配置です。このような変則的なグループの作り方はドイツでも見られますが、今日の午前中の見学先は次のような分け方の園でした。

 0?3歳児(日本でいうと2歳児クラス)12名が4グループ、3?6歳児各25名が3グループ、6?11歳児各25名が4グループです。このグループ分けを見ると、この園は、学童クラブ併設であること、また、定員が、223名という大規模園であることがわかります。副園長先生が、「現在、市内で最大規模だと思います。」と言っているように、ドイツではめずらしいです。また、この園は2011年9月に開園して間もなく、かつての園が統廃合して多くなったわけではないそうです。
 今まで、ドイツのコープという0歳から6歳までの園では、0?6歳児までの異年齢児クラスでしたが、この園では、0?3歳児と、3?6歳児までと大きく二つに分けているので、その理由を尋ねてみたら、まず、例えば昼食の時間など生活の時間が違うからと言います。また、これらのグループは、基本的に活動のグループではなく、お集まりや昼食のときなど戻るべきグループということだといいます。普段のあそびなどの活動は、どの部屋に行ってもいいことになっており、その時には、0歳から6歳までが混じって遊んでいるということでした。

 どの年齢を一緒にするかということは、いろいろな考え方があるようです。日本では、ほとんど年齢別ですが、まれに異年齢児保育をしていると聞くことがあります。その時には、0?2歳児クラスまでは、年齢別保育で、3?5歳児クラスでは、異年齢児保育ということで一緒に過ごすという保育を指す場合が多いようです。それは、かつての異年齢児集団のように、異年齢で一緒に遊ぶとか、教えたり、教わったりと思いやりを育てるためという異年齢保育の意図があるからです。しかし、ドイツのように「年少児は年長児から刺激を受ける」とか、「小さい子のお手本となることで、自信をつけることができる」というような各割が異年齢児保育にあるとするならば、乳児においても異年齢保育は必要になります。
 では、どう考えればいいのでしょうか?