インド報告11

 インドで見学した保育園は、どこも基本を「モンテッソーリ教育」においているということでした。しかし、その取り入れ方は様々で、最初に見た園では日本でよくみられる教具は一つもありませんでした。何がモンテッソーリなのかと思ったら、保育形態のような感じでした。普通の園は、保育室はスクール形式で、子どもたちはみんな椅子に座って前を向いて、先生の話を聞いて、その指示に従って色々なことをする園がほとんどだそうです。確かに三日目に訪れた園「PLAYWAY SCHOOL & KIDS CLUB」では、普通の子どもたちが通う地域にある園で、ビルの1階にありました。園長先生の自宅を改装して保育園にしたすで、人気があるので、近くに新築しているそうです。
それに比べて、二日目に最初に訪れた園は、高級住宅街にある園らしく、立派な門と、警備の人が入口にいました。園長先生の話の後、保育室を見たのですが、3歳児の部屋は、部屋というよりも、別棟で、それぞれが建物として分離していました。それぞれの建物は、草木が絡まり、とてもいい雰囲気です。中に入ると、がらんどうとした中に、机が固まって隅にありました。担任によると、一斉に前を向いて先生の話を聞くのではなく、子どもたちがやりたいものを出してきて、床に自分用のゴザを敷いたり、机の周りに座ったりしていろいろなことに取り組むと言っていました。その形式がモンテッソーリ教育だということのようです。
あと、保育室にはいわゆるコーナーらしきものが3か所用意されています。その形はクラスによって様々でしたが、どのクラスにも設置されていました。また、この三つのコーナーは、4,5歳児の部屋にも少しグレードが上がっていますが、用意されています。その一つは、絵本棚です。壁についていて、表紙が見えるようになっています。取り付け場所はクラスによって違い、教卓の後ろにあったり、入り口のドアのわきにあったりと様々です。

もう一つのコーナーが、鏡を置いた化粧コーナーです。ドレッサーのような鏡と、その前にはくしなどが置かれてありました。この場所は、入り口の近くにあることが多く、出かける前に身だしなみを整えるという意味もあるのでしょうか。
もう一つ、どの部屋にも設置されているコーナーが、小さな隠れ家的空間です。2007年1月15日のブログ「隠れ家」で紹介しましたが、書斎のような小部屋やスペースを指す「DEN」という空間があります。ブログではこのように紹介しています。「この言葉は、住宅業界で使われている言葉ですが、本来は英語で、獣のすみか、穴倉を意味します。不動産用語では、お父さんのための書斎、隠れ家の意味で用いられ、特に広さや形、機能での基準はなく、住宅の中では小部屋を指し、趣味を楽しむための部屋や家事室として使用される空間も含み、使い方自由の多目的スペースをさす場合もあります。」このような空間が、この園の保育室にはどの部屋にも必ず設置されています。その材料はまちまちで、段ボールで作っている場合が多いです。3歳児の部屋では、その隠れ家にピカチューなどのぬいぐるみが所狭しと並べてありました。
あとは、壁に貼り出された教材です。前に書きましたが、その表示はすべて英語で書かれてあり、文字、数のほか、生活に関するものの英語表記のものが多くみられました。