インド報告8

 書棚を整理したら「なるほど知図帳2009」(昭文社)という本が出てきました。世界の様々な知識が書かれてあります。少しデータは古いのですが、ちょっと実際に行ったインド報告を休んで、この資料の中に「インド」について書かれてある部分を見てみたいと思います。

 世界各国のエネルギー事情では、「石炭が主要な発電燃料であるインドだが、近年は原子力の開発に力を注いでいる。アメリカは2005年にインドと原子力協定を結び、インドの核技術を後押しする姿勢を鮮明にした。今後はインド原子力産業の発展が予想される」とあり、1次エネルギー年間消費量4億440万トン(世界5位)エネルギー自給率77.1%とあります。ちなみに、当時の日本は、1次エネルギー年間消費量5億1750万トン(世界4位)エネルギー自給率3.8%です。ただしこの自給率は原子力は除いています。ということで、同じように自給率が一桁であるフランス(7.0%)とともに、原始力の開発をしてきたようです。

 世界の言語事情では、「インド人もびっくりの多言語社会」とあります。「13マイル行くと言葉が変わる」ということわざがあるほど言語が多様な国、使用言語数は600以上ともされており、連邦政府の公用語はヒンディー語のみですが、各州地方で21もの公用語が認められています。また、イギリス植民地時代の名残から、国民の10%以上が英語を第1、第2、ないし第3の言語としているそうです。このような事情もあって、明日からの「インド報告」で紹介するインドの幼児施設では、わかってもわからなくても先生は英語で保育し、保育室の表記も英語で行っています。

 インドの宗教を見ると、ヒンドゥー教81.3%、イスラム教12.0%、キリスト教2.3%、シーク教1.9%で、その他仏教、ジャイナ教信者も存在します。国民構成では、インドではインド・アーリア人72.0%、ドラビダ人25.0%、モンゴル人その他が3%となっています。ちなみに日本では、99.0%が日本人で、掲載されている50か国の中では、ダントツ単一民族です。また、食ではインドといえばカレーですが、実は茶の生産量は世界2位です。飲み方は紹介したチャイでミルクティーに香辛料を入れたものです。特に有名な紅茶は、「ダージリン」で、紅茶の女王と呼ばれ、他に「アッサム」というミルクティーに最適な紅茶、「アールグレイ」というアイスティーやフレーバードティーなどに使われる紅茶などの産地です。コーヒー生産量も世界6位で、インドフランテーションという水出し豆が有名です。

 軍事費は、アメリカ、中国に次いで3位です。また、正規兵力も中国、アメリカについて3位です。日本はもちろん軍隊を持っていませんので、正規兵力はありませんが、それなのに、軍事費は、世界9位です。平均初婚年齢は、日本では男性30.3歳、女性26.9歳に対し、インドでは男性23.9歳、女性19.3歳となっています。合計特殊出生率は、インドでは2.81で、人口を維持する2.2を超えています。教育事情では、数学教育に重きを置き、小学校で20×20まで暗記するのが一般的です。教育制度は5-3-4-4-3で、初めの8年が無償の義務教育ですが、貧しい地方での女子休学率はまだ低いそうです。識字率は66.0%、在学率は、初等教育では男性92%、女性87%ですが、高等教育になると男性9%、女性14%となります。また、インドでは格差が激しく、商業綿花栽培などの労働力は、ある地方の調査では、88%が15歳以下の子どもだったそうです。しかも、その栽培にインドの殺虫剤総消費量の55%が使用されており、子どもたちの健康が危惧されています。

 このような背景を踏まえて、インドの二日目は子どもの施設を見学しました。