〇〇県〇〇市

 「香川県」を「うどん県」に改名しようという動きがあるほど、香川と言えば讃岐うどんですね。ブログで取り上げただけでも、食べたくなります。このように各地には「ご当地グルメ」があります。その火付け役は、もしかしたらB級グルメコンテストかもしれません。私の随分とブログで取り上げました。このご当地グルメは、その地方に昔から伝わる伝統郷土料理のリニューアルのものもあれば、地域活性化のためにプロジェクトを立ち上げ、開発し、それを売り出そうというものもあります。どちらにしても、そこには地域の復興や、地域おこしの意味合いがあります。昨日紹介した白石市の企業のコラボによる取り組みもそうかもしれません。

 先日、香川に行ったのは、調理の職員と一緒でした。彼は、香川県はもちろん、四国は初めてということで、香川県のご当地グルメを食べようということで、まず、讃岐うどんをごちそうになりました。そして、二日目の晩はフリーでしたので、私が、もう一つのグルメを食べに連れて行きました。彼は、ビールが好きなので、ビールに合う、香川県で最近売り出そうというものです。

「全力鶏プロジェクト」という取り組みですが、これは、うどんだけではない香川県ということで、丸亀市の骨付鳥を全国にPRするべく、立ち上がったプロジェクトです。香川県は、「うどん県」、丸亀市は「骨付鳥市」にしようというコンセプトのもとに、日本骨付党を結成したようです。この骨付鳥は、香川県丸亀市発祥のご当地グルメで、半世紀を優に経る伝統料理にまでなっているそうです。

随分と前になるのですが、2007年1月3日の読売新聞に「きっかけはハリウッド映画だった」という記事が掲載されました。「『一鶴』がJR丸亀駅そばに1号店を構えたのは1952年。カウンターだけの店で創業者の近藤定市さんと妻田鶴子さんは、おでんとお好み焼きを出した。骨付鳥が登場するのは翌春。女優がバスケットから取り出したフライドチキンをほおばる。肉がまだ高価な時代、妻と見た近藤さんは「こんなダイナミックな肉料理を出したい」と決意。塩とコショウとニンニクで下味を付けたもも肉をこんがり焼いた。お好み焼きが1枚5円のころ。1本80円で売ったが、近くの花街から帰る客がビールとともに注文し繁盛した。」

それ以後、骨付鳥をメニューに掲げる店が増え、それに、市観光協会が目をつけ、10月10日を“丸亀とっとの日”とし、酉年(平成17年)のこの日、丸亀名物の骨付鳥のお店を紹介したマップを発行。それに、今度は県観光協会も目をつけ、県内の店の「骨付鳥旨い店MAP」を作り、いろいろなところに配布し、「ネオご当地グルメ」と紹介し、売り出しを始めたのです。この背景には、県内を訪れる観光客が年々下がっており、「うどんだけでは昼で済んでしまう。骨付鳥にはビールがつきもの。自然と夜まで滞在し、そのまま泊まってもらえたら」という思惑もあったようです。

以前、本家本元の「一鶴」に連れて行ってもらったのですが、今回は、居酒屋風の店に職員と二人で行きました。骨付鳥は、鶏の骨付もも肉をニンニクの効いたスパイスで味付けし、オーブン釜などでじっくりと丁寧に焼き上げるため、身はジューシーなままで、表面や皮はパリパリと芳ばしく焼けています。また、骨付鳥には2種類あって、親どり(通称おや)は、しっかりとした歯ごたえが特徴的で、味わい深く噛み応えも充分で、鶏肉本来の風味が噛めば噛むほどにクセになる通好みの逸品です。また、若どり(通称わか)は、ふっくらと柔らかい肉質で食べやすいのが特徴です。そして、脇についてくる生キャベツをお皿に焼き落ちた肉汁につけて食べます。

少し味付けが濃いために、キンキンに冷えたビールを片手にかぶりつくのは絶品でした。また、道の駅で、臥竜塾生のために、お土産に買って帰りました。