運動会の考察15

 運動会の日の座席確保にも苦労しますが、もう一つ、保護者の写真撮影、ビデオ撮影の配慮に苦労します。保護者に「写真を撮ることだけに集中するよりも、当日の実際のわが子の姿を目に焼き付けてください。」と言って、当日写真撮影を禁止する学校が増えています。また、子どもの写真を悪用したり、興味本位で他人の子どもを撮影したりする人もいることから、事前に申し出によって撮影許可書を発行し、その印をつけている人のみに撮影を許可する場合もあります。これは、不特定多数の人が出入りできる場所での開催は、配慮が必要かもしれません。また、最近は、業者による写真撮影を行い、後でネット販売するシステムもありその「業者に子どもの写真を撮ってもらいますので、保護者の写真撮影はご遠慮願います。」とすることもあります。

 このような運動会における写真撮影について、以前このブログでも書きましたが、確かに、写真撮影をすると、わが子だけのアップが多く、また、ファインダーからのぞく範囲しか見ないため、かけっこなどでは全体像が見れないため、わが子が何位だったかという結果がわからないことがあります。また、このような行事の写真は、カメラに収めると意外と小さくしか写らないことがあります。劇的瞬間は、ぜひ、肉眼で持てほしいですね。

 と言っても、保護者の気持ちはどうでしょうか?例えば、孫が初めて幼稚園なり保育園の運動会で走るとなると、見に行きたい気持ちはあります。また、娘や息子は、私たちに見せたいと思う気持ちもあるでしょう。また、写真を撮りたいと思う気持ちもわかります。親というものは、なかなか理屈で子育てをすることはできず、子どもへの思いも理屈では割り切れないことも多いのです。また、最近は、立派なカメラやビデオを持っている人が増えました。ズームを使って大きく写すこともできるようになりましたし、スピード感を出したり、ぶれずに撮れたりと、様々なテクニックを使うことができます。ネットでは、「運動会でのわが子の姿の写真の上手な撮り方」などが多く掲載されています。

 また、逆に、大げさなカメラではなくても、小さなデジカメでも高性能のものができ、また、たくさん撮っても、プリントしないでも、いい写真だけを選択することも可能になりました。また、携帯電話やスマートフォンでも、簡単に写真撮影や動画撮影ができるようになりました。私の子どもたちは、孫の写真を日常撮って、いい写真だけ私たちの家のリビングにある写真スタンドに送ってきます。「チャラン!」となると、新しい写真が送られてきます。遠くにいても、いつでも最近の孫の写真を見ることができるのです。このような時代ですから、写真撮影を禁止することは簡単ですが、それよりも、どうしたら親の思いを受け止めることができるかという話になります。

 運動会では、幸い、体育館には2階周りに、点検のためにキャットウォークという狭い通路があります。そこを、ビデオ撮影場所として開放しています。また、おたのしみ会など、会場が狭い場合は、見る時に邪魔にならないような場所にビデオ席を用意し、そこに三脚を立ててもらって撮影してもらっています。そのほかの写真については、いろいろと工夫したのですが、結局は、保護者同士、園と保護者の関係が良好の場合は、お互いが譲り合い、工夫しあって撮影しているようです。運動会の競技の中に、トラックを回りながら演技するような種目の時に、保護者は、わが子をずっと追い続けて撮影するのは無理だと知って、トラックの部分別に撮る場所を保護者が担当し、後でデータをやり取りしているときがありました。

 お互いが信頼しているときには、保護者に任せても、特に問題は起きないようです。