運動会の考察14

 園で行われる年間の行事の中で、運動会と発表会だけの悩みがあります。この二つの行事は、保護者が子どもの姿をステージで見る行事ということで、その見方と、写真、ビデオ撮影への配慮が必要です。特に、小学校では、保護者の観覧の仕方が随分と変わってきています。私は、最近小学生とはあまり縁がないのでどうなっているかはわかりませんが、私の子どものころは、まず、運動会の思い出というとその一つに、昼に親子で昼食を食べたことがあります。私の運動会の日のお弁当は、毎年クリご飯でした。運動会の前の日は、栗の皮むきを手伝っていました。そして、デザートには、秋の運動会の時期ではまだハシリのミカンでした。

 しかし、次第に小学校の運動会の在りかたが変わってきました。それは、随分と学校のよって違うようです。ある年、小学校の校長から「園では、午後は、園児は競技をするのでしょうか?」という問い合わせがありました。それは、今まで、低学年は午前中で競技が終わり、昼前に家に帰ってしまうというのです。それは、小学校の低学年の子どもたちは、体力もないために、午後までいさせることはできないという教員からの意見が強いと言います。よく、このようなことが見られます。小学校では、1年生は最少学年ですので、まだ、いろいろなことができないと思いがちです。しかし、幼児施設では6歳児は最年長ですので、いろいろと手伝いをしますし、小さい子の面倒を見てくれます。かなり、体力もついてきています。しかし、運動面だけにしても、幼小の発達の連続は保障されていません。それは、別として、午前中に帰るということは、運動会の日に家族でお弁当を広げることはなくなるのです。

 また、午後まで競技があるにしても、保護者が見に来れない子がいますし、とくに平日開催のところは、保護者参加は難しくなります。そのこともあってか、私が小学校に勤務していたころは、昼休みになると、子どもたちは椅子を持って教室に戻り、教室で給食を食べるように、親子分離が図られ、地域・父母の参加も減ってきました。しかし、次第にまた、昔のように親子で昼食を食べるようにしたところもありました。私の子どもたちが小学生のころは、親子で昼食をとりましたが、そうなると、席争いが激化していきました。開門前に多くの保護者が夜中から並ぶというようなことも起きるようになりました。

 保護者の観覧は、悩みです。それは、子どもの数だけ保護者席を用意していたのが、いつの間にか父親の参加が多くなり、子どもの数の2倍の保護者席から、子どもの祖父母の参加が増え、子どもの数の4倍から6倍の数を用意しなければならなくなりました。先日のおたのしみ会では、園児の曽祖父が見にみえました。しかし、ひ孫の演技を見て、とても嬉しそうでした。みんなで子どもたちの演技を応援する姿は感動します。しかし、場所の確保には悩みます。

園庭で運動会を行っているときには、席が狭かったために、よく見える場所に優先席を設けて、自分の子どもが演技している保護者が座ることのできるようにしました。その席は、プログラムの進行に従って、席を交代していきます。今は、運動会は体育館や校庭でやるので、園児席と大道具置場を工夫すれば余裕が少しはあります。それでも席取りをした保護者がいたために、園でブルーシートを大きく敷いて、保護者が自分の席を確保しないようにしました。また、体育館では床に座ってみるために、足の悪いお年寄りとか、妊娠している人などのための、いすに座ってみることができる優先席が設けられています。

狭いながらも皆が譲り合って、楽しく子どもたちの演技を見てほしいものです。