運動会の考察12

 「スポーツの秋、澄み渡った秋空のもと、体を動かす」とよく言われるように、スポーツは、秋、秋空のもとということで屋外というイメージがあります。ですから、運動会は秋に、校庭で行うということが定番です。しかし、私は小・中・高校と自分の学校の校庭で運動会はしたことがありません。それは、団塊の世代で、非常に子どもの数が多かったことと、都内の学校だったので、校庭が狭かったということがあります。小学校の時には、近くの高校のグランドで、中学校の時には、近くのサッカー場とか、競技場で、高校の時には、同窓会が持っているグラウンドで運動会を行いました。ということもあり、小学校の運動会の練習は、総練習としては、基本的には1回だけ予行練習をしただけでした。中学の時には、練習は、細切れで行っただけで、全体練習はしませんでした。ですから、最近の小学校の練習には、なんだか違和感を感じるのかもしれません。

また、私は自分でいうのも変ですが、割と運動神経はいい方でした。しかし、あまり得意でないスポーツがあります。それは、サッカー、野球、ゴルフなどで、得意な競技は、バレーボール、バスケットボール、卓球などです。この区別は分かりますか?それは、都内の学校は校庭が狭いので、外で、広い場所を使うようなスポーツはあまりする機会がなく、多くは、体育館でやるスポーツです。随分と育った環境が影響するのですね。

現在、ほとんど秋に行われていた小学校などでの運動会は、半数が春に行っているようになりました。その理由として、秋には、展覧会、学芸会など学芸的な行事が行われることで、練習や準備に負担が大きくなること、運動会は、屋外で行われるために、炎天下での練習を避けるために春も増えてきたようです。しかし、春ですと、進級して間もないために、練習期間が少ないこと、遠足などは春に行う学校が多いことなどで、春と秋は半々のようです。私の子どものころは、春秋と2回運動会があり、春は公園の芝生の上でミニ運動会、秋は保護者の観覧つきの運動会でした。

私の園は、今、都内にあるために、園庭は非常に小さく、走り回ることはできません。ですから、他に場所を借りるのですが、その場所を目の前にある小学校を借りることにしました。しかし、学校側からは、「校庭をどうぞ」と言われたのですが、体育館を借りることにしました。その理由としては、まず、0歳児、お年寄りも参加するために、赤ちゃんでもお年寄りでも観戦しやすいこと、一人ずつ丁寧に運動の発達を見てもらいたいため、雨天でも決行できること、そして、紫外線対策と熱中症対策のためです。

しかし、どうしても保護者の中には、屋外での運動会を希望する人が多くいます。そこで、園から、「わが園の運動会での紫外線対策について」というお便りを配布しました。そこには、運動会の趣旨と同時に、世界保健機構での子どもの紫外線対策の必要性の文章(WHO Sun Protection-Primary Teaching Resource―Preface)と、「環境省 紫外線環境保健マニュアル」からの抜粋を載せました。ここには、1年のうちでもっとも紫外線が強いのは、春から秋の4?9月で、1年間のおよそ70?80%浴びると言われていることから、その時期の運動会は室内で行う趣旨を説明します。

ただ、どうしても、保護者の中には、昔ながらの運動会の種目をやりたいとか、屋外で運動したいという子どもたちに対して、午後は、自由参加で校庭で「親子スポーツフェスティバル」を行います。そこの種目は、「障害物走」であったり、「大玉送り」「玉入れ」「借り物競争」「綱引き」など、親子で楽しみます。ただ、あまり園の道具は使わない競技にします。校庭でこのような競技をしている間に、体育館のものを片付け、掃除をし、すべてが片付いたころに校庭での競技も終わり、一斉に解散になります。