ドイツ報告2012-21

 色で部屋を分けた園のほかの部分で参考になるところ紹介します。まず、この園にはランチルームがあることです。今まで、私は何十か所も園を見てきましたが、ランチルームがある園は初めてです。ドイツでは、個人の自由で、園で朝食を食べることができます。そのために、保育室内に朝食ゾーンが設置されていて、いつでも好きな時に食べることができるようになっている園がほとんどでした。また、昼食の時も、保育室の隅の方のテーブルに並べて食事をします。調理室から、ワゴンに食事を乗せて、それぞれのクラスに運んでいくのです。しかし、午睡ルームは、どの園でも独立していました。昼寝は、全員ではないので、そんな数はないのですが、各保育室には基本的に午睡ルームがあります。ただ、多くの園では、お昼寝の時間ではない時間には、違う用途に使っている園が多かったです。

 この園では、ランチルームがあり、訪問した時にその部屋で園長先生から園の説明を受けました。その部屋は、玄関わきにありましたが、もうすぐハロウィンだということでかぼちゃの装飾が多く、机の上には、私たちを歓迎する意味で、チョコレートやビスケットが並んでいました。そして、その机の後ろには、コーティングされた食べ物の写真がつるされています。それは、今日のおやつや給食のメニューだそうです。ドイツでは展示食はありませんが、このような紹介もあるのですね。しかも、この表示は、保護者だけでなく、子どもたちに朝から、今日はどんなメニューか楽しみにさせる意味でも有効です。私の園でも、展示食は、食事ができてから展示するので、何を食べたかを保護者に知らせることと、子どもたちが帰りに保護者と何を食べたかを会話してもらう意図がありますが、これから何を食べるかの期待を持たせることはしていなかった気がします。

 給食の中で、主食は基本的には各園では調理せず、冷凍を暖めるだけです。それは、オーガニックで作ったものをその場で冷凍にすることで、保存料を使わないということです。しかし、サラダと飲み物は園で作ります。この園のサラダは、好きなものを子どもが自分で選んでトッピングできます。その豊富さは、ホテルでの朝食の時を思い出します。そして、真ん中に、残菜を捨てるバケツが用意されます。種類によって、三種類に分けて捨てます。0歳児から3歳児までの園でも、子どもたちはきちんと自分でサラダを自分の皿に取り、残したものを種類で分けて捨てていました。
 他のもドイツで驚くことがあります。昨年、ブログで紹介し、講演でも使っている写真で、赤ちゃんが自分で這ってトイレまで行く姿と、トイレに床に転がっているおしゃぶりがあります。清潔感の違いです。今年は、もっとびっくりしました。それは、食事の前のお集まりを、トイレの中で子どもたちは床に丸くなって座ってしていたことです。トイレで手遊びなどしているのです。そして、その環の中から順に排泄しているのです。トイレの中で、水遊び、ボディーペインティング、歯磨き、絵の具の筆洗いなど、水に関係することをすべて行っています。保育室内の水道は、調理の時以外は使わないそうです。

 日本では、多くの園が画一的であり、また、家具や照明など画一的です。器具だけでなく、その取り付け方も、天井の照明はきれいに一列に並んで取り付けられています。ドイツでは、照明ひとつとっても、様々な器具、取り付け方をしています。どんなに小さな子どもに対しても、大人にも耐えうるデザインをきちんととっています。