嗜好品

 インターネットは、コミュニケーション力などを低下する半面、まずます私たちの生活に欠かせないものになりつつあります。他人に伝達するだけでなく、調べものも、買い物も、娯楽もインターネットを通じて行うようになってきました。このような、様々な用途で使われ、便利に活用していると、もしインターネットが使えなくなったらどうするのだろうと思うことがあります。ということで、ダイヤモンド・オンライン メールマガジンの今週号に、とても興味深いアンケート結果が掲載されていました。アンケートを行ったのは、企業向けIT製品情報サイトキーマンズネットで、調査対象はキーマンズネット会員です。普通の人よりも、インターネットを活用している人たちへ「私用のインターネット」と「(コーヒー・酒などの)嗜好品」、1ヵ月禁止されるとしたらどちらがツライ?かということを聞いているのです。

 その結果は、なんと、「嗜好品」と答えた人は52%であるのに対して、「私用のインターネット」と答えた人は48%で、「嗜好品」を禁止される方がツライと答えた人がやや多い結果となったそうです。このアンケートは、インターネットでの無料会員制サイトの会員を対象としたものなので、ネットを日常的に使わない人たちも入れた調査であれば、さらに「嗜好品」を選ぶ人が多かったと想定しています。

 アンケートでは、それぞれにその理由を聞いています。「嗜好品」を選んだ人の理由として挙がったのは、「もともとインターネットがなくても生きていけたのだからアナログ的に新聞で!」(50代・男性)、「メディアはインターネットだけではないので」(30代・男性)というように「ネット以外にも情報入手方法はある」といった意見があったそうです。さらに、「コーヒーがないと寝てしまう」(40代・男性)、「嗜好品の中に『おかし』が入っていたら耐えられないかも」(40代・女性)、「インターネットでは、ストレスは発散できませんので…」(40代・男性)というような「嗜好品はストレスを緩和するためにも日常の必需品である」と強く説く意見も同様に挙がったそうです。「仕事上がりのビールなくして、何が仕事か」という40代男性のコメントは、多くのビジネスパーソンの心の叫びを代弁しているかのようだとコメントしています。

 一方で「私用のインターネット」を選んだ人の理由としては、「インターネットで記事を読むので情報源が途絶えてしまう」(30代・男性)、「情報は生き物なので、常に必要な範囲で取得したい」(40代・男性)、「何かパッと調べたいときにインターネットが使えないと私生活でストレスが溜まる」(20代・女性)といった、情報入手に最早インターネットは欠かせないという意見が挙がったようです。さらには、「もはやインターネットは空気や水と同じで、生活の中にあって当然。なくてはならないものとなっています」(40代・男性)と、ネットがない生活をあり得ないと言い切るコメントが多かったのが印象的で、なかには、「昔、出張で強制的に1週間ほどネット絶ちさせられたことがあったが、まるで何ヵ月も流刑に処された気分だった。それが1ヵ月とか……想像したくもない」という、“経験者”からの意見もあったようで、随分と、ネット依存の人が多いなあという印象です。

また、ネット社会は、他人のコミュニケーション力の低下を招いているように思えますが、実はそうではなく、違うコミュニケーション手段になったということのようです。ですから、ネットを通じて連絡を取っていた相手と急に連絡が取れなくなることを恐れる人も多かったようです。

しかし、私は、Facebookのように、知らなくても済んでいた人と連絡がとれるようになる必要はないと思っています。