夕涼み会

 知らずに、夏が終わり、秋の色が街を染め始めています。日本は、それぞれの季節に、それぞれの楽しみがあります。随分と、日が経ってしまいましたが、このブログで行事についての取り組みを紹介していましたが、夏のイベントである「夕涼み会」について書いている途中で中断してしまっていました。それは、今年の夕涼み会での取り組みを紹介しようとしたのですが、まだ、きちんと計画が練られていなかったためです。もうすぐ、秋の運動会になる前に、まず、夕涼み会を振り返ってみようと思います。

 私の園の最近の夕涼み会は、その年のテーマに沿って、大きく「体験コーナー」「製作コーナー」「ゲームコーナー」「クイズコーナー」「食事コーナー」が用意されます。そして、それぞれのコーナーの内容を、分担して考えるのですが、話し合い時間を調整したり、実際に作り始めたりする時間を調整したり、協力したりする必要があるために、担当は、クラスごとに担当します。例えば、「体験コーナー」は、「0歳児クラスの担任」というよぅにです。私の園では、他の行事、例えば誕生会の出し物を考えるのも、毎月、クラスごとに分担します。そうすることで、全体の話し合いの時でも、各クラス一人ずつ出てくれば、担当ごとに一人ずつ出ることになります。そして、いろいろな準備は、保育の合間にクラスごとの調整で進めていくことができるのです。コーナー以外のかかりは、個人で責任者が決められます。ただ、これは、企画、進め方、段取りを担当するのであって、それに関する製作物などの担当はみんなで、時間の空いている人で進めていきます。例えば、全体のプログラムは、まず、担当からの提案で、各職員からアイディアを募集します。コンペを行い、名前を伏せて投票して、プログラム担当が検討して原案を決めます。この時に決まるプログラムは、職員の投票なので、必ずしも素晴らしいものとは限りません。というのは、その後に自分たちで作らなければならないので、作りやすさも選ぶ観点になりますし、材料費も考慮されます。一つに決定すると、担当が見本を一つ作り、そのパーツの作り方をみんなに示し、職員室に材料を置いておきます。すると、時間が空いた職員や、昼休みに職員室に出てきた職員、実習生、ボランティアさんなどが作ります。夕方も、退勤するまでの間、おしゃべりしながら作る職員もいます。まあ、言ってみれば手持無沙汰の職員が、手を動かしているという感じです。

年間の行事には、それぞれプログラムがあります。それは、その行事の内容を紹介するためだけでなく、その行事によって、作り方が違います。夕涼み会は、「親子で楽しもう」ということで、テーマに沿って夕方に園に出かけてきて、親子で、いろいろなコーナーを回りますので、回って歩いていろいろなことを発見していくような趣向のプログラムになります。まず、入り口で、プログラムと、夕涼み界のゲームコーナーで使う釣竿と、食事チケットなどを渡します。今年のテーマは「森で楽しもう」ということでしたから、園内を森に見立て、親子で森の中を歩きながら森の中でいろいろなものを見つけていくというような趣向に沿ったプログラムで、森の中でプログラムにあるような場所を見つけたらその場所にシールを貼り、ビンゴを完成させるという趣向でした。昨年の「森に行こう」では、木の葉の部分にスタンプを押して、木を完成させるというものでした。すべての行事に言えるのですが、その行事に至るまでの日々も一つの行事です。その準備には、子どもだけでなく、保護者も、職員もかかわっていきます。準備は、当日を期待して迎えるまでの「わくわくする日々」「待ち遠しい日々」でなければなりません。プログラム作りは、印刷して終わりではなく、日々みんなで楽しく会話をしながら少しずつ出来上がっていくという楽しみがあるものです。

夕涼み会” への6件のコメント

  1. 今まで2回しか訪問したことがないのですが、藤森先生の新宿せいがにはとても静かな時間が流れているように感じます。それはたぶん行事の前でも何ら変わることはないのでしょう。行事だからと言って、余分な時間と労力をかけないで、チームの連携を生かして「楽しく」準備をしていく。行事が何か特別な存在ではなく、保育と一体化しているのを感じます。保育即行事、行事即保育。自然体で子どもも大人も遊び心で行事を楽しんでみる。大人が楽しくないと子どもは喜ばないかも。さて、『見守る保育』第3弾は「行事」ですか。この臥龍塾で先行して下原稿を読ませていただくのは本当に幸せなことです。

  2. 行事がイベントとして盛り上がればいいというわけではなく、前後の生活とつながって、更にはそこに幅を持たせるものであるように考えなければいけません。そしてその流れにスタッフが無理なく乗っかっていく仕組みが必要なのですが、ほんとにいい感じに連携がとれる方法を実践されているのがよく分かりました。こんな風に行事の準備が進んでいくと、ただの準備という感じではなくワクワク感は持続されるでしょうね。誰かが抱え込んで…という形ではなく、みんなで刺激し合って進めていくことで楽しさは続きますし、楽しさの質は変化したりします。やはりチームで何かを行うのは楽しいことですね。その楽しさを子どもたちが日常的に見ることも、子どもたちが他者と関係を築いていく上で大きな影響を与えることにもなる気がします。

  3.  行事前はどうしても先生達は遅くまで残って準備をするというイメージがあります。しかし、残る事にストレスを感じているのであれば、それは行事が保育士に負担になっています。それは子どもに影響すると思います。そうではなく、行事と言うイベントに対して、保育士、子ども、そして保護者もわくわくするような物でないといけないように思います。その為にも、まず一番は保育士が楽しそうに企画、準備することが重要になってくると思います。プログラム作りなんかも、大量に作る必要があるものは、職員で手分けして作業するのは、おそらくどこも同じだと思いますが、新宿せいがのように楽しく会話をしながら、最後の一個が出来た時の喜びを共感するなど、「楽しむ」ということが、やはり大切になってきます。プログラム作りだけでなく、他の企画もそうですね。

  4. 行事の進め方はどうしても職員にとって負担になりがちなものですが、それを自分たちで考え、企画し、作り上げていくとそこに職員自体のモチベーションもあがるでしょうね。しかし、とはいえ、日ごろから話をする関係のクラスづくりをしていないとなかなかそうはうまくはいきません。日常的に行っている誕生会などをクラスで回すことでよりコミュニケーションをとる機会が増えます。こういったことを積み重ねることで自然と組織がまとまっていくのだと思います。それは保育の中でもある様子ですね。見守る保育のことを勉強すると大人も子どもも求めるところは似ています。大人はそこにいろんな価値観が乗っている分複雑です、しかし、ステージは子どもと大人とは違っていいても、モチベーションやかかわりの作り方は同じなように思います。個性だけではなく、チーム力をせいがの行事の話の中にとても感じます。

  5. 行事を作り上げていく過程を大事にし、行事までの期間までもがわくわくすることすことは職員のモチベーションにも影響してくるように思います。企画自体が楽しく、準備も無理なく行えることは重要なことですね。新宿せいが保育園の行事プログラムを初めて見る人は驚く人が多くいます。きっと先生が遅くまで残って頑張ったのですね、という感想もあるかと思います。しかし、そうではなく楽しみ、なおかつ職員同士のコミュニケーションを取りながら行うプログラム作りになっているので、より職員を結ぶ良い機会でもあると思います。そんな楽しくやっている行事ですからもちろん保護者や子どもたちにも伝わっていくのだと思います。どんな行事、企画でも準備から計画をし楽しんでみんなで作り上げていくことで伝わっていくものが多くあることを感じます。

  6. 前年度中に新年度の担任が決まると、今度は行事の担当者が決められます。たとえば、その行事を担当したい職員が立候補して行事担当が決まっていきます。前年度経験者がサブリーダーになって新人リーダーまたは久々リーダーを補助します。新年度が始まると、各行事グループが活動を始めます。4月なら4月でしかできないことがありますから、まだいいか、と高をくくっているとその行事に間に合わなくなりますね。それこそ「年案」(前年度の実施工程)を踏まえて今年度の「準備」を進めていかなければなりません。私は別の園で行事の持ち方を経験していますが、その時は行事日のひと月かふた月前に主任さん主導で事が始まります。大体は前年度やったことの踏襲なのですが、問題はなぜそれをするのか、ということを考えることなく、有無も言わさず、準備が次から次へと進むことです。その時には問題提起しても聞いてもらえません。反省会はご苦労さん会で終わります。「準備は、当日を期待して迎えるまでの「わくわくする日々」「待ち遠しい日々」」というこの感覚、とても大切だと思います。そして、準備しながらも、時に立ち止って、行事でやることの具体的な意味確認をする。とってもとっても重要なことです。こうしたことを園長さんや主任さんはしっかりと心得ておかなければ、行事はただのマストアイテムになり、意味も考えずにただただ取り組むものになってしまいます。楽しみ感やわくわく感、あるいは心地よい達成感がどんどん失われていくような気がします。今回のブログを通して良い振り返りができました。

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