予防

 医者によく行く大きな理由は、「風邪」と「虫歯」かもしれません。この二つは、私が子どものころから日常の中で気をつけるように言われてきたものです。「虫歯にならないように歯をよくみがきなさい!」「風邪をひかないように暖かくしなさい!」と言われてきました。しかし、その二つがどの様な原因で起こるかがわかるにしたがって、注意の仕方が変わってきました。虫歯についてNHKの試してガッテンで放送していました。

虫歯の原因となるのは、単に食べ物のかすではなく、ミュータンス菌など、口の中に住む細菌です。細菌は糖分を食べて「酸」を生み出します。この酸が歯を溶かしてしまうため、歯に穴があきます。この細菌を退治するのにはもちろん歯磨きが大切ですが、それ以上に活用すべきは、「唾液」のパワーなのです。唾液は、カルシウムが溶け出してしまった歯に、カルシウムを供給して元に戻すのです。この現象は「再石灰化」と呼ばれています。この再石灰化パワーは、口の中の細菌のかたまりである“歯垢”までカルシウムで固めてしまうほどです。それが「歯石」ですので、「歯石ができやすい体質の人」は、再石灰化能力が高い人なので、虫歯になりにくいと言われています。もちろん、歯石そのものは歯周病の原因となる悪いものですから、取り除くことをすすめてはいますが。しかし、昔の常識は変わってきていますね。

「唾液」は毎日、隠れ虫歯にカルシウムを与えて歯を治しています。また、酸性になった口の中を中性に戻すのも「唾液」の役割だそうです。唾液には酸を中和する成分もあるからです。ですから、食後にシュガーレスガムを噛んで唾液をたくさん出すことが虫歯を防ぎます。そして、食事の後の30分間は、虫歯菌が酸を作り出すため、「歯が溶ける」時間帯です。その後、唾液が酸を中和して、「歯を治す」時間が始まります。ですから、歯磨きは、食後というよりも、寝ている間は、唾液の量が減るので酸が中和されにくくなりますので、夜の歯磨きのあと、飲食しないことと、起きてすぐにみがくと効果があるようです。

同じように、「寒いと風邪をひく」「乾燥していると風邪をひく」という昔の考えも変わってきていることは多くの人は知っています。ですから、風邪は冬にひくものであるということも変わってきています。最近、園では夏風邪がはやっています。特に夏風邪は、長引くので大変です。夏も風邪をひくということは知っているのですが、意外とその予防と治療は冬の風邪からのイメージがありますので、「部屋を加湿する」とか、「暖かくする」と思ってしまいます。しかし、夏風邪の原因は、高温多湿な環境を好むアデノウイルスやエンテロウイルスなどといったウイルスですので、注意が必要です。

予防として、ストレスが多い生活では、免疫力が低下してしまい、夏風邪にかかりやすくなります。また、喫煙は、体内でウイルスと闘う補助をするビタミンCを破壊してしまうため、やはり抵抗力が低下してしまいます。また、クーラーなどで室内と室外の気温差・湿度差が大きいと自律神経が乱れ、体温調節が出来なくなり免疫力が低下して風邪になりやすいようです。ですから、外出先から帰ってきたらすぐにクーラーをつけずに、まず窓を開けて15分程度換気をし、それからエアコンをつけるようにするといいそうです。また、よく風邪で言われることですが、外出先から帰ってきたらすぐ手洗いとウガイをするようにしますが、夏風邪のウイルスというのは目から感染してくることもあるそうですので、目薬もいいそうです。また、腹の腸の動きを低下させないため腹にはタオルケットをかけ、睡眠を十分にとり、体力をつけ免疫力低下を防ぐなどが提案されています。

 かつての予防方法は、虫歯でも風邪でも微妙に変わってきているようです。