父親保育2

 父親保育での計画は、父親たちの発想と、広い視野からと、遊び心など男性ならではのもので感心することも多いのですが、我が子のいない年齢を担当すると、どんなことをすればいいのかに迷うことがあります。父親保育のいいところは、普段、あまり会話をしない父親同士で相談しあうところがあります。ある年、こんなメールのやり取りがありました。「2歳児担当皆様 自己紹介がおわらないうちに、日案(当日10時?11時の僕ら企画の遊び?保育?)のスケジュールの締め切りが過ぎてしまいました。「14日前で締め切りですよー決まりましたかー?」と本日園長代理に聞かれ、「えっそうなんですか?」と絶句してしまいました。すいません、出来ないリーダーで… で、どうしましょう?何か案ありますかね?去年は新聞紙をくさるほど用意してもらってびりびりのビッリビリに破って頭からかぶったり泳いだりして遊びました。今の2歳児さんが1歳児の時の話です。一年に一回でOKであれば、恒例行事にしてしまう手もありますね。たしか去年の2歳児さんは散歩に行ったような気がします。みなさんも、送り迎いの時などに先生を捕まえて、ヒントをもらっていただき、又、教えて下さい。」

 これに、園長代理のお父さんが答えています。「日案は、外に行かれるのでしたら雨天の場合を考えて室内活動と両方想定された方が良いですね。「2歳児」はどんな年齢なのか??でしたら、新宿せいがのサイトが参考になるかも知れません。「園の特徴」「保育の方法」ページが参考になるかも知れません。お時間つくって覗いてみて下さい。(HPアドレス提示)まずは相談をはじめることが大事ですので、運動会当日までにリーダーを中心にMLでよく相談されて、当日に2歳児クラスと担当の先生方が集合して最終決定でも大丈夫そうです。でもこれで安心しないで下さいね。では引き続き宜しくお願いします。」
 園長代理の保育に迷った時の助言では、もう一度「園の特徴」、「保育の方法」を確認するといいと言っています。これらは、園の「保育課程」に書かれてある内容です。保育課程の作成が義務付けられたとき、その実態がはっきりせず、何かのモデルを見てそれをそのまま真似て作っていたら、職員が、保育に迷った時に戻って確認するものにはなっていないのです。また、その保育課程を保護者が見て、園ではこのような保育をしているのだということがわかるものでなければなりません。父親たちは、普段から、園の保育課程を見ているようですし、そこから園の理念を理解しているようです。

 この父親保育の後、父親たちと、男性職員(もちろん、私も参加します)と慰労会を催します。普段は、子どもを置いて父親だけで飲みに行くのは私はあまり認めていません。保護者同士が知り合うのは、子どもを通しての関係ですので、その子どもを犠牲にして親だけで楽しむのはおかしいと思っているからです。よく、園に「父親の会」があるところがあり、それは別名「飲み会」というほど、飲むことで気を許し合うといいますが、私は、飲むことで仲良くなるというのは日本の悪習で、1日の活動をお疲れさまということで飲むべきで、しかも、その1日子どもとずっと過ごした場合に限るということにしていますので、この父親保育の日の夜だけ父親だけで慰労会をすることを許しているのです。

 この慰労会について「園長代理!打ち上げに妻と子供を連れてきて良いか?との問い合わせがあります。“妻は血の気が多いので…”などと脅迫込みです(笑)どうでしょう?」というメールが入りました。この答えは、この行事をよく理解していなければ答えることはできません。園長代理は、どうこたえるのでしょうか?

父親保育2” への7件のコメント

  1. あらためて『見守る保育』の新宿せいがの保育課程を読み返しています。一言で言って、わかりやすい。大体、一般の園の保育課程は、保育者にしか通じないような情緒的で定義が曖昧な文言がキラ星のように寄せ集められているのが多いですが、新宿せいがの場合は内容が具体的かつ明快で、これなら保護者のお父さんもすぐに理解できそうです。理念の中心にある「見守る」は、家庭での育児にも大いに役立ちます。母親とは違って、父親は少し距離を置いて子どもを見るのがいい。父親保育で生まれたちょっと無骨な男たちの育児仲間の輪は、ある意味秘密結社の匂いがあった方がいいかもしれません。よって、「打ち上げは家族同伴はご遠慮ください」ではないでしょうか。

  2. 迷ったときには保育課程に戻ってみるというのは、まさに保育園のあり方そのものですね。保育に関わられたお父さん方もいろいろ考えることの多い取り組みだったんでしょうが、この内容を読んでいてこちらもとても勉強になります。自分こそ「保育課程に戻ってみたら?」と言えなければいけないですね。慰労会の件にしても、自分自身が明確な考えを持っていないことから判断する際に迷ってしまうことがあります。子どもを通しての関係ということもよく考えて様々なことに対応していけるようにならなければと思いました。父親保育という園の1つの行事の話ではありますが、そこから自分自身の判断や対応について考えさせられることが多いです。

  3.  お父さん達の日案を計画するメールのやりとりを見ると、素人とは思えないですね。迷ったときは園のホームページを見て園の特徴、保育方法を見て参考にするという考え方は私達も同じですね。色々な場面で迷うときがありますが、そんな時は原点に還ることが大切です。「ホームページを見て園の保育を理解する」というお父さんの発想は、伝承なのか、アドバイスをしたお父さんの独自の考え方か分かりませんが、父親保育という行事を行う上で、当日の日案の内容以外にもお父さん達から多くの事を学ぶことがありますね。

  4. 父親保育への参加の可否はお父さんたちの自己決定です。園からお願いするのでもなく、おそらくお母さんから「あなた、出なさい!」というものでもないような気がします。自己決定は自己責任を伴います。会社勤めあるいは自営の仕事に従事しているお父さん方は、言われなくてもこの「自己責任」を果たそうとするので、父親保育でも、そこは「なりきり」の本気モードです。この本気モードに子どもたちも敏感です。全力で関わっていきます。そして甘えていきます。普段の先生たちとは違った「お父さん先生」の経験は子どもたち一人ひとりの中に燻習していつか表に現れることでしょう。楽しみですね。園の保育課程に戻って日案を計画しているところは保育課程が形式的であってはいけないことを物語っています。保護者の皆さんにこうして関心を持って頂き、結果として園の保育のご理解につながることは実にありがたいことです。

  5. お父さん同士のメールのやり取りに驚かされました。日案で困っているクラスに園長代理の方からのこのコメントはすごいですね。ホームページの「園の特徴」「保育の方法」を参考にというヒントを提示し、話し合いを持って良い日案を作成できるように促しています。「父親保育」や様々な行事をやることにより保育園の方針を理解してもらい、保育園側と保護者側で信頼関係が生まれていくのだと感じました。

  6. お父さんたちの保育の作り方は保育者顔負けですね。その年齢の育ちを知るために園のサイトを見て、参考にするというのは上手く考えたと思いますし、保育園自体がわかりやすく知らせていたからこそ、それを参考にすることができたんでしょうね。園の理念がしっかりしていなければいけないというのと保護者自身発達というものに目が向かないとできないことと思います。そういった子どもの育ちのことを考えることや発達のことに目を向けてもらうことは園にとってはとても有意義なことですし、それこそ、園と保護者との連携というところに結びつくように思います。なかなか、園の方針を理解してもらうことができないことが多い分、こういった行事を体験してもらうことは他の行事より、ハッキリと見え、今後に繋がっていきますね。

  7. 相談をしたお父さんもすごいですが、それに答えた園長代理のお父さんもすごいと思います。
    そして、そのアドバイスにあるように、園のHPで園の特徴や保育方法を確認すれば、保育に迷ったときには、参考になるとあります。たしかにHPに、しっかりと保育課程が書かれており、さらに保護者にも分かりやすく書いてなければなりませんね。

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