なでしこジャパンが世界一になったのはまだ記憶に新しいですが、その価値進んだ試合は、非常に運がよかったところもあります。実力がわずかな差の中で勝ち進んでいくのは、実力だけでなく、運もあるでしょう。同じように、人生には、運があります。人によって、運がいい、悪いもあるかもしれません。運も実力のうちともよく言います。
 そんなことで先日アイドルグループ「AKB48」の24枚目のシングルを歌うメンバーを決める「AKB48 24thシングル選抜じゃんけん大会」が、日本武道館で行われました。そして、優勝した人が、シングルでのセンターポジションを取れるというものです。従来の選抜方式では、どうしても実績や知名度といったものが優先されがちだったのが、純粋に「運」のみで決めるというものです。このじゃんけん大会に、武道館には約1万1000人の観客が集まり、日本各地の映画館で中継されました。
学生自治を重んじる自由な校風で知られる自由の森学園の入試試験は、とてもユニークです。現在は、4種類の方法で行われていますが、A入試の条件は、第一志望であること、評定平均2.0以上、国語・算数の筆記試験・理科・社会・体育・美術・音楽の5科からひとつの授業を選び、授業において課題に取り組み、グループ面接です。B入試では、理科・社会の2科からひとつの授業を選び、授業において課題に取み、作文・個人面接です。C入試では、国語・算数の筆記試験・体育・美術・音楽の3科からひとつの授業を選び、授業において課題に取り組み、個人面接です。D入試では、国語・算数の筆記試験とグループ面接です。どのような選抜試験で行うのが、本当に力のある子を取れるかを試行錯誤しているようです。ずいぶんと以前になりますが、この学校でどのような試験方法がいいか議論をしている職員会議がテレビで放送されました。最終的に、ある人数は、“くじ“にしたらどうかという話になっていました。
人生は、運があるといいますが、私は、AKB48が行ったじゃんけん大会は、理屈では理解できるのですが、何だか引っかかるものがあります。人生とは言わないまでも、人が面白半分に運をもてあそんでいる気がするからかもしれません。多くの中からのたった1票の“くじ”でも、人生を狂わすことがあるということを知ってほしい気がします。
先日、妻と「1枚のハガキ」という撮影当時98歳という日本最高齢監督の新藤兼人が、自らの実体験をもとに引退作として製作した戦争ドラマを見に行きました。戦争末期に召集された中年兵士が、1人の兵士から託された彼の妻からの一枚のハガキを、終戦後、届けるというものです。同じ戦友でも、戦死した人と、生きて復員した人との差は、“くじ”だったのです。
太平洋戦争末期、中年兵として招集された100人の兵。彼らの次の任務は、上官の引くくじによって決められます。フィリピンに向かうもの60名、潜水艦に乗るもの34名、そして、予科練兵の寮を掃除するもの6名に振り分けられることになります。そして、戦争を生き延びたのは、100人中、たった6人、国内残留組に振り分けられた者たちだけだったのです。この話は、監督の新藤兼人の実体験だそうですが、なんだかやるせなくなります。
 人生には、“くじ”によって左右されることはあるかもしれません。だからと言って、なるようになると諦めるのではなく、自分がやるべきことに最善を尽くして、そしてのち、運を待ちたいと思います。「種を蒔きてこそ、遂に運や開けん」

” への5件のコメント

  1. 広島と長崎で二重被爆し、昨年93歳で亡くなった山口彊(つとむ)さん。英BBCが昨年12月に放映された人気お笑い番組で「世界一運の悪い男」として紹介されて、在英日本大使館がBBCに書面で抗議し、番組プロデューサーが謝罪したというニュースはまだ記憶に新しいところです。この番組では、司会者が長崎出身の山口さんが広島に出張して原爆で大やけどを負った後、鉄道で長崎へ戻ったことに触れて、「英国なら電車は止まっている」と自国の鉄道の不備をギャグにして言っていますが、さらに、司会者が「山口さんが長崎に戻ると、また原爆が投下された」と述べると、観衆は大爆笑。司会者は、「二重被爆して生き残ったのは、最も幸運か最も不幸か」などと締めくくる内容でした。ひどいですね。8月にはロンドンで生前の山口さんの原爆を語り継ぐ活動を記録した映画が上映されたようですが、結局BBCや番組制作会社からは参加者は無かったようです。この映画で山口さんは次のように語っています。

    <核は、平和的に利用すると言っても技術的に問題があり、今の技術、材料の材質では、自分の経験(造船設計)から分かるが、事故は止まらないと思う。だから核が無くならないならば、歴史は繰り返し、人類は滅亡に近づいていくと、私は思っている>

    山口さんの眼には、原子力の平和利用さえも危うく見えていたのでしょう。

  2. 運によって左右されるという場面に何度か出くわしてきているので、運の要素があることは否定するつもりはありません。でも、私も自分のことに関しては、結果が出た後にすっぱりそこへの思いを断ち切って次に進むためには「運が悪かった」と思うことも必要だと思いますが、結果が出るまでは運任せではなくやるべきことは精一杯やりたいですね。なのであまり簡単に運に頼ることをするつもりもないですし、行動を起こさなければ何も始まらないと信じて動いていくだけと思っています。運のことで考えていくと、自分のことでもそう考えているので、他人のことに関して一方的に運で物事が決まっていくことだけは避けたいと思います。やはり全ての人が自分の決断で自分の行動が決まっていくようなあり方がいいですね。

  3. 私は、じゃんけんや「くじ」は全く弱いですね。くじやじゃんけんでその後を決められたことが何かあったのかもしれませんが、記憶に残っていないところをみると大したことではなかったのでしょう。新藤兼人監督の「一枚のハガキ」は予告で知っていたので観たいなと思っています。「くじ」で死んでいく、生き残る、なんともやるせないものがあります。そうした事態はなるだけ避けたいと思います。くじでその後が決められるのは嫌ですね。しかし、そうせざるを得ない時代があったということは肝に銘じておきたいと思いました。運の良し悪しは時の運、できることなら運が強くありたい、と思います。「運も実力のうち」と言われる場合は、おそらく、この運の強さかな、と自らのこれまでを振り返って実感している今日この頃です。

  4.  AKB48のじゃんけん大会。たまたまテレビの情報番組で見ました。話題としてはとても注目するイベントですね。しかし藤森先生にも言われるように、人の運を面白半分で、もて遊ぶのは、なんだか気分が良くないですね。「一枚のハガキ」という映画の内容は、とても悲しい話ですね・・・くじ運によって生きるか、死ぬかが決まる。いくら上官の命令とはいえ、かなり辛いものがあります。なでしこJAPANが世界一になったのは本当に嬉しい出来事です。最後のアメリカとの試合はPK戦までもつれました。あそこまで行くと、実力もあるかと思いますが、ほとんど運のような気がします。最後の文章に「自分がやるべき事を最善をつくし、運を待つ」まさに、なでしこの優勝はその通りのような気がしました。

  5. 確かに人生に運というのはあるのかもしれません。しかし、それを唯、運と考えるのではなく、自分にそれを託すだけの使命があるのではないかと思う様にしています。「天運」と言われますが、なにか意味があるように考えると自然と身が引き締まります。しかし、その運が自分に向いてくる為にはそれだけの用意もなければいけませんね。いままではどちらかというと「待つ」ことが多かったですが、自分から呼び込むことも意識していかなければいけませんね。

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