ピッカピカの

1977年からスタートした「ピッカピカの一年生」というフレーズで知られる(株)小学館の「小学1年生」のCMは、そろそろ1年生になる子を持つ親が、入学の準備を始めるころになったと実感するきっかけにもなり、そのCMの中で、各地の小学校の新入生たちが登場し、小学一年生になったらの抱負を語る場面は、地方の子どもたちの様子から素直な子どもの姿が表れていました。そのほかにも、ランドセルのCM、勉強机のCMが年末になると増え始め、クリスマス商戦に向けて激しくなります。また、新入学児童を抱える保護者たち、また、その子の祖父母たちは、その準備の大変さとともに、楽しみと期待と、ちょっとした不安を抱えることでしょう。この姿は、ほかの国でも同じようです。ただ、多くの国では、新学期が9月から始まるので、入学準備は、7,8月の夏の間に行われるようです。
先日のダイヤモンドオンラインの中の記事で、幼稚園から大学まで中国の新学期を迎えた姿が特集されていました。
この時期の経済を中国語では「開学経済」と呼ぶそうです。どうしてかというと、新学期に向けての商戦は、大きな経済効果を生んでいるようです。これは、もちろん子どもがかわいいということもありますが、特に中国人は「面子(メンツ)」を何より大事にするといわれていることも原因のひとつだといわれています。よく、日本人を揶揄するのに、「みんながするから」という行動をとるといわれていますが、中国でも、大人だけではなく、子どもも「みんなが持っているから、持っていないと恥ずかしい」という意識は強いようです。そこで、多くの親は、わが子のメンツのためにも、月収以上のお金を投じて、欲しい物を出来る限り買い揃えてやる傾向があるというのです。
日本では、まず買い揃えるものは勉強机というイメージですが、中国では、パソコンに人気があるようです。この時期のパソコン雑誌やIT系のオンラインメディアは、学生向けのパソコン特集記事が組まれます。その中で、「淘宝網(TAOBAO)」に代表されるオンラインショッピングサイトが利用されるようです。特に売れ筋としてはノートPCで、4000?7000元(日本円にして5万円から8万5000円程度)のモデルが人気があり、中国としては決して安くはない金額ですが、学生にとっては必需品で、PCパーツを一式揃えて店側にデスクトップPCを作ってもらったりとさまざまな方法で手に入れるようです。
 また、この時期は携帯電話ショップも携帯電話キャリアも学生顧客の獲得に必死になります。現在中国では3G+スマートフォンの人気が急上昇しているようですが、3G方式の異なるキャリア3社「中国移動(China Mobile、TD-SCDMA方式)」「中国聯通(China Unicom、W-CDMA方式)」「中国電信(China Telecom、CDMA 2000方式)」も熾烈な戦いをしており、中国政府は「悪性の競争」だとして禁止を通達していますが、事実上無視され競争は激化する一方のようです。
この開学経済の担い手は、新大学生やその親たちに限らず、新小学生や新中学生、新高校生とその親たちもまた重要な買い手のようです。8月には文房具が平常時の数倍売れ、眼鏡や服、靴、化粧品の販売、アパレル業界や化粧品業界にとっても大事な商戦期なようです。家電量販店では、iPhoneをはじめとしたスマートフォンや携帯電話、あるいはmp3プレーヤー、mp4プレーヤー、PSPといったプレーヤー類だけでなく、電子辞書も人気を集めているようです。ピサの学力調査で首位に躍り出た上海などでは、園児のわが子にも「成績がよかったので多くのクラスメートが所持するiPadを購入する」という親もいるそうです。
子どもを思う親心はわかるのですが、メンツとか、成績のご褒美とかで物を与えるのはどうかと思います。

ピッカピカの” への6件のコメント

  1. 私は日本人なのでその感覚はわかりませんが、中国のメンツというのはすごいものがありますね。子どもの頃、親に「?君や?ちゃんはもってるからテストの点数がよかったら僕にも買って」みたいなことを何度か言っていましたがそのたびに「じゃあ?君や?ちゃん家の子になったら買ってもらえるんじゃない」とよく言われていたのを思い出しました。「メンツがあるから買い与えないといけない」や「わが子のために」というのは単に親のエゴではないかなと思ってしまいます。本当にその子のために必要なものならば買い与えればいいと思いますが、無いからこその工夫や発想というのが失われてしまうのでは?と思ってしまいます。今思えば何かのご褒美で買ってもらっていたら、ご褒美がなかったらやらなくなっていたのかなと考えてしまいました。

  2. 「迷惑」をかけない日本人、「面子」を重視する中国人と言われるように、お隣同士の国でありながら、国民性はかなり違います。外交の舞台ではそれが如実に現れることがあります。1年前の尖閣諸島での中国漁船体当たり事件では、そもそも中国政府は、まさか日本側が船長逮捕という強硬姿勢に出るとは思っていなかったようです。自民党政権時代には、日本も中国のメンツを潰さないために、同様な事件では領海の外へ追放するという方針だったからです。結局、中国の反日世論に押されて、拳を振り上げざるをえなかったというのが真実のようです。政権交代が招いた日本外交の失態といえます。中国政府の本音は、日本と決して事を構えたくなかったのではないでしょうか。現に、つい先日、民間レベルでsmapが国賓待遇で招かれ、北京で温家宝首相から熱烈歓迎を受けた様子が報道されていました。日中は歴史的にも一衣帯水の国。国民性の違いを理解したうえで、相互信頼に基づいた友好関係を築いていかないといけません。

  3. メンツを重んじる中国について、日本人とはずいぶん違うことに面白さを感じています。メンツを重んじてご褒美とかはあまり肯定する気にはなれませんが、中国の人と対するときの心得として知っておくべきなんだろうと思います。今回取り上げられているメンツとは少し違うかもしれませんが、メンツを重んじることであれだけたくさんの様々な人が混在している中国がなんとかバランスを取ることができている点は、とても興味深いものがあります。人としての誇りというか、そんな風にメンツが生かされてもいると考えると、要は心のあり方次第という気もしてきます。

  4. 「開学経済」期の中国経済の沸騰ぶりが目に浮かぶようです。学校に入った時点で「パソコン」を買い与える。ノートや鉛筆などの文房具、勉強机、あるいはランドセル、が今でも日本の小学校入学の定番になっていると思いますが、中国では「パソコン」。これは凄いですね。幼稚園児の子に「iPad」購入!しかも「多くのクラスメートが所持する」とありますから更に驚きです。この中国の子どもたちはどんな大人になっていくのでしょうか。

  5.  ランドセルと学習机を買ってもらった時の事を思い出しました。あの感動は今でも忘れられませんね・・・始まってもないのにランドセルを担いでみる行為は誰でもやりますね(笑)さて、私もJD7さんのように「みんなが持っているから・・・」よく親に言いましたね。もちろん買ってもらえませんでした。それに比べて中国の親が子どもの新学期に色々な物を買い与える行動・・・中国なら理解できる部分があります。あるテレビで中国の小学生の日常を映した番組がありました。その頃から週にいくつも習い事をさせ、子ども達同士で遊ぶ時間も無いくらいでした。しかも、それらの習い事に支払っているお金も大金でした。しかも、そんな親に子ども自身も一言も嫌といわず、一生懸命に励んでいる姿を見て、少し切なくなりました。もしそれだけの大金を支払って、結果的に成果を出せなかった子どもがいた場合、親は自分の子どもにどういう反応するか気になります。おそらく罵声し手を上げてしまうような気がします。藤森先生がよく言われるように、この時期に一番何が大切か、そして子ども一人ひとりの特性を伸ばしてあげることが大切なように、将来を見据えた育て方がが大切だと思いました。

  6. 中国の教育事情を以前見たことがありましたが、とても衝撃的なほど子たちに求めているものが高いように感じました。しかも、その結果を直ぐに求めているようにも思いました。だからこそ、色々なものを与えたりしているのかもしれません。違和感を持って見ていまいしたが、親からしてみると子どもをの為を思っていることはたしかでした、しかし、その反面、ブログにあったような「親のメンツ」も見え隠れする感もありますね。日本では世間体という言葉にも置き換えられるように思いますが、それを気にしすぎるのはどうかと思います。確かに勉強が必要ないかというとそれは違うとは思いますが、生活を「楽しく・豊かに」というのを求めてもいいように思います。やはり、外発的動機付けより、内発的なもののほうが子どもにはなにより楽しいでしょうし、子どものためになると改めて思いました。

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