感情の洪水

 人は誰でも自分らしい特性を持っています。それは個々違うのはわかっているのですが、どうしても自分の価値観で他人を判断してしまうことが多いようです。そして、その違いに憤るか、あきらめるか、それも個人で違います。しかし、脳から見ると、おおむねの傾向があるようです。その違いを理解しておくと、相手に対して頭にくるのではなく、認めることができるようになります。そんなわけで、最近、男と女の違いについての話を聞いたり、本が出版されたりしています。以前に紹介したのは、「男脳と女脳」でしたが、姫野さんの「女はなぜ突然怒り出すのか?」も参考になります。こんな例が書かれてあります。
「会議や商談の席などでは、たとえ不合理であっても“ここは穏便に済ませたい”ということがあるものだ。男の社員の多くはその不満や憤りをグッと飲み込んで我慢をしている。しかし感情的になったおんなの社員はそれを口や表情などで表に出してしまう場合がある。時には正論を言って何が悪いんだという態度をとるので、なだめるのに苦労のいることもある。あるいはその場でぐっと我慢しても、会議が終わってドアを出た途端に突然怒り出すおんなもいる。」
 こんな様子を筆者は、「まるで“晴れ、突然大嵐、後、どしゃぶり”といったように激しく天気が移り変わるようだ」と言っています。どうしてこのように感情的になるのでしょうか。その理由は、その人の性格、育った環境のせい、世代の特徴、どこかでいやな目にあったのでその八つ当たり、いろいろな理由が考えられます。この本の中で、それは王の構造の問題であると言っています。
 「好き、嫌い、快、不快、怒り、恐怖」などの感情成分を情報として好感している「前交連」という左右の脳をつなぐ連絡回路が間脳にあります。この前交連が、女性の方が男性よりも太いのだそうです。ということは、感情の通路が女性の方が太くできているため、多くの感情をいっぺんに流すことができるのだそうです。そのために、女性は一般的に感情表現が豊かで、情緒的にも濃やかな対応をとることができるのです。しかし、多くの感情情報が流れる分だけその処理能力が追い付かなくなります。また、少しの情報でも、それを頭の中で増幅してしまい、より大きな感情にして表してしまうのです。小さな波でも、女性はその波を何倍にも大きくしてしまい、その大きくなった感情の波を男性に向かってぶつけてしまうようです。
 大きな感情の波により、防波堤が決壊してしまうと大変です。あふれ出る感情は、もう自分では抑えることができなくなって、周りに当たり始めます。いろいろな気持ちが一斉に押し寄せてきて、怒っていいのか、笑っていいのか、それとも泣けばいいのか自分でも皆目分からなくなります。目の前の男性に文句が言いたいのか、すがりたいのか、自分でもわからないのです。そんなときには、下手に刺激せずに放っておいた方がいいと姫野さんは助言します。女性が繰り出すわけのわからない言葉に対して、不満を表したり怒ったりしようものならそれは火に油を注ぐようなものだと言います。ますます女性はパニックになってしまうのです。
 感情の爆発は、自分自身にぶつけられているもので、泣いて、わめいて、ひと段落すれば、涙や大声でストレスホルモンが放出されて落ち着いてくるはずだと言います。そして、嵐が過ぎたら、ココアやチョコレートのような甘いものを差し出すといいと助言をします。ブドウ糖が素早く脳に届き、とりあえず脳を落ち着かせてくれるからのようです。また、蜂蜜を入れたホットミルクならイライラを鎮めるカルシウムも豊富で、蜂蜜に含まれるビタミンB6は感情を抑えるホルモンのセロトニンをアップさせるようです。
 女性と付き合う男性は、知っておいた方がいいかもしれませんね。しかし、園などで、女性の保護者から感情をぶつけられたとき、そう簡単にはいきませんが。

感情の洪水” への5件のコメント

  1. 女性の感情の話ですが、女性の感情表現は激しさの中にどこか冷静さがあるように感じてしまうのですが、どうなんでしょうか?男性の場合と女性の場合、感情表現にずいぶん違いがありますが、激しい感情を表現している間の真逆の感情の存在とか、感情の受け皿の大きさとか、女性にはとうていかなわないと感じることが多いです。進化の過程でこんなにも違う人間が残り続けたということは、その違いは必要だということでしょうね。それを互いに認めて互いに生かすこと、男女に限らず違いを認め合うことが、どんな状況でも大事で、特に今後はその点が重要になってくると思っています。

  2. 園の女性の保護者の方から感情的なクレームを言われた時は、園長室でさりげなく蜂蜜入りのホットミルクにチョコを添えてお出しするというアイデアはいかがでしょう。相手の気持ちを少しそらすために、「不眠症対策にいい飲み物みたいですよ」とすすめてみましょう。感情を抑制するセロトニンホルモンの原料はトリプトファンという必須アミノ酸で、実は牛乳の中にたっぷり含まれているそうです。蜂蜜にはそのトリプトファンが体内に吸収されるのを助ける効果のあるブドウ糖が入っていますので、蜂蜜入りのホットミルクはその相乗効果で寝つきをよくするとか。レモン汁も加えてみるとさらに効果がアップするみたいです。

  3.  今回のブログはなんだか複雑な内容ですね(笑)女性と男性の感情ここまで違うというのは、同じ人間なのに面白いです。実際に女性を見ていても納得する場面が多くあるような気がします。こうして見ると、今まで男の先生と女の先生は、女の先生の方が優しいというイメージがありましたが、実は男の先生の方が優しいのかもしれませんね。ただ、全員に当てはまる事でもないので、一概には言えませんが・・・。ただ「男性だから○○。」「女性だから○○。」という言い方をする時があるかと思いますが、自分の勝手な刷り込みや、自分の価値観だけで相手を見て判断してしまいがちです。もっと、人を見るときは表面だけで見るのでなく、中身をしっかり見てあげる必要があると思いました。

  4. このブログの内容は色々と場面で考えると分からないようですね。確かに女性はそのときの感情で言うことが多くあります。それに比べ男性は我慢することが多いですね。そこには価値観のもっと手前に脳の構造にも違いがあるというのはなかなか面白いことですね。前回のブログの脳の使い方もそうですが、まったく別の個体として存在しているというのが分かります。しかし、だからこそ社会を形成していくことができたのでしょうね。違う価値観があり、考え方があるからこそ、新しい発想が出てきます。それを補い認め合うことが重要で、いかにコミュニケーションをとる能力が人間として必要かということを学びました。

  5. 今回のブログも参考になります。家内と口論になると、感情の洪水のせいでしょうか、私は言葉を発することを制されます。この制止を無視して私が言葉を続けると家内はパニックに陥ってしまいます。決して暴力的になるわけではありませんが、制止を求められたら素直に従うべきであるとの教訓を得ています。この「パニック」は本当に一時的です。やがて打ち解けてきます。しかし、やはり「パニック」はよくない。おそらくヒステリアは寿命を縮めるか認知症を起こすのではないかと勝手に解釈しています。それでも「口論」はなくなりません。冷静に話し合うように私のほうが気遣うことが肝要かと思います。何にせよ、あまり昂ぶらないようにコントロールすべきは男性の方かもしれません。さもなければ、理性的ではないですね。

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