停電

 私の住まいがある八王子では、ほぼ毎日計画停電があります。第2グループに入るため、18:50頃から22:00頃までの予定で、計画停電が実施されます。そのために市役所から、「照明灯、信号が消えている場所、踏切等では十分注意してください。ろうそく等を使用する場合は火の元の管理、火の始末などを徹底してください。」というような注意があります。計画停電で交通事故による死者が出るなど混乱が続いていますが、先日、市内で停電実施中に、自宅で発電機を使用し、一酸化炭素(CO)中毒とみられる死亡事故が起きました。ほかにも七輪などの使用中に中毒になったとみられる事故も起きているようです。また、同時に断水も起きているところまあるようです。停電は、ただ電気が消えているだけでなく、いろいろと生活に支障をきたすようです。
 この計画停電(輪番停電)ですが、今月の22日の東京電力の発表では、今夏だけでなく、今冬も続けなければならない、との見通しが明らかにされました。東電幹部が朝日新聞の取材に対して、夏冬の計画停電で家庭や職場の冷暖房の使用が厳しく制限されるのは必至だということで、夏の計画停電は、気温が高い午後2?3時を中心に実施される見通しということのようです。そして、停電規模は、気温の上がり方次第で大きくなる可能性があり、首都圏への電力供給が長期間制限されることで産業界も大打撃を受けそうだと朝日新聞の記事に掲載されていました。昨年の夏幼な猛暑が毎日続くと、熱中症になる子が多くなりそうです。
 最近の国民の関心事は、福島原発の事故についてで、原子力発電についての是非が問われていますが、じつは、この原発問題は、放射能の問題で、電力不足とは、直接関係はないようです。今回の東日本大震災の津波で、福島県と茨城県の大規模火力発電所が、現時点で復旧の見通しが立たないほど壊れていることが分かったためなのです。大きな被害がわかった火力発電所は、広野火力発電所(福島県広野町)と、常陸那珂火力発電所(茨城県東海村)で、発電所の設備や、石油や石炭など燃料の貯蔵施設が津波で壊れたのです。両発電所の合計出力は480万キロワットで、同じく津波で損壊した福島第一原子力発電所(福島県大熊町・双葉町、469.6万キロワット)に匹敵するのです。
 2800万世帯に電力を送る東電管内のピーク需要は、冷房が必要となる夏場が6000万キロワット前後で、暖房需要が高まる冬場が5000万キロワット前後に対して、東電の現在の供給力は3500万キロワット前後しかないのです。電力は、水やガスのようにタンクに大規模に貯められません。そのため、需要分だけ供給力を用意する必要があるのです。よく、西日本の電力会社から回してもらえばいいと言われますが、周波数の違いから、受けられるのは100万キロワットまでだそうです。北海道電力からも送電技術の限界から60万キロワットしか受けられないそうです。
 今日、沖縄に来ていますが、宿泊しているホテルは、東京同様薄暗くなっていて、節電中とあります。「沖縄で、なんで?」と思ったのですが、実は火力発電に使う原油を節約して、東北地方の火力発電に送るためだと書かれてありました。火力発電では、燃料として石油、石炭、天然ガスなどが使われます。しかし、石油を使うことはオイルショック以来あまり依存をしないようにしています。また、石炭への依存度は今でも非常に高いのですが、温室効果ガスの排出量が最も多く、地球温暖化対策では問題が多いようです。水力発電も、ダムの問題から望ましくないし、なかなか難しいですね。