優先

今回の大地震がひとまず次の段階に入りました。救済、復興に向けての動きと、2次災害への対応などです。そんなときには、いろいろな人たちの協力のありがたさと、逆にこんな時を利用する悪質な動きと両方が目立ちます。また、対応にしても、冷静に判断して行動するか、精神的パニックになって、冷静な判断ができないタイプに分かれます。また、自分のことはさておいて、なんとか人のためにできることは何があるか考える人もいれば、他人にばかりに要求をして、自分は何ができるか、相手はどんな状況かを判断できない人がいます。それから、不測の出来事に対する普段からの準備がされているかも重要です。それは、普段から何を優先するかということにかかっています。それは、物質的な準備だけでなく、精神的な準備が大切です。いくら金銭的に裕福でも、普段からの節約や、大切なものに優先的にお金を使うかにもよります。
東京・上野動物園に雄雌ペアのジャイアントパンダがやってきました。来週の火曜日の3月22日から一般公開されます。パンダが初めて日本にやってきたのは上野動物園で、日中国交正常化を記念した1972年のことでした。その時には、日中友好の象徴として大歓迎され、多くの子どもたちが大喜びで、長い列をなしてみたものでした。現在では、日本でも和歌山や神戸の動物園でパンダを見ることができます。特に、和歌山のアドベンチャーワールドでは、2000年には、日本国内では12年ぶりとなる赤ちゃんが生まれ、その後、次々の繁殖に成功し、2008年には、双子が生まれています。
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今日の日経新聞に、上野動物園に今回パンダが来たことに対する評価が掲載されていました。今回、上野にパンダが来たことで、人気者を獲得し、落ち込んだ来園者数の本格回復を目指すようですが、はたして中国側に支払う年95万ドル(約8千万円)の「レンタル料」に見合う効果があるかどうかということです。
 この金額で2頭を借り受けることの是非を聞いた結果、「評価する」は33%で、67%が「評価しない」と答えています。10歳刻みの世代別で、「評価する」という回答の比率は40代の40%が最も高かったのは、自分が子どもの頃、初めてパンダが来たことに感激した世代だからのようです。評価する理由では「動物園のスターだから」(42%)が最も多く、パンダを理屈抜きにかわいいと考えているようです。
 一方、「評価しない」という答えは40代を除く各世代で7割前後で、理由は、「(行動展示で知られる)旭山動物園(北海道旭川市)のように知恵を使うべき」(31%)、「賃借料が高い」(29%)の上位2つで計6割を占めたそうです。要するに「大金をかけるな」という指摘だと新聞ではみています。国も地方も財政が苦しく増税論が強まっているだけに、必要不可欠とはいえない税金の使途に対する国民の視線は厳しいとの分析です。回答者の約6割が「パンダを見たことがある」と答えており、上野までパンダ見物に出かける可能性があるとの回答は24%にとどまっています。初来日から40年近くたち、希少価値が低下しているのかもしれないと、この記事は締めくくっています。
 子どもたちには、夢を与えることも大切です。しかし、今回のパンダの借り入れは、はたして優先順位としてどうなのでしょうか。