今、NHK朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」が久しぶりに高視聴率を上げているようです。6月には、平均視聴率が20・4%を記録したそうで、朝ドラの20%超えは、前作「ウェルかめ」第2週の昨年10月6日の20・6%(以下いずれも関東地区)以来だそうです。しかし、同作での20%超えは1回だけで、2007年後半の「ちりとてちん」から09年前半「つばさ」までの4作では1度も20%超えはなかった。私は、なかなかそれを見ることはできないのですが、この 「ゲゲゲの女房」は、漫画家の水木しげる氏の妻、武良布枝さんの自伝をもとに、夫妻の激動の人生を描いており、「貧しい生活を支え合う2人に共感した」「昭和の時代が懐かしい」といった感想など、昭和30年代の郷愁を誘う映像と貧しくも温かい夫婦愛が支持拡大の根底にあるようです。
これを受けて、実際の水木さんご夫婦の人気が出ているようです。中でも、水木しげる氏のユニークなキャラクターに惹かれる人も多く、多くの逸話もあります。現在88歳でなお元気な秘訣には、いくつか理由があるようです。その一つが、睡眠です。本人が作詞のゲゲゲの鬼太郎の主題歌に「朝は寝床でグーグーグー」とあるように、朝寝を好むようです。私がたまたま大分に行っていたときに見ていたNHK「あさイチ」で、せっかく水木の自宅から生中継が行われたのですが、水木は普段どおり就寝中で、彼の女房しか出演していませんでした。
もうひとつは、非常に胃が丈夫のようで、小さいころのあだ名が「ズイダ」だったそうで、その意味は「何でも食べる浅ましい者」というそうです。今でも、食欲は非常に旺盛なようで、これもたまたま見ていたテレビインタビューの中でも、思わず目の前の大福を頬張っていました。やはり、人は、食べることと寝ることが大切ですね。そういえば、死ぬまで食欲旺盛で頑張っていた人で思い出すのは、昨日のブログに登場した正岡子規です。夏目漱石が、彼のことを語るのに、「正岡の食意地の張った話か。ハヽヽヽ。」とはじめています。このように、子規は、大変な美食家・大食家で有名でした。それに関する逸話も多く、「鍋焼きうどんを10杯食べる」「夕食後、夜食にそば屋で鴨南蛮と五目そば、その後餅菓子を三個食べ、夜中に嘔吐した」「山の中で木苺を見つけ、陽が傾くまで時間を忘れてむさぼり食っていた(当時26歳)」などがあるようです。

先日訪れた根岸の「子規庵」の土蔵から、昭和25年頃から行方不明となっていた「仰臥漫録」の原本が、平成13年5月に見つかったそうですが、この「仰臥漫録」や「墨汁一滴」には、彼の食生活に関する記述が多く見られます。そこには、刺身が好物で、34年9月などは、生活費の5分の1近くを刺身代に費やしたとの記録もあるそうで、味に対する好奇心も旺盛で、当時としては珍しい、カレーライス、シャンパン、ココアなども口にしているようです。
この食欲は、病に冒された後も衰えることがなかったとようで、歯茎や腹部の穴から出る膿み、激痛のため這うことも寝返りをうつこともできず、迫りくる死期をただ待つのみの日々であった子規の食に対する好奇心や意欲は、生きている証しだったのでしょう。死の前年のある日の日記には、「朝 粥三椀 佃煮 梅干 牛乳五勺ココア入り 菓子パン数個 昼 粥三椀 松魚のさしみ ふじ豆 ツクダニ 梅干 梨一つ 間食 牛乳五勺ココア入り 菓子パン数個 夕飯 粥二椀 焼鰯十八尾 鰯の酢のもの キャベツ 梨一」こんな食欲と気力はうらやましいですね。
水木しげるさん夫婦のインタビュー、私も見ましたが、たしか水木さんは一日10時間は寝てるということでした。そんなに寝たらかえって疲れが残りそうですが、体質なんでしょう。普通は大体6時間くらいかな。ゲゲゲの女房、ほとんど見ていません。朝が忙しいので毎日見られなくなってしまいました。4年前の「芋たこなんきん」は毎回見てましたが…。忙しい現代人の生活にあわせて、朝の連続ドラマも変化の時を迎えているような気がします。
睡眠は大好きなのですが、yamaya49さんの情報の一日10時間の睡眠が続くのはちょっと無理そうです。長い時間起きていてもたいしたことをしていないのですが、「もったいないことをした」という気分になってしまうと思います。正岡子規の食欲にも驚かされます。とてもじゃないけど真似はできません。正岡子規の食欲とは関係ありませんが、今日は熟したゴーヤの赤い種を初めて食べてみました。ほんのり甘くて意外なおいしさでした。何かを食べたいと思う欲望によっていろんな食べ物を発見してきた人間は不思議な生き物だと、真っ赤な種を食べながら考えていました。
大学の時、休みの日は昼過ぎまで平気で寝ることができましたが、今は生活リズムが正しいおかげで最低でも10時くらいには起きます。私の両親は年をとったせいか早起きになってきましたが、もっと年をとっている水木さんは今でも、たくさん寝るのは驚きます。寝るのは体力が必要と聞きましたが、今でも体力がたくさんある証拠ですね。だから今でも精力的に漫画を描き続けることができるかもしれません。そして食欲が旺盛な正岡子規の話しも、とても驚きます。そうは言っても寝すぎは時間が勿体ないような気もしますし、食べすぎは体に負担をかけてしまうような気がします。有名な人が行っているからと言って真似るのでなく、自分のちょうどいい加減で抑えることが大切だと思いました。
NHK朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」はほぼ毎回観ています。BS-HIVISIONで朝7時30分から、またはBS-2で朝7時45分から、またはNHK総合で朝8時から、お昼の12時45分(NHK総合)からもありますがこの時間帯で観ることはまれ、そして夜7時半から、これはBSで。そしていよいよ見逃した回があれば土曜日に放映される1週間分で観ます。大河ドラマと朝の連ドラは私たち夫婦の日課のようなもので、ある日などは朝3回観ることもあります。ところで「だんだん」に続いて今回の「ゲゲゲの女房」も島根の言葉を耳にできます。あいやまさんや出雲屋安兵衛さんを思い出しながら島根言葉を聞いています。「ちょっこし」が私は好きな言葉です。
「仰臥漫録」は、中学生か高校生のころ読みました。いまだに、旅先などで食べた物を日記に書く時は、虚子の文体が頭によぎります。また食の細かった私の祖母は、あの本を読んだだけでお腹がいっぱいになった気がすると、生前、話していたのを思い出します。
ところで人間の食に対する欲求、並びに好奇心はすごいですね。毒キノコを見分けて、美味しいキノコを食べたり、フグを食べたり、納豆やヨーグルトなどの発酵食品などなど。すべてトライ&エラーの蓄積ですね。人がこれほどまでに、生活圏を広げられた要因の一つに何でも食べるという性質があげられます。生存能力や適応力という観点から見て、偏食のパンダやコアラは、進化の袋小路に入ってしまっていますね。
睡眠をとるということは意外に体力を使いますね。以前は僕もゆっくりと寝ていることがありましたが、最近では体が落ち着かず、すぐ起きてしまします。しかし、テレビの中継にもかかわらず、寝ているという度胸もなかなかなものだと思いました。私なら、それだけで気になって落ち着かないと思います。また、正岡子規や水木しげるに共通する「食」に関する好奇心、今回のブログの内容とは少し違いますが、最近になって私は食というものの楽しさを感じるようになりました。おいしく食べる、楽しく食べる。今まではただ旅行でも色々な遊びを楽しむだけだったのですが、色々な土地のものを食べることでまた違った土地の風景を感じることができます。地域ごとの特産を感じる旅行もいいものです。