ドイツ初日

 12時間余りの飛行を経て、ドイツに到着しました。今回の機内で放映されていた映画の作品の一つに、「インビクタス 負けざる者たち」がありました。この映画は、1995年南アフリカ共和国で行われたラグビーワールドカップの時の話です。時の大統領ネルソン・マンデラが、ラグビー代表チームのキャプテンと大会の優勝への道のりを通じて、まだまだアパルトヘイト政策の名残で、差別が残っている国を結束へ導いていく話です。途中、マンデラ大統領が、結果を気にして会議をしていても落ち着かない様子が描かれていましたが、ちょうど、25日から昨日までカナダのトロントで開催されていたG8でも同様だったようです。G8は、1970年代に入り、ニクソン・ショックや第1次石油危機などの諸問題に直面した先進国の間で、これらの問題は自国だけでは解決できず、さまざまな分野での政策協調が必要であるとして、当時の仏大統領の提案により、1975年11月、パリ郊外のランブイエ城において、日、米、英、仏、独、伊の6か国による第1回首脳会議が開催されました。
これらG8への参加国の国で、今回行われている南アフリカでのサッカーのワールドカップに出場している国は、気が気でなかったようです。ニュースでは、日本代表の決勝トーナメント進出に気をよくした菅直人首相は、25日行われたメルケル独首相との首脳会談で、強豪ドイツとの対戦を熱望したと報じられました。また、ロスタイムで劇的な決勝点を挙げ、予選突破した米国のオバマ大統領はその話題を「繰り返した」ほど喜んでいたといいます。一方でG8メンバーには、「もちろん少し悲しげな面々」もいます。前回優勝ながら予選を突破できなかったイタリアのベルルスコーニ首相や、チームの内紛ばかりが注目され、無残に敗退したフランスのサルコジ大統領らはこの話題に心穏やかでなかったようだと報じられています。
ちょうどドイツに着いた27日(日本時間では28日)は、20カ国・地域(G20)首脳会合の最終日で、ドイツ対イングランド戦が行われました。メルケルドイツ首相は会合の席で、「当日はサッカーを見る」と明言した上で、キャメロン英首相と一緒にテレビ観戦する考えがあることを明らかにしていました。メルケル首相によると、首脳会議の場でもW杯は話題になったそうです。
飛行機は、ミュンヘン空港に近付いてきたとき、機内放送がありました。「サッカーの速報をお知らせします。ただ今、ドイツが1点とりました。」しばらくして、「2対1でドイツが勝っています。」そして、着陸寸前、「まだ試合は終わっていませんが、4対1で勝っています。」と流れました。着陸して、荷物を受け取っている間に試合はドイツの勝利で終わったようでした。迎えに来ていた通訳さん曰く、大きな歓声が響き渡ったそうです。あと、その騒ぎの余韻はあまり感じませんでしたが、道々で、数人の若者が気勢を上げたり、バスを追い抜いていく車の屋根にはドイツ国旗が何本もなびいているのを見かけました。また、ホテルの近くのビアホールでは、サッカー観戦をで盛り上がっていました。
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そういえば、前回、ミュンヘンで行われたワールドカップの時も、私たちも、ちょうどミュンヘンに来ていて、町はその熱気に包まれていました。いよいよドイツ研修が始まります。