眠くて

園では、お昼寝がしたくない子が何人かいます。それは、もちろん子どもによってはそれほど昼間の睡眠時間が必要でない子もいますし、また、その日の昼間の活動によって休息の量や質は変わるはずです。それを、個人差や活動量を無視して、みんな一斉に昼寝をさせようとしたり、もう年長さんなんだから寝る必要はないと思いこんだり、園の昼寝は大人の都合で寝かせたり、寝かせなかったりしているところが多く見られます。もう少し、自由にさせてあげたらいいのにと思うことがあります。少し前の5月の連休後に、私の園に昼寝の取材が来たことがあります。それは、昼寝をしたくない子が、みんなが寝ている間、寝ないで本を読んで休息している写真を撮りたいということでした。事前に問い合わせがあったのですが、毎日寝ない子が5?10人くらいいるので写真は取れますよということできてもらいました。ところが、いざ、写真を撮ろうとすると、誰ひとり起きている子はいず、全員寝てしまっていました。職員に聞いてみると、子どもたちは全員連休中にいろいろな所に出かけて、1日中動き回っていたので「疲れたから寝る!」と言って寝てしまったそうです。私の園では、普段から寝ても寝なくても自由なので、子どもたちは言われてではなく、自分の体に聞いて選択しているようです。
それにしても、私がいつも一緒出かける職員はよく寝ます。昼間であろうが、人の話を聞いている時であろうが、すぐ眠り始めます。すると、R25という雑誌の特集記事「いくら眠くても就業中は寝てはならぬーーそれが社会人というものです。わかっちゃいるけど、ランチの後から午後3:00ごろにかけての睡魔はキョーレツ! 午後になると眠くなるのはどうしてなんだ?」というのを見つけました。
どうも、それは、普通のことのようです。「午後1?3時に感じる眠気は『ポストランチディップ』と呼ばれ、もともと人間はこの時間帯に強い眠気を感じる生体リズムを持っている」そうです。昼食をたべた後、だれでも引き込まれるような眠気が生じるのは、昼食による満腹感と結びつけて考えられていたのですが、最近では、この眠気が昼食の有無にかかわらず生じていることが明らかになり、ヒト固有のリズムとして認識されるようになったようです。この午後の眠気を、ポストランチ・デープ(post-lunch deep)とかポストブランチュアル・ディップ(post-brunchial dip)といいます。人は、1日24時間を単位として行動しています。しかし、人間の体は、12時間を単位としてリズムをとっているそうです。それを、サーカセミディアンリズム(半概日リズム)というそうです。
R25という雑誌の特集では、「だかといって「じゃあしょうがないよね!」とはいかないのがビジネスの現場。眠気に負けない方法ってないのかな?」という特集でした。そこに書かれてあったのは、もともとおやつの語源は「八ツ時」(午後2時ごろ)からきているのは、昔の人もちょうど眠くなるこの時間帯に、お茶うけを食べてアゴを動かし、お茶でカフェインを摂っていたからだそうです。一時的な対処方法ですが、カフェインを摂る、ガムを噛む、冷たい風をあびる、顔を洗う、周囲を明るくする、体を動かす、などがありますが、その中で特に効果的なのは、「おやつ」を食べることだそうです。
大人も、昼寝かおやつが必要なようです。