共有

 「リンク」というと、何を思いだすでしょうか。先日、イタリア・トリノで行われているフィギュアスケート世界選手権で、高橋大輔が日本男子初となる世界王者の座につきました。彼が滑ったのは、スケートリンクです。しかし、もともとこの「リンク」は、英語ですので、日本人には区別が難しいのですが、スケートリンクの「リンク」は「r」で始まるrink単語ですが、もうひとつ「l」で始まる「link」という単語があります。この意味は、「連結すること、繋がりの意味」で、最近はこの単語をよく見ることがあります。
そのリンクは、IT上でよくつかわれる単語で、「文書内に埋め込まれた、他の文書や画像などの位置情報」のことをいいます。かえって難しくなります。よく、文章内で、「参照1」とか書かれてあって、別なところにその参照する文章なり図が示されることがありますが、その参照するものがIT上の別のホームページであるということです。また、ITでは、文章のことをテキストと言いますが、複数のテキストを相互に関連付けたり、結びつけるというリンクをはることを「ハイパーテキスト」と言います。これは、「テキストを超える」という意味です。そして、ハイパーリンクを用いて複数の文書、および関連する画像などのオブジェクトを関連付けたシステムをハイパーテキストといいます。最も有名なハイパーテキストは、World Wide Webというもので、WWWと書かれているもので、Webブラウザで文書を表示し、リンクのある場所をマウスでクリックすると、関連づけられたリンク先にジャンプするようになっています。
しかし、ハイパーリンクを貼るにはリンク先のサイト管理者に対して許可を取るべきだというモラルがあります。それに対して、ウェブサイトにおいて、断り無しでリンクして構いませんよという意味を表す言葉として「リンクフリー」ということがありますが、これは、和製英語で、日本のインターネット社会で作られ、日本でのみ通じる概念だそうです。海外では、一般的にはハイパーテキストによる情報の結合・情報資源は共有するものだという理念があります。
今日、私の息子から突然と携帯電話にメールが来ました。その内容は、「時間があったのでフリー百科事典の「ウィキペディア(Wikipedia)」で「卵かけご飯」という項目を見ていたら、外部リンクの項目にお父さんのブログ臥竜塾が載っていたよ」というものでした。私には許可の承諾可否の問い合わせがありませんでしたが、私も情報は共有するべきだと思っています。
共有というと、今日の中日新聞でおもしろい記事を見つけました。消費低迷で住宅市況が冷え込む中、ある建設会社がが、こどもの人間形成に役立つとされる「子育て住宅」で業績を伸ばしているという記事です。この住宅は、静岡大教育学部の外山知徳名誉教授と共同研究を進め、子育てに必要な居住環境の条件を盛り込んだ住宅のようです。外山名誉教授は、住居のあり方がこどもの人間形成に大きな影響を与えると提言し、こどもの成長に適切な住居について研究を重ねてきました。その研究を住宅に取り入れ、リビングやダイニングとは異なる「第3の空間」を提案しているのです。例えば、親子で共有できる場として、階段の踊り場にいすなどを設置することによって、空間を親子で自由自在に使うことができ、「コミュニケーションづくりにつながる効果もある」と会社の社長さんは言っています。この会社では、昨年、一般住宅の新規住宅着工件数は72件あったのが、今年はさらに20件増の92件になり、このうち、30件が子育て住宅を導入しているそうです。明らかにこの「子育て住宅」の影響のようです。
保育室は、そのあり方が子どもの人間形成に大きな影響を与えます。

共有” への3件のコメント

  1. 共有という考え方は、今後ますます重要になってくると思います。情報や方法を私有することでの発展には限度があることを少しずつわかってきました。インターネットの世界がこれだけのスピードで進化してきているのも、根本に共有の考え方があるからと言えるでしょう。だからこそ、最近の中国の対応を見ていると心配になります。節度をもった共有が自分を育ててくれ、そして周りにもいい影響を与えると考え、自分自身の行動も改めなければいけません。またまた大切な言葉を教わりました。

  2. 外山知徳先生の「家族の絆をつくる家」によると、住宅の間取りしだいで子どもたちの成長が変わると言います。そこにいると落ち着くという場所を設けて、自分だけのテリトリーを形成する力を身につけておかないと登校拒否になったり落ち着かない性格になるそうです。子ども部屋も個室にするのではなく、勉強机とベッドは間仕切りで区切って、あとは共有スペースにすると兄弟の関わりを促すことができる。なるほど。つまり自分だけのスペースが自立を、共有するスペースが自律を促すと考えていのでしょうか。

  3. 今回の「リンク」から、私が学生時代に組織づくりに参加した人権擁護グループのことを思い出しました。アジアにおける人権問題を扱うことを主活動としていました。どうなったかな、と思いインターネット検索したところ同グループのホームページが見つかり30年経つ今日なお継続していたことに敬意を表したところです。アムネスティーインターナショナルからの情報を「共有」することによって問題の解決をめざそうとしています。「子育て住宅」は目新しい。建築界も従来の方法から脱却し時代のニーズに応えようとしています。保育界はその先を行かなければならないのに・・・。ところで、Wikipedia「卵かけご飯」項目の外部リンク先が「臥竜塾」というのは驚きですね。「臥竜塾」もあちこちで「共有」されていくことでしょう。

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