漢方

 NHK大河つながりで各地を妻と歩いていますが、多分「山本勘助」の時だと思いますが、山梨県甲州市塩山を訪れた時です。その駅前に立派な屋敷がありました。そこは、重要文化財 旧高野家住宅で、通称「甘草屋敷」と呼ばれています。
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高野家は、江戸時代に薬用植物である甘草の栽培をして幕府に納めていた家で、古くから「甘草屋敷」と呼ばれてきれてきました。それは、高野家では、八代将軍徳川吉宗のころ、この屋敷内にあった甘草を見分した結果、幕府御用としてその栽培と管理が申し渡され、ここで栽培される甘草は、幕府官営の薬園で栽培するための補給源として、また薬種として幕府への上納を負うこととなりました。そのために、甘草園は年貢諸役を免除されたそうです。
ここの説明によると、「現在世界各地で用いられている甘草には、ウラルカンゾウ(東北甘草)、グラブラカンゾウ(西北甘草)などがあり、日本では年間約1万トンが中国などから輸入されている。このうち食品の甘味料などに3分の2が使われ、残り3分の1が薬用にされるが、甘味・生薬の成分とも根及びストロン(根茎)にふくまれるグリチルリチンである。薬用では主に漢方薬の原料として、厚生省指定漢方処方210品目中150処方(71%)に配合され、もっとも多用されている。」
この甘草の歴史は古く、世界では、紀元前のTheophrastの著書に紹介され、中国では神農草本経に記す最古の薬物の一つだそうです。日本には、奈良時代に生薬が入り、正倉院には、良質の皮去りカンゾウの現物が多量に保存されています。また平安時代には日本でも栽培しており、「延喜式」によれば 陸奥・出羽・常陸等から進献しています。であり、ヨーロッパから中国、日本まで広く使用されている薬物です。
甘草はいろいろな漢方に使われていますが、甘草1種類だけで作られている生薬が「甘草湯」です。これは、痛みを緩和する働きがあるので、のどの痛み、激しい咳き込み、胃痛などに適応します。先日、のどが非常に痛く、唾液を呑み込むだけでも大変だったのでこの「甘草湯」を飲んだところ、しばらくして痛みが全くなくなりました。喉が痛いので、その喉に直接何かつけたほうがいいと思ったのですが、それは対処療法で、甘草湯のほうが、もとから炎症を和らげ、痛みが治まるからといわれたのですが、なんでその薬を飲むと、体の一部分の喉に効くのか不思議でした。
先日、富山に行ったときに、ある飲食店に入った時、店の隅の机で薬箱の中身をチェックしている人を見ました。「富山の薬売り」です。箱の中で使った薬を補充しているのです。その薬を見ると、「葛根湯」という漢方薬がありました。富山空港にも特別に漢方の売り場があります。
漢方の特徴は、体全体をみるということで、体全体の調子を整え、病気を治していくために病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質にも気をつけて使わなければなりません。このときの体の状態や体質をあらわすのが「証(しょう)」という概念だそうです。このような考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的だといわれています。漢方のよさは、薬そのものよりも、証にもとづき「人をみる」という、その考え方にあるとも言われています。最近は、「人をみる」のを、機械に頼っているところがありますね。

漢方” への4件のコメント

  1. 体調を崩すとすぐにクリニックに行きます。そして薬を処方してもらうわけですが西洋医学による薬がほとんどです。今回のブログには「痛みを緩和する」甘草湯が紹介されています。相変わらずのどに若干痛みを感じたり咳き込んだりしていますから明日にでも漢方薬屋さんに行って試してみたいと思います。「証(しょう)」はまさに「あかし」で、本質を明らかにするという意味があります。漢方薬を用いたいと思っても具合が悪くなると結局のところ石油からできている薬に頼ってしまいます。なんとか改めなければなりません。クリニックも「漢方薬」を処方してくれるところを探したいですね。数病息災の私にはやらなければならないことで家族に知らせる意味でも重要ですね。やってみよう。

  2. 数年前まではちょくちょく体調を崩し、薬に頼ることが多かったのですが、最近は随分安定してきたように思います。気をつけているのが体重の変化や味覚の変化です。根拠はありませんが、自分の場合はここに変化が出てきた時には何かしらの病気の疑いがあると考えて間違いないようです。病気になったらそれに対応するのではなく、体全体の変化に向きあうというか、体の持っている力を信じ、それと対話するというか、そんな対応が今のところはしっくりきています。漢方の特徴である「証」という概念は参考になりますね。

  3. ああ~葛根湯、あれはよく効きます。先日も風邪をひきかけたので、漢方薬局で薬剤師さんお勧めの葛根湯エキスと栄養ドリンクを服用したら、一発で治りました。毎年、今の時期に苦しんでいた花粉症も、この店処方の漢方の点鼻薬ですっかりよくなりました。病気の入口の体調不良やアレルギー体質の改善には、漢方薬が特に効果的のようです。それにしても、最近の医者は、問診の時に患者を見ないで、検査結果のデータを見ながら話す人が多いようです。あれはとても不誠実です。「証」に基づき「人を見る」というのは、医学の原点だと思います。

  4.  小学校の頃から風邪をひいた時や、ひき始めの時は決まって「葛根湯」を飲んでいました。むしろ母親に飲まされていたと言った方がいいかもしれません。そのお陰か今でも風邪の症状が出た時は葛根湯を飲んでいます。ただ薬局に行くと、たくさんの種類の薬がありますが、実際に効くのか気になるところです。もちろん体調を崩さないように気をつける必要はありますし、少し熱が出た場合でもすぐに解熱剤に頼るのでなく、漢方を飲んで体調を整える事も大切かもしれません。

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