自然の神秘

 私の園では、毎年テーマがあり、そのテーマにそって保育を展開します。昨年、一昨年は「自然」がテーマで、 夕涼み会では、「アース」という映画を上映しました。この映画は、製作5年、撮影日数のべ2000日、撮影地全世界200か所以上というスケールで、さまざまな生命が息づく地球の姿に、改めて地球をとりまく環境について考えさせられるものでした。
 今年話題になっている映画に「オーシャンズ」という映画があります。総制作費70億円かけてつくられた海洋ドキュメンタリーで、総撮影時間は469時間36分で、撮影期間に4年の歳月を費やし、撮影箇所は世界50ヶ所だそうです。ちょっと、「アース」には及びませんが、予告を見た限りでは、海を舞台として、様々な命の物語が描かれているようです。   すべての生き物の進化の源である海は、今でも地表面積の70%をしめています。その生みの中の世界で起きる現象を、海底、海中、そして空中からの奇跡的な映像で見せています。  少し前に、「WATARIDORI」という2001年にセザール賞編集賞を受賞した作品がありました。この映画は、1時間半ほどですが、世界20ヵ国以上で3年に及ぶ撮影、100種類以上の“渡り鳥”が北極を目ざし、また元の場所へ戻っていく旅の模様を克明に映し出しています。ひたすら鳥と一緒に渡っていくというイメージなので、評価は分かれたようでしたが、ほとんどCGを使わずに撮影されたため、訪ねた国は40カ国以上、スタッフとしては撮影のために特別に造られた超軽量航空機のパイロット17人、14人の写真監督、5人のアニメ映画監督、9人のフィクション映画監督、そして鳥類の専門家がいたそうです。
 この「WATARIDORI」も「オーシャンズ」のジャック・ペランという人が監督をしています。彼は、もともと映画俳優で、私が見た映画では、カトリーヌ・ドヌーヴとドヌーヴの実の姉であるフランソワーズ・ドルレアックが双子の姉妹を演じた「ロシュフォールの恋人たち」という1967年のフランスミュージカル映画があります。この映画は、昨年、やはりカトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画「シェルブールの雨傘」製作45周年を記念し、日本で世界初となる「デジタルリマスター版」が特別上映されました。
 また、彼が監督の道に行くきっかけが、27歳の時に映画スタジオを立ち上げ、初プロデュース作品となるコスタ=ガヴラス監督の「Z」があります。この映画は、地中海沿岸の架空の国での話ですが、左派を率いる国会議員Z氏が暴漢によって暗殺され、その調査に乗り出した予審判事の話で、1969年度アカデミー外国語映画賞や編集賞を受賞しています。また、この映画では、Z氏は、イヴ・モンタンが演じていましたが、ジャック自身も新聞記者の役で出演していました。
 話は、もどして、最近は、このように自然を描いた映画が流行っています。テレビでもNHKでは「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」という番組を2006年4月から今年で4年目に突入した自然番組があります。私が子どもの頃必ず見ていたテレビ番組が毎週金曜日20時から放送されていた「ディズニーランド」という番組がありましたが、そこでは、「未来の国」「おとぎの国」「冒険の国」を交替で放映していました。この「冒険の国」が自然を扱ったものでした。
 いつの時代でも、自然の神秘には、心が奪われるものです。

自然の神秘” への4件のコメント

  1. 映画「アース」は素晴らしいですね。今回の「オーシャンズ」も見てみたいものです。同様に素晴らしいことでしょう。自然はまさに「神秘」そのものですね。確かに「心が奪われ」ます。我が家で観るテレビ番組は決まっていてそのうちのひとつがNHK総合「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」です。この番組を家族で観るようになったことには幾つかの理由がありますが、やはりなんと言っても「自然の神秘」を毎回見せてくれる、ところに番組の魅力がありますね。ナレーションがまたいい。こうした映像を通して「地球の美しさ」というものを体験し、美しいものを私たちの財産として後世に残していく、ということを私たちの課題としなければならないと思います。

  2. 渡り鳥で思い出すのが、ヒマラヤを越えるアネハヅルの話。以前NHKスペシャルで紹介されていたと思いますが、このツルは秋にチベット方面から8000mを超えるヒマラヤを越えてインドへ渡りをすることで有名です。上昇気流を捕まえて懸命にヒマラヤを越えていく姿はとても感動的です。どうしてこんな過酷な渡りをするのか諸説ありますが、ヒマラヤが隆起して今の高度になる前から渡りをしていて、その伝統を守り続けていると言われています。もしそうだとすれば、彼らの祖先はいつから生きているんだ?

  3. 自然を扱ったものはついつい見てしまいます。そして感動させられます。映画「アース」もそうですが、BBCの「プラネットアース」も気に入っています。自然の至る所にある生きる力のすごさや不思議さは、いつ見ても感動します。生き物が発揮する身体にもともと備わった能力は、他の生き物にも影響を与えるんだろうと思っています。そんなことを思うと、私たち人間は他の生き物にいい影響を与えることが出来ているんだろうかと考えてしまいます。

  4.  「アース」は映画館では見てはいませんが、DVDで見ました。「オーシャンズ」は映画館の看板で知りましたが、あの映画も素晴らしいはずです。個人的に自然の映像は好きな方で、小さい頃も園や自宅でも動物や魚の図鑑をたくさん読んでいましたし、テレビでもそういう自然の映像は大好きでした。なかでも海の生き物はとても好きです。保育園の子ども達を見ていても、図鑑を読んでいる子どもを多く見ます。子どもというか、人間はもとから自然の神秘に惹かれるように遺伝子が作られているのでしょうか。

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