NHKの看板番組の時間変更のもう一つは、教育テレビの「おかあさんといっしょ」の放送時間のくり上げです。教育テレビでは、子ども番組全体を見直すようです。その中で2~4歳児向けの番組「おかあさんといっしょ」は、午前8時35分から午前8時にするそうです。他にも、午前9時15分から放送されている4~5歳児対象の「みいつけた!」は幼稚園に行く時間を意識して午前7時40分からにくり上げ、0~2歳児対象の「いないいないばあっ!」は逆に午前8時15分から10分遅らせるようです。
お子様番組の王道「おかあさんといっしょ」に、 わが子は二人とも出演しました。この番組への出演は、子どもが3歳のお誕生日の月から4歳のお誕生日の月までの13ヶ月間しかチャンスはありません。しかも抽選なので、なかなか難しいのかもしれませんが、幸運にも二人とも出演できました。ですから、より思い出が深い番組です。
その番組への出演の場面は大きく分けて3か所あります。ひとつは、歌のお兄さん、お姉さんが歌を歌っている時に、その周りに座って聞いているという「歌のコーナー」です。このコーナーからは、様々な名曲が生まれていますし、お兄さん、お姉さんが誰であるかで、その時代がわかります。この番組が始まった1959年は、歌のお兄さんは一人ではなく数名いましたが、そのひとりに、その後歌手として活躍する旗照夫さんがいました。私が知っているのは、そのあと、お姉さんをやっていた真理ヨシコさんです。そして、1971年から5年間、様々なヒット曲を出した田中星児さんがいます。その途中でお姉さんとして小鳩くるみさんもなっています。そのあと、1976年から、田中星児さんに、今アニメ主題歌手の大御所である水木一郎さんが加わり、その1年あとからひとりになります。その後、宮内良さん、かしわ哲さん、林アキラさん、そして、息子が出演した時はちょうど坂田おさむに変わった時でした。彼はそのあと6~7年間も続きます。
次の出演場面は、「体操コーナー」です。体操のお兄さんも歴史を感じます。1961年、NHK「うたのえほん」で始まり、1967年におかあさんといっしょへ併合され、その時の初代体操のお兄さんとして大ブレイクしたのは、のちに番組共演が縁でドラえもんの声として知られる大山のぶ代さんと結婚した砂川啓介さんです。その後で顔が思い出せるのは、田中星児さんと一緒の時にやっていた輪島直幸です。そして、息子が出演した時には、現在、保育の歌や踊りを提案している瀬戸口清文さんで、娘の時は天野勝弘さんでした。最近よく講演先などでお会いするのは、弘道兄さんの佐藤弘道さんで、12年ほど勤めていました。
そして、最後の出演は、エンディングテーマ曲が流れる中、人形劇のキャラクターを含めたすべてのメンバーが登場し、天井からカラフルな風船がたくさん降ってくる中、2人が手をつないだアーチの下を、子どもたちがくぐり抜ける場面です。この時の人形劇のキャラクターにも歴史があります。最初は、「ブーフーウー」で、1960年から67年まで続きました。その後、「ダットくん」「とんちんこぼうず」「とんでけブッチー」「うごけぼくのえ」と続き、乱暴だけど実は寂しがりやなトラのゴロンタが登場する「ゴロンタ劇場」は、懐かしいですね。そして、「ミューミューニャーニャー」「ブンブンたいむ」の後、わが子のころは、「にこにこぷん」です。その時の主題歌は、今でも歌うことができます。
「おかあさんといっしょ」に出演しているわが子を見ている保護者の、「立ちん坊だったらどうしよう」「もっと目立つ所に行けばいいのに」「ポロリのそばに行けばいいのに」という思いをよそに、自由に振舞っているのはこどもたちでした。
「おかあさんといっしょ」といえば、砂川啓介さんの時に子ども時代を過ごしました。たしか、『小さくなあれ 小さくなってアリさんになあれ 大きくなあれ 大きくなって天までとどけ』という体操の歌があったと思います。人形劇はブーフーウーでした。『♪ブーフーウー 三匹のこぶた 一番上はブー…』なぜか覚えています(笑)。田舎の野山を洟をたらして走り回ってたガキどものには、テレビの中の都会風のおしゃれな子どもたちがとても眩しく見えたものです。NHK以外では日本テレビ系列で、「おはよう!こどもショー」ていうのもありました。ロバ君がでるやつです。ホント、この頃はテレビにくぎつけでした。
おかあさんといっしょに出演している子どもたちは何者なんだろうと思っていましたが、今回その謎がとけました。出演するのは結構大変なんですね。言われるように、子どもたちは結構自由にふるまっています。その裏での保護者の思いを想像すると、何だか微笑ましい現場だなあという感じがします。1959年から続いていることだけでもすごいですが、たくさんの人がこの番組を見て大きくなって、そして親になってあらためてみている番組でもあると考えると、とても偉大な番組かもしれないと思えてきます。
NHK教育「おかあさんといっしょ」に3時期で関わりました。ひとつは、私の幼少のみぎり、です。人形劇「ブーフーウー」の時代です。歌のおにいさんもおねえさんも体操のおにいさんも覚えていませんがその人形劇はかすかに記憶されています。次がたぶん、藤森先生のお子さんたちが出演していたころです。当時大学院の学生でしたが朝の「おかあさんといっしょ」をよく観ていました。「にこにこぷん」懐かしいですね。それよりもわたしは「ぞうさんのあくび」を気に入っていました。そして3つめは無論我が子が観ていた時代です。ゆうぞうおにいさん、しょうこおねえさん、そしてひろみちおにいさんの最後くらいですね。東京駅の八重洲地下街にあるNHKショップに立ち寄っては息子のお土産として「おかあさんといっしょ」グッズを購入していました。懐かしいですねぇ。
「おかあさんといっしょ」は、保育士として見ていた時代と母親として見ていた時代があります。歌が上手で、笑顔がかわいい歌のお兄さん、お姉さんが子どもたちと一緒に歌ったり、体操したりしているとき、泣いている子やじっと佇んでいる子に意識してちゃんと寄り添っていく姿に、歌手というより保育士に近い印象を覚えました。でも、出演した子どもの親が、うちの子の映っている時間が短い、とか端っこばかりでもっとまん中に行かせて、などとクレームが増えて頭が痛いという裏話を聞きました。おかあさんといっしょに出られただけでも幸せなんじゃ?と思いますけどね。それだけ、日本は平和ということですかね・・。
「おかあさんといっしょ」は小さい頃によく見ていました。ただ幼稚園に行く前は「ポンキッキ」を見てから登園していた記憶があります。そして家に帰ってきたら「おかあさんといっしょ」を見るのが日課だったような気がします。当時の歌のお兄さんとお姉さん、体操のお兄さんは誰だか思い出すことができませんが、時々、出勤時間の都合でタイミングよく見る時もありますが、とても懐かしい気分になります。当時は何も考えずに見て楽しんでいましたが、今見ると、この映像は子どもに何を伝えたり、何の意味があるのか気付きます。