NHK放送文化研究所では、2005年に人々の1日の生活行動を調査しています。特に、テレビやラジオをどのように視聴しているかという内容が多いのですが、それによると、1日の中でテレビは国民全体の9割が見ており、国民1人あたりの視聴時間は3時間39分(1週間をならした値)だったそうです。ずいぶん長く見ていますが、この時間数は、2000年と比べて、土曜日は休みの人が増えた分若干増えているのですが、平日や日曜日ではさほど増えていません。最近は、若い人はあまりテレビを見なくなったからです。この結果でも、テレビは高齢になるほどよく見られ、20代以下の男性や10代女性では2時間30分に満たないのですが、70歳以上の男女では5時間を超えています。また男20代では、テレビを見る人の率が初めてどの曜日も8割を切ったようです。
テレビは、当然働いている間は見ることができません。この調査でも、平日は、どの職業でも8割を超える人が働いています。しかも、平日は朝8時から仕事をする人が増えはじめ、昼を除いて朝9時から夕方5時まではおよそ70%の人が仕事をしています。一方、夕方5時からは仕事をする人が減り始め、夜9時~9時30分で10%となります。この傾向は、その5年前に比べて、仕事をする時間帯が早朝、夜間両方に広がる傾向にあり、逆に昼を除いた午前11時30分から午後3時までの時間帯では減っています。出勤のピーク時間は午前7時45分~午前8時にあるのは、変わっていませんが、午前7時半~午前8時半に出勤する人は減少し、午前6時半~午前7時15分は増えています。
また、家事をしている成人女性の率は、平日、土曜、日曜いずれも90%以上と高率であり、成人男性でも、平日と日曜で家事をする人の率が増加し、日曜では半数を超えた人が家事をしていまあす。家事をしている成人女性の率を時刻別にみると、朝6時30分から9時30分までと夕方4時30分から7時までで、30%を超えています。ピークは、午前7時~午前7時半で、午前8時台はひと息つける時間です。
そんな中、何時ころにテレビを見ているかというと、朝・昼・夜の3つのピークがあり、平日朝の視聴のピークは午前7時~8時30分で、特に7時台前半は男女年層を問わずピークで、8時を過ぎると、男40代以下や女10代でのテレビ視聴は1割を下回り、成人女性や男60代以上では引き続きよく見ています。
ということで、昨日、NHKは今春から、平日朝のテレビ番組の編成を大幅に見直すニュースが流れました。そのひとつが総合テレビの「朝の連続テレビ小説」(朝ドラ)です。時間帯が変わるのは、次の朝ドラからで、放送開始を現在の午前8時15分から午前8時にするようです。これに伴い、報道番組「おはよう日本」は午前8時で切り上げ、朝ドラの後の生活情報番組「生活ほっとモーニング」は、「あさイチ」にあらためるようです。この見直しの背景には、午前8時以降は在宅女性を中心とした視聴者層を狙いたいとの考えがあり、記者会見で、「(一般的な家庭の用事は)午前8時くらいには一段落している。その後の時間にテレビを見る余裕はある」と理由を説明しています。
その生活リズムと、(1)視聴者を放送開始時に奪われない(2)朝ドラの時間帯はNHKを見ない層に見てもらう(3)朝ドラ終了時にはNHKから流れてくる視聴者を取り込む、という3点を意識して決定したようです。 担当者は、「朝ドラを見る層は中高年の女性が多く、若い層を狙った自局の番組とは違っている。朝ドラは15分で終わるので、終了時の取り込みに力を入れることが現実的対応かもしれない」と話しています。
どの時間帯に何を放送するかは、いろいろな分析をした結果決定するようです。
私の知り合いの中にはほとんど全くテレビを観ない家族がいます。全員30代です。ラジオかインターネットがその代わりになっているようです。我が家は毎日テレビを観ています。ただなんとなくテレビがついている、ということはなく、見たい番組を観ることになります。長時間観る、ということはありませんが・・・。NHK朝の連続ドラマはBShiで観ています。今回のブログで紹介されている朝ドラの時間変更は総合テレビですね。BSの時間帯も変更になるのでしょうか。今春が楽しみです。「テレビは高齢になるほどよく見られ」とあります。高齢社会の今時、テレビは高齢者にとっては必須アイテムのようですね。私が「高齢者」と呼ばれるようになる頃は果たしてどうでしょうか。興味深いところです。
こうやって細かく調査していくとずいぶん多くのことがみえてくるんですね。生活の変化に合わせて対応しなければいけないので、テレビの世界もなかなか大変そうです。また、どれだけみてもらうか、誰にみてもらうか、何をみせるのかなど、どこを重視するかでかなり違いが出てくるんだろうと思います。NHKは他局と比べてずいぶん変わってきている印象があって、何気なくテレビをつけたときでも気になってそのまま見続けることがよくあります。そんなNHKにはこの先も期待しています。
(桂小枝調で)しかしまあなんですなあ、最近、テレビが面白くないと思いませんか。正月番組なんぞ、今年は再放送のオンパレードで退屈このうえなし。不景気の影響で制作費をかけられないので、番組の質は下がる一方。その点、皆様のNHKは一人気を吐いています。「坂の上の雲」「竜馬伝」はいわずもがな。NHKスペシャルや歴史ヒストリアなんかは、いつも新しい知識を与えてくれる秀作ばかり。でも、忙しくて見逃すことも多いから録画に頼ることになります。また、オンデマンドで見るシステムもあるようですから、これからはリアルタイムで観るのでなく、こちらの見たい時に、見たい番組だけ見る人が増えると思います。となると、放送時間はあまり関係なくなりますか。
70歳以上の男女がテレビを見ている時間が5時間を越えているとは驚きました。でも冷静に考えて、私の祖父母を思い出すと、一日中テレビを見ていたかもしれません。とくに祖父は、ほとんど座椅子に座って、タバコを吸いながらテレビを見ている姿がほとんどです(笑)
朝の連ドラの放送時間の変更は私もニュースで見ました。詳しく内容を聞いていなかったので変更になった背景は知りませんでした。時代の様々な世代によってテレビを見る時間も変化していき、テレビ局も少しでも視聴者を獲得するために、色々な分析をし、放送内容と時間を変えていく必要があるのですね。