年賀

昨日は、お年玉年賀はがきの抽選がありました。私は、今まで4等のお年玉切手シートしか当たったことはありません。4等は、2種の下2けたが同じであればいいので、確率的に100本に1本当たるのですが、ほぼ、その確立に近い当選です。そのほかの商品は、時代を反映します。今年の1等は、「32型デジタルハイビジョン液晶テレビ」「選べる海外旅行・国内旅行」「ノートパソコン+デジタルカメラ+インクジェットプリンタセット」「デジタルビデオカメラ」の5点の中から1点が選べます。確率は、100万本に1本です。2等は、「家庭用ゲーム機」「デジタルカメラ」「ポータブルDVDプレイヤー」「加湿空気清浄機」「有名産地にこだわった特別栽培米」の5点の中から1点で、100万本に3本当たります。3等は、「選べる有名ブランド食材、地域の特産品」で、1万本に1本の確率で当たります。
ところで、第1回のお年玉付き年賀はがきの賞品はなんだったのでしょう。特等は「ミシン」、1等「純毛洋服地」、2等「学童用グローブ」、3等「学童用こうもり傘」と続きますが、ずいぶんと子ども用が多いですね。というのも、年賀状にお年玉がついたのは、戦後、ベビーブーム真っ盛りの1949(昭和24)年からだからです。それまでは、年賀状には通常の官製はがきを使っていたのですが、京都在住の郵政に関係していない人が、「年賀状が戦前のように復活すればお互いの消息もわかり、うちひしがれた気分から立ち直るきっかけともなる」と考え、年賀状に賞品の当たるくじをつけたらどうかということを郵政省に持ち込みます。最初は、「国民が困窮している時代に、送った相手に賞品が当たるなどと、のんびりしたことを言っていられる状態ではない」との反論もありましたが、結局は採用することになりました。
この世界にも類を見ない制度は、発売と同時に、大きな話題を呼び、大ヒットします。この年、年賀状の取扱量は大きく伸びることになります。そして、商品は時代を反映することになるのです。昭和31年は「電気洗濯機」、昭和35年は「フォームラバーマットレス」、昭和40年以降は「ポータブルテレビ」や「8ミリ撮影機・映写機セット」、昭和59年は「電子レンジ」、昭和61年は「ビデオテープレコーダー」と見ていくと、家電の歴史ですね。
江戸時代には、年賀状を出していたのでしょうか。日本で「年賀の書状」が取り交わされるのは、7世紀後半以降のことだと考えられています。江戸時代の寺子屋の教科書である往来物にも年始の挨拶を含む文例が数編収められています。そして、「駅伝」「飛脚」などの制度が徐々に確立してくると、一般の書状はもちろん、年賀のための書状も多くなっていったようです。実際に、戦国大名が賀詞を述べた書状なども多く現存しているようです。そして、寺子屋での教育は、武士階級だけでなく、庶民が手紙を出すことを普及させます。そんな庶民教育の急速な普及が、江戸後期には、日本は世界一、就学率、識字率が高い国になるのです。しかし、江戸時代では、「年賀の書状」は、必ずしも1月1日に出されたわけではないようです。1702(元禄15)年に編まれた雑俳撰集「当世俳諧楊梅」には、「六月に 年始の礼は かへり花」という句が載っていますが、年賀状の返事を6月に届けば、狂い咲きだと思われても仕方ありませんね。しかし、このあたりまでに返事を書けばいいとなると、ずいぶんと楽になり、正月がのんびり過ごせそうですが、今の私にとっては、年賀状の返事の締め切りは、昨日の当選番号発表日です。

年賀” への4件のコメント

  1. 以前は1等や2等が当たらないかと期待していたこともありましたが、さっぱり当たらないため期待することもほとんどなくなりました。結構確率は高いのでは?と勝手な予想をしていたのですが、100万本に1本という確率なら仕方ないですね。この年賀状のシステムが一般の人のアイデアだというのは少し驚きました。そのアイデアが受け入れられ今日に至っているという事例は、どんな大きなことであっても人任せではいけないと考えさせられます。また、江戸時代のことを考えても、教育がただの知識としてではなく、生活を豊かにするというか、生活に根づいたところからスタートすることがどれだけ大切かを教えてくれているようです。年賀状のことが頭から消えかけていた時期ですが、そんな年賀状からいろいろ教わりました。

  2. 新年の仕事始めの頃に届く藤森先生の年賀状をいつも楽しみにしています。民話や昔話のイラストに、心がこもった一言が書き添えられていて、何度もかみしめながら読むことにしています。今年は「役目」がキーワード。いろんな人との関係の中で自分にしかできない役目を今年も全力で果たしていきたいと思っています。でもこの先生の年賀状が当たりくじだったら、くじの部分が切り取られるのは困りますね。

  3. 「お年玉つき年賀はがき」の4等商品はぜひとも手に入れたいアイテムです。1等も2等も3等もいりません。4等さえあれば十分!今年はその4等がたったの一枚!しかも私宛てではなく家内に宛てられたもの!ですが、まずは、めでたし、めでたし。ということで今年は年の初めに「あたらなかった」のでおそらく今後「あたる」でしょう。待てば海路の日よりあり、果報は寝て待て、ということで幸運を今後にとっておいたという気分です。さて、年賀状の交換が「7世紀後半以降のこと」とあります。随分古い時代から今に伝わる息の長い伝統文化なんですね。しかも「世界にも類を見ない制度」。PCやケイタイメールが登場し「年賀はがき」もその存在が危ういかと思いましたが年々歳々届く年賀はがきの枚数は増えてきているところをみると年賀はがきの交換も当分続きそうです。めでたし、めでたし。

  4.  大学時代では全く年賀状というのは出さなくなりましたが、社会人になり人とのつながりがとても増えたのもあり、年賀状を出す枚数も増えてきました。手紙を書いたり貰うのは、好きな方ですので、年賀状は楽しみの一つです。今朝、テレビで年賀状のお年玉抽選の特集をしていたので、自分の年賀状を見たところ、4等が二枚当たりました。久々の当選でしたので、4等でも嬉しかったです。あと過去に一度だけ小学校の時だと思いますが、3等が当選した事があり、とても興奮した記憶があります。
    ちなみにテレビの特集で抽選結果を見る人を調査したところ、ほぼ半数だったそうです。見るのが当たり前と思っていた私にとっては驚きの結果でした。あとは年賀状をメールで済ませてしまう人も多くいるそうです。いくら気持ちを込めたと言ってメールで済ませても、なんだか手抜きのような気がしてなりません。

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