疲労1

 そろそろ年の瀬も押し迫ってきました。私は、何とか新型インフルエンザにもかからず、無事に今年を越せそうです。また、今の年の暮れは、あまり瀬戸際という感じは薄れてきています。ですから、「年の瀬」という言い方は、次第になくなってくるかもしれません。先日、ある神社にお参りに行ったときに、新年にお参りするのは誰でもできるのだと言っていました。というのは、今年もどうもよろしくということは誰でもいえるが、年の暮れに今年も無事に過ごせてありがとうということは、過ごせた人しか言えないので、年の暮れにお参りできることはありがたいことと思わなければいけないと言われました。確かに、いろいろな事件や事故、病気などに会い、戦っている人がいる中、本当にありがたいと思います。
 しかし、暮れ近くなって、私も何度か具合が悪くなりそうなことがありました。喉が痛くなり風邪かな?おなかが痛くなり風邪かな?咳が出て風邪かな?と何度か怪しい時がありましたが、そんな時は、よく職員にあきれられるのですが、薬は決して飲まず、気合いで乗り切ります。というより、そんなものに負けるなと気力で撃退しようとします。しかし、毎年、そのつけが年末に来ます。園は、年末年始が1年中の中で一番休みが長い期間です。しばらく休みだと思うと、気が緩むのか、風邪をひいたり、疲れが出たりします。そんな時に、結果的に病気に打ち勝つには、薬でもなく、気持ちの問題が大きいことを実感します。
「R25」という、リクルートが発行している25才以上の男性ビジネスマン向けに、2004年7月の創刊から、5年以上も続いているフリーマガジンがあります。何度かブログでも引用しましたが、今月号に「疲労」特集があります。まえがきに、「女性が男性に、健康のことを心配するあまり“最近元気ないみたいね。大丈夫?”なんて声を掛けると、想像以上のダメージを彼に与えてしまいかねませんので、言葉選びには注意が必要かも。」と書かれてあります。ずいぶんと微妙なものです。
やらなければいけない仕事は山ほどあるのに、なかなかやる気が出てこなくて、一向に仕事がはかどらないときに、どうしたらよいかについて、ベストセラー『脳が冴える15の習慣』で知られる、脳神経外科医の築山節先生に「R25」で聞いています。
「脳は基本的に怠け者で、隙あらば休もうとします。といっても、脳全体が休んでしまうのではなく、体の機能と直結した運動系、好き嫌いを司る感情系と呼ばれる部分は動いています。怠け者なのは、やる気や意欲と深いかかわりを持つ思考系と呼ばれる部分で、この部分を活発にするには何らかの変化を脳に与える必要があります」と言っています。たとえば、「そういうときは、少しずつ脳のスイッチをオンにしていけばいいのです。テレビを見ることがやめられなくなってしまったなら、まず目線をテレビから外して、違う景色をしばらく見ます。それだけでも脳にとっては変化です。さらにキッチンに行ってお茶を入れ、手と足を動かすようにするなど、少しずつ大きな変化に脳を対応させていくのです。そのころには思考系が優位になり『テレビを消そう』という理性が働いて、実際にテレビを消せるはずです」また、運動系を働かすことで思考系が活発になるのは、脳の構造によるもので、手足や口などを動かす運動系の機能は脳の中でも表面中央部に分布していて、その部分を活性化すると、脳全体の血流を良くしてくれるといいます。意識的に手足を動かしてやることで、やる気を司る大脳も活発になるのです。「特に大切なのは、歩くこと。足を動かすための機能は、脳の中でも頭頂部に近い領域が担っているので、歩くと血流が脳の高いところまで汲み上げられることになります。それによって脳全体の血流が良くなり、思考系が活発になる」のだそうです。