世界共通

昨日の読売新聞に、上方落語界の“国際派”として知られる桂小春団治さんが、来年2月に米・ニューヨークの国連本部ビルと、音楽の殿堂・カーネギーホール内のリサイタルホールで公演するという話題です。小春団治さんは2000年に英国で初の海外公演を行ったのを手始めに、これまでフランスやドイツ、韓国など12か国を訪れていますが、今回は、海外公演に取り組んで10年の節目だそうです。記事によると、カーネギーホールでは在米邦人向けに公演するようですが、もともと世界有数のコンサート会場として知られるカーネギーホールですので、今までも多くの日本人がコンサートとか、歌などを歌っていますが、落語講演は初めてのようです。しかし、ここでは在米日本人向け公演ですが、「国連ビルでの落語公演はおそらく初めて」ということのようです。ここでは、約300席の会議室が会場で「世界中から集まった人たちに落語本来の話しぶりを堪能してもらいたい」と日本語で披露し、英、仏、西、中の4か国語の字幕スーパーを付けるそうです。演目は、「お玉牛」と、怪談噺の「皿屋敷」を予定し、寄席囃子を生で演奏。鳴り物の解説も行うそうです。
 「お玉牛」は、春団治さんの得意な演目で、お玉のところに夜這いに行った男が、身代わりに寝ている牛をお玉だと思う滑稽さを描いていて、多彩なしぐさで牛の様子を表現することで有名です。もうひとつの演目である「皿屋敷」も春団治さんの得意ねたで、古典的な怪談である皿屋敷を下敷きとした噺です。今回海外公演を行う桂小春団治は、記者会見で、「肌の色や言語、慣習の違いを超え、笑いで平和の大切さを共感できれば」と意気込みを語っています。笑いは世界共通なのですね。
 私の園では、今年のテーマは、「世界」で、その1年目として“世界を知ろう”です。そのテーマに沿って子どもたちに世界を知ってもらっています。そのひとつとして、今年の誕生会の日の昼食は「世界の料理」としていろいろな国の食事体験をしてもらっています。日本では、食べる前に「いただきます」と挨拶をします。ですから、その日の「いただきます」は、その国の言葉で子どもたちは言うようにしています。その表現は、論争されたこともありましたが、基本的に日本の風習では、食事の提供者と食材への感謝の気持ちを表現するためです。もともとの由来は仏教の教えで、食材である生命を断ち、その生命を「いただく」ことへの感謝を表現するで、「いのち」をいただいて、自分の「いのち」を養っているということになります。
10月は、「エジプト料理」でした。エジプトでは食べる前に「ボナペティ」というそうです。先月はカンボジア料理でした。しかし、カンボジアでは、いただきますに相当する言葉はないそうです。もともと生命をいただくことに感謝するという概念からきているので、英語でも「いただきます」に該当する言葉はないようです。多くの国では、神に感謝することはあるようですが。そこで、カンボジア料理のときには、私はあいにく園にはいなかったので食べることはできなかったのですが、栄養士がカンボジア語の「おいしい」と「おなかがすいた」という言葉を教えたそうです。
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「おいしい」という言葉は、世界共通のようです。もしかしたら、食事のときのマナーとして「いただきます」をすることより、食べて「おいしい」と言うことを教えたほうがいいかもしれませんね。