商戦

 よくブログで取り上げるのですが、記念日を商戦に位置づけることによって、消費拡大を狙うことはよくあります。バレンタインデーがその代表ですが、今、次第に盛り上がりつつある「クリスマス」も、きっとそんな歴史があるのではないかと思います。アメリカでは、感謝祭が終わると、クリスマス商戦が始まりますが、この機関が年間最大の消費拡大期だそうです。それは、子どもへのクリスマスプレゼントだけでなく、家電などもこの時期に購入するようです。しかし、どうも今年は、米国経済は回復の兆しは出ているものの、高失業率を背景とした所得の伸び悩みで消費者の財布のひもは固いというニュースが先日流れていました。この間の一人当たりの消費額は約628ドル(約5万4千円)で、前年より3・3%減少する見込みだそうです。
 私が子どものころから、何かを買ってもらったり、おもちゃをもらえるのはクリスマスのときだけでしたから、クリスマス商戦が行われていました。デパートのおもちゃ売り場は、大賑わいでした。そして、その時のごちそうは、七面鳥のローストチキンとクリスマスケーキでした。この時のケーキは、スポンジケーキにバタークリームを塗り、砂糖細工のサンタクロースやクリスマスツリー、イチゴやチョコレートを飾りつけたものが一般的でしたが、これは不二家が大正11年(西暦1922年)頃から広めたものだそうです。それがいつからか、バタークリームにとって代わってホイップクリームが乗るようになって、とてもおいしく思ったものでした。また、グリコ乳業が、すべてアイスクリームで出来たクリスマスケーキを「アイスケーキ」として販売するようにしたころ、そのCMが頻繁に流れ、新鮮で、いかにもおいしそうでした。サラリーマンが、会社帰りにそんなケーキを買って帰る姿が風物詩となりました。私の子どもが小さかったころは、妻が手作りのケーキを作って、みんなで顔を寄せ合ってケーキを食べたものでした。
 今年の流行語大賞に「草食男子」というのがありましたが、クリスマス前のCMは、最近ずいぶんと変わってきているそうです。こんな広告がありました。「もうじきやってくるクリスマス。恋人たちにとっては大きなイベントではないでしょうか?今年のクリスマスは不景気も相まって“イエナカ”のクリスマスを過ごす方も多いかもしれません。お金はかけないけど、サプライズがしたい!そんな男子の皆さん注目!“スイーツ男子”デビューのチャンスです。彼女に、手作りのクリスマスケーキをプレゼントしてみては?」
 まず、ケーキを買う場所が「エキナカ」という駅構内にある店ではどうかというものです。このエキナカは、評判がいいらしく、いくつもの駅にできているようです。また、ケーキのお菓子調理教室が男子向けのもので、手作りで作って、彼女にあげたらどうかというものです。
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もうひとつ、最近、目につくのがイルミネーションです。いろいろな街で行われているだけでなく、個人の家々もイルミネーションで飾られています。このようなクリスマスは、日本ではいつごろ始まったのでしょうか。もちろん、江戸時代は、キリスト教は禁止でしたから、クリスマスは行われてはいません。そこで、日本のクリスマスは明治以降になってからの商業化と共による発展してきたようです。明治時代、日本で初めてクリスマス商戦を行った銀座で、最初に店舗のクリスマスデコレーションをしたのが京橋銀座2丁目にあったキリンビール明治屋(現在の明治屋本社)だったそうです。その後、その他の多くの店が明治屋に倣い、銀座はクリスマスデコレーション飾られるようになったそうです。
日本とは宗教とは関係なくなりましたが、いまだに、子どもたちにとっては、楽しみな行事のひとつです。