ロボット

今月の25日から明日の28日まで東京ビッグサイトで、世界最大級のロボット展示会「2009国際ロボット展」が開催されています。この展示会の開会式では、ヒトの上半身とほぼ同じサイズのヒューマノイド(ヒト型)ロボットがハサミを使ってテープカットをしました。展示ブースでは、様々なロボットが展示されているようですが、それらのロボットについてのニュースを見るたびに、ずいぶんと進んだ科学技術に感心すると同時に、どのような作業がロボットが人間に代わってやるようになり、どのようなことは最後まで人間にしかできないのかを考えてしまいます。
それに先立って今月初めに、大阪市西区の京セラドーム大阪で「ロボカップ・ジャパンオープン2009」が開かれたことがニュースで流れました。ロボカップは95年に構想が発表された国際イベントで、2050年までにロボットのサッカーチームを結成し、サッカーワールドカップの優勝チームに勝利するという目標を立て、世界の研究者がロボット工学や人工知能の開発をしているものです。そして、97年から毎年世界大会が開かれ、世界35カ国4000人以上の研究者が参加しているそうです。私が平成13年に新領域部門でグッドデザイン賞を受賞したときに、その部門の大賞候補になったのですが、ほかに4つ候補があり、そのひとつがこの「ロボカップ」でした。ワールドカップも、ロボットがやるのを観戦するようになるのですね。
今回展示されているロボットにも、スポーツをやるものがあります。サッカーだけでなく、野球の世界でもロボットが活躍します。「バッティングロボ」は、1秒間に1000枚の画像を処理できる高速カメラで飛んでくるボールを検知して、バットで打ち返す「究極の打者」の登場です。人間が軌道を予測してボールを打つのと異なり、1000分の1秒ごとにボールの位置を認識し、0・2秒でバットの軌道を調整します。「どんな球でも空振りせず、狙った方向に打ち返せる」といいます。また、人間相手にピンポンをするロボットや、最終日には2足歩行ロボットによる格闘技大会「ROBO?ONE GP」が開催されるということです。また、「スケーティングロボット」は、インラインスケートを履いた2足ロボットで、センサーでバランスを取り、人間と同じように滑ることを目指しているそうです。今後、アイススケートで、4回転ジャンプをするロボットも現れるでしょう。これからのスポーツ観戦も、人間の限界への挑戦か、スポーツの華麗さ、激しさを観戦するかでロボットの競技は増えるかもしれません。
実用的なものも紹介されています。掃除などの家事を人間に代わってするロボットや、人間の身体能力を強化する着用型ロボットなどのユニークな新技術が紹介されています。これは、「マッスルスーツ」というもので、このスーツを着用した人が50キロのコメ袋を軽々と持ち上げられます。空気圧を調節してゴム製の「人工筋肉」を収縮、腕や腰の曲げ伸ばしをサポートする仕組みです。今後、人間が強く力を入れなくても重い物を簡単に持ち上げられるために、高齢者や身体障害者の動作を補助したり、工場での労働の身体負担軽減などに役立つことが期待されています
あと、目立つのは、癒し効果のロボットです。ぬいぐるみのような外観のアザラシ型ロボット「パロ」は、デンマークの福祉施設などで導入されていますし、高齢者を和ませる「赤ちゃん型ロボット」とか、パンダ型の「Toccoちゃん」を開発中です。「Toccoちゃん」は、頭部にセンサーがあり、頭をなでると「じゃんけんしようよ」と持ちかけて、「グーしかだせないんだった」と話したりして人を和ませるようなロボットです。

ロボット” への5件のコメント

  1. わたくしは、わたくしの家内はターミネーターT800型だと思っております。とても怖いです。
    うちの猫は、以前ご紹介いただきました、円盤型掃除機ロボットを我が家に導入後、毎日動き出すとリビングで戦っております。
    自宅でいつも生物とロボットが共存する日を祈っております。

  2. 科学の進歩は確かにすごいですが、子どもの頃にマンガなどでみたような相手の気持ちを理解したり人間と同じように会話したりする人型ロボットはなかなか登場してこないですね。大人になる頃には登場しているだろうと思っていたのですが、これだけ科学が進んでいてもできないとなると、やはり人間の脳はとてつもない働きをしているということなんでしょう。結局は人間にしかできないことはあると思いますが、それでも私たちの生活は非常に多くの面で科学に支えられていると思うので、科学者には難しい課題に挑み続けてもらいたいと思います。

  3. ロボカップ世界大会のサッカー競技ヒューマノイドクラスで2004年から2007年まで4連覇したのが、大阪大学教授の石黒浩先生率いる「チーム大阪」です。彼の製作したロボットは、「自律歩行型」で、自分で考えて行動し、人の指示を必要としない。二足歩行し、転んでも一人で起き上がる機能を組み込まれています。また、彼は自分をモデルにしたアンドロイド、ロボットによる演劇、発達する子どもロボットなど、世界が注目するロボットを次々発表して、ロボット界の鬼才と呼ばれています。ここはひとつ、藤森先生のアンドロイドを10人ぐらい作ってもらって、全国の保育園に送りこんだら、日本の保育界がもっと良くなると思うのですが、実現不可能でしょうか(笑)。

  4. 「藤森先生のアンドロイドを10人ぐらい作ってもらって、全国の保育園に」というyamayaさんの提案に私も賛成です。このままいけば、日本の教育界は日本の子どもたちを世界で立ち行くことができない人材にしてしまいます。さて、ロボットです。ロボット展示会「2009国際ロボット展」は私が読んでいる新聞の一面に写真入りで取り上げられていました。ロボットがはさみを使ってテープカットするまでになったのですね。隔世の感これあり。さまざまなロボットが登場してきました。驚かされるばかりです。驚きはしますが否定はしません。人間が作ったロボットによってさまざまな地平が開け、そのことによって人間の能力がさらに引き出されるような気がするからです。人間が産み出すロボットは実は人間それ自体の向上のためにあると考えています。これからどんなロボットが出てくるのか楽しみです。

  5.  本当にロボット技術はいつ聞いてもすごいと思います。二足歩行ができるロボットが完成したかと思うと、それ以上の行動ができるロボットが出てきました。少し前に「ロボカップ」の話しかどうか覚えていませんが、ロボットがサッカーをする映像はテレビで見た事があります。GKのロボットがボールの位置を把握して、自分でボールを止めていました。今ではサッカーだけでなく、野球やスケートも出来るロボットがあるとは驚きます。今後も凄い勢いでロボットの技術が進んでいくと思うとワクワクします。しかし、だからと言って全てロボットに任せるのでなく、ブログにも書かれていますが、人間にしか出来ない事を、考えないといけないと思います。

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