もうすぐクリスマスですが、私の園では、子どもたちへのクリスマスプレゼントは、職員手作りおもちゃです。一昨年は、ブログで紹介しましたが、ネズミのお手玉です。昨年は、園の周りの双六でした。今年は何にしようかという話になりましたが、今、子どもたちの間で伝承遊びとしてけん玉が流行っているので、松ぼっくりを使ったけん玉にすることにして、暇を見ては作っています。
昨日のブログで紹介した黒部に日曜日に行ってきたのですが、トロッコ電車の終点の欅平で、コメツガを見つけました。コメツガの実は、松ぼっくりを小さくしたような形ですので、いくつかを職員にお土産として持ち帰りました。案の定、職員の間では、とてもかわいいと評判でした。

コメツガは、マツ科の樹木ですから、松ぼっくりのような実をつけるのは当然です。秋篠宮文仁親王の印に用いられている栂(ツガ)という木がありますが、これは日本では温暖帯に生息します。それに対して、葉が小さいツガという意味で亜高山帯に自生する亜高山帯の針葉樹林の構成種がコメツガで、日本の特産種です。
日本の自然には、次第に外来種が増えてきましたが、まだまだ日本本来の日本の姿が各地には残っています。その姿を笠木透作詞で「わが大地の歌」に歌いこまれています。私は、この歌が日本を広く見渡している気がして大好きで、以前のブログでも紹介しましたが、今回、コメツガを見て、その歌を再度思い出しました。1番の歌詞には、「から松 こめつが 針葉樹林 かもしか 月の輪熊 走る稜線」と歌いこまれています。コメツガ同様、日本の高原を代表する植物でもあり、秋を彩るものに「カラマツ」があります。長野県の蓼科などの高地に行くと、カラマツ林が金色に色づいて、とてもきれいです。
また、今回訪れた黒部では、よくカモシカを見かけます。カモシカといっても、ニホンカモシカのことで、日本固有種です。日中国交正常化のときに、中国からパンダを送られましたが、そのお礼として日本からは、雌雄1頭ずつが贈られたほど日本を代表する動物です。また、数年前には日本中いたるところで出没し話題になったツキノワグマも日本に生息しているクマです。
2番の歌詞に出てくる日本の風景は、「柿の木 赤土畑 広がる水田 かわやなぎ 青い水 流れる河川」今の時期、秋を彩るものは、紅葉に限りません。里山に行くと目立つものに柿の木があります。柿の木は、葉が赤く、きれいに紅葉しますが、それ以上に枝に点々とのこる柿の実は秋の風物詩です。赤土は火山灰に由来する粘土の一種ですから、火山国である日本の土といってもいいくらいで、関東ローム層も赤土です。この土の色が褐色または赤褐色を帯びているということでそう呼ばれますが、それは、鉄分に富んであるからで、その土で畑を作ろうとすれば、地表に露出して風化したものは、そのまま培養土として使えます。
3番の歌詞には、「かるかや かやつり草 積乱雲 からすうり 月見草」4番には、「かもめどり 黒松 岩礁海岸 かつおどり 海つばめ」が出てきます。この中で、特にからすうりは、初めて見たときに「まっかな秋」をまさに地でいくくらい真っ赤だった印象があります。日本の風景は、本当に美しいですね。
長野県の白馬連峰の麓に栂池自然園という景勝の地があります。この公園の入口にあるコメツガは、周辺に生息するツガの中で最大級で、地名の由来にもなっています。白馬岳の登山口なので、何度か通過したことはありますが、残念ながらその美しさを堪能する時間がありませんでした。日本でも有数の高層湿原があり、夏は水芭蕉、シラネアオイ、チングルマ、ニッコウキスゲが咲き乱れ、秋には湿原の草紅葉、10月には山全体が紅葉に包まれて、見る人を楽しませてくれます。二日続けて山のガイドブックのようなコメントですいません(笑)。
わが大地の歌の歌詞をじっくり読んでいると、様々な風景が目の前に広がってくるようです。それと同時に、自分が日本の自然のことをあまり知らないことにも気づかされます。豊かな自然に対してもっと関心をもって関わることをしなければと反省させられます。その辺について、自分は当然として、園全体でも関心を高めていければと思っています。美しい風景を美しいと感じることも大事な体験です。
当ブログは情報の宝庫です。今回の「コメツガ」、正直言って初めて聴く名前です。私の父は大工でしたから樹木の名前は結構詳しいようでしたが、当の私がまるっきり関心がなく・・・今思えば聞いておけばよかったと後悔。最早父もこの世にはおりませんから今となってはないものねだり・・・。まつぼっくりの小型版のようなコメツガの実です。そしてこのコメツガが日本の代表。笠木透作詞で「わが大地の歌」、これもまたお初。なかなか素敵な歌詞です。一番の歌詞の中では唯一「こめつが」を想像することはできませんでした。からまつもかもしかも、そして月輪熊も見たことはありす。この「コメツガ」だけは今回初めて目にしました。我が知識の間隙を埋めて頂ける臥竜塾ブログに本日も感謝!
クリスマスのプレゼントを、園児分全てを手作りというのは、すごいですね。きっと子どもも、親も大変喜ぶでしょうね。そして、日本の伝統的な物、子どもの流行りに合わせたプレゼントというアイディアも素敵です。私が幼稚園でクリスマスプレゼントというのは貰った記憶がありません。おそらく宗教上の理由かもしれませんが・・・。こんな素敵なプレゼントを貰ったら、ずっと忘れないでしょうね。
日本の四季を表す歌は、たくさんあるかと思います。その歌それぞれが四季を表す様々な歌詞がありますが、それだけ日本の四季というのは、美しい物があるのでしょうね。