夏から秋

昨日、訪れた青森では、初霜が記録されました。もう秋が深まってきました。こんな季節、アメリカやヨーロッパでは、新聞やテレビのニュース、企業の海外支店のHPでは、昨日からある注意を喚起する情報が流れています。人々は、その警告を忘れたり、ちょっと油断したりするとたいへんなことになるので、気をつけなければならないようです。その警告とは、
「10月25日(日)、午前3時に時計の針を1時間戻すことをお忘れなく!」というものです。私たち日本人が、どうもなじめないものに「サマータイム」がありますが、そのサマータイムが今日終了し、今日の午前3時から標準時になったようです。この時間調整は、各国で行われていますが、呼び方は、ヨーロッパでは、サマータイム( Summer Time)都言い、開始は、2009年3月29日(日)1:00 amから終了が2009年10月25日(日)1:00 amまでです。カナダやアメリカやオーストラリアでは、デイライト・セービング( Daylight Saving Time)と言い、開始が2009年3月8日(日)2:00 amで、終了が2009年11月1日(日) 2:00 amとなっています。地域によって時差のある北米では、それぞれの時間帯で、3月7日から3月8日に日付の変わった、深夜2時に、時計を1時間進め、3時とします。また、終了時は、同じく10月31日から11月1日付の変わった深夜2時に、時計を1時間戻し、1時とします。ですから、終了の時は一時間多く寝られます、一日が25時間という事になります。ヨーロッパの場合は10月最終日曜日の午前2時を午前1時にします。したがって、ドイツの場合、日本との時差は7時間から8時間になります。例えば夏時間なら日本の正午がドイツの午前5時、冬時間なら午前4時にというわけです。
 やはり、実感としてはどういう感覚になるのかよくわかりません。ヨーロッパに転勤した人の話ですと、この日の最初の仕事は、家中の時計を1時間遅らせること。置き時計や目覚し時計を始め、電子レンジや炊飯器の家庭電化製品、ビデオやオーディオ等など。車の時計も忘れずに。全部の時計を直したつもりでも、必ず忘れられているものがあるのもで、数日経ってからそれを発見すると、やはり変な感じがするそうです。しかし、この日にサマータイムから標準時に戻すという言い方をするのは、実はグリニッジ標準時)Greenwich Mean Time: GMT)そのものには、サマータイムがなく、1年中同じ時を刻んでいるのです。ですから、便宜上変えているだけです。
 この夏次官という考え方は、すでに18世紀にベンジャミン・フランクリンが提唱しましたが、彼の時代には実現しませんでした。その後、第一次世界大戦中のドイツで、1916年4月30日から10月1日まで、同じくイギリスが1916年5月21日から10月1日まで初めて採用されました。アメリカ合衆国では1918年と1919年に各7か月間、夏時間が導入されたのですが、大変に不評のため廃止になっています。その後第二次世界大戦中に資源節約目的で復活し、現在に至っています。日本では、連合軍の占領下にあった1948年から1951年までの4年間、夏時間が実施されました。
 この目的は、夏の間、太陽の出ている時間帯を有効に利用するということで、夜明けが早い夏の間、早くから仕事を始め、早く仕事を終え、従って早く消灯することになれば、省エネルギーにつながることが最大の導入理由といわれています。また、終業後もまだ明るい場合が多くなるので、その時間をレクリエーションに当てることができるとも言われていますが、サービス残業時間が拡大する心配も言われています。
 どんな感覚になるのか、一度、変わる瞬間を、サマータイムが導入されている国で体験したいものです。

夏から秋” への4件のコメント

  1. 私の趣味のひとつに海外のラジオ局のクラシック番組を聴くというものがあります。今日は昼にバイエルン放送協会のクラシック番組を聴いていました。本日が夏時間から冬時間への切り替え日ということを知らずにいつもの(夏時間時差)感覚で同局に合わせると予定した番組と異なります。はてさて???と思っていました。今日のブログで問題解決!そう言えば日本でも「サマータイム」導入是非論が闘わされたことがあったと記憶しております。秋分の日を経て近頃私たちの周りも暗くなるのが早くなりましたね。夏時は午後7時頃でも明るかったのに秋の今頃は午後4時を過ぎると暗くなり午後5時では真っ暗で私は早く帰宅したくなります。日本も夏と冬で時計の針を進めたり戻したりしてもいいような気がします。すると、私たちの時間意識も結構変わると思いますが、如何でしょうか?

  2. サマータイムという言葉は知っていましたが、内容は今回初めて知りました。不思議な感覚になりそうな制度ですが、考え方は面白いですね。本当は何も変わらない時間を変わったことにするサマータイムは、発想を自由にしてくれそうです。日本だと、省エネを考えたとしても小手先の取り組みをするだけで、生活自体を変えるような制度の導入は行われないように思います。こうした発想ができ、それに取り組めるかどうかは、結構大事なところだと思うのですが。

  3. 昨日の朝、今、アースマラソンでチェコにいる間寛平さんのHPの同行スタッフのコメントの中に、『夏時間終了で、針を1時間戻すのを忘れていました』というのがありました。緯度の高いヨーロッパやアメリカでは当たり前のようですね。今、日本でやったら大変だろうなあ。家の中の時計という時計の針を戻すことを考えただけでも大変です。目覚まし時計なら簡単だけど、今はデジタルのほうが多いですもんね。今後、日本で行われることはないでしょうね。人間の体内時計は、日照量とリンクしていると聞いています。健康のためにも、日の出と共に起き、日没とともに仕事を終えて家で寛ぐことが理想ですね。自分は自営業なので、できるだけそうするようにしています。

  4.  「サマータイム」。言葉は知っていますが、どのような現象なのか知りませんでした。たった1時間、時計を進めるだけで省エネルギーになったり、明るいうちに外で遊んだりなど、1時間がとても充実な時間になるのですね。そういう効果があるのなら、体験してみたいと思いますが、確かにサービス残業のようなデメリットも出てくるかと思います。日本でサマータイムを行うと、貴重な1時間をサービス残業にする人がほとんどのような気がします・・・。

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